クジラを守れ!→連動してオキアミ減少・サメ増加 これどっかで見たな…ラッコの保護区だ!
捕鯨を邪魔しにくる宗教的テロ組織(シーシェパードとか)の話は日本ではとかく叩くためのネタに使われやすいが、環境保護とはどうあるべきかという観点で見た場合、実に分かりやすい失敗をしている。資金集めのために派手にパフォーマンスを繰り返すうちに、高邁な思想がテロ組織と呼ぶしかないものに変貌していく過程は実に興味深い。
そして、特定の種だけを過剰に保護するいびつな方法によって自然界のバランスを崩し、結果的に破壊をもたらしているというのは皮肉でしかない。
クジラの場合、場所によってはクジラが増えたことによりオキアミが減少している。わりを食っているのはペンギンだ。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4099/

また、クジラが増えたことにより連動してサメが増加するなど生態系の変化も起きているという。本来は生息数や生態を調査して適切な数とはどのくらいか考えなくてはならないのだが、クジラを殺すのは悪! 美しい/賢い動物を殺すな! と騒いだ結果、個体数の管理ができなくなって残念な結果になっている。
(そもそも、「美しい」だの「賢い」だので殺す/殺さないを決める時点で生命に対する冒涜なので、私はその考え方は嫌いである。そして人によって「美しい」「賢い」と感じる生き物は異なる。
たとえば私は、クモをとても美しい生き物だと思っている。しかも狩りの仕方がとてもスタイリッシュでクレバー。なのになぜ多くの人は殺したがるのか? 絶体的な基準など無いのである。)
ただ、この失敗の対象は、実はクジラだけではない。
カナダのラッコ保護区でも同じ失敗をしている。ラッコを保護して数が増えすぎたせいで、かつてより貝の数が減ってしまったのだ。
「ラッコを守れ」が海のバランスを壊してしまう? 人間も自然環境の一部だから…
https://55096962.seesaa.net/article/202108article_16.html
これも、適切な生息数とか考えずに、ただ単に保護だけして環境を悪化させてしまった事例。
ラッコを絶滅寸前に追い込んだのは後からやって来たヨーロッパ人で、先住民が個体数を管理しながら狩猟していた時代には適切な数で保たれていたのに、だ。
要するに、その土地に暮らす人たち、海とともに生きてきた歴史を持つ人たちの知識を全く利用せず、環境保護や多様性といったお題目を掲げて乗り込んできた、よそ者の作ったルールがイケてなかった、という話である。これはクジラの事例もラッコの事例も一緒。そして世界中の他の地域でも、おそらく似たような事例はたくさんあるだろう。
ある生き物を保護したいと思うなら、その生き物とともに生きてきた土地の人の話を聞くのは必須だと思うんだよ…。
モアみたいに人間が食いつくして絶滅しちゃった生き物もいるけど、現代まで絶滅していないのなら、もともと、適切な個体管理は出来ていたんだよ…。人間、食いつくす時は初手で百年もあれば食い尽くしちゃうから、接触から百年以上経って共存出来てる生き物は、何らかノウハウがその土地にあるんだよ…。
実に分かりやすい失敗、そして次にどうすべきかもはっきりしている。
それでも今までどおりの保護のお題目だけ叫び続けるのなら、他の生き物のことなんか本当はどうでもいいってことなんだと思うよ。
そして、特定の種だけを過剰に保護するいびつな方法によって自然界のバランスを崩し、結果的に破壊をもたらしているというのは皮肉でしかない。
クジラの場合、場所によってはクジラが増えたことによりオキアミが減少している。わりを食っているのはペンギンだ。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4099/

また、クジラが増えたことにより連動してサメが増加するなど生態系の変化も起きているという。本来は生息数や生態を調査して適切な数とはどのくらいか考えなくてはならないのだが、クジラを殺すのは悪! 美しい/賢い動物を殺すな! と騒いだ結果、個体数の管理ができなくなって残念な結果になっている。
(そもそも、「美しい」だの「賢い」だので殺す/殺さないを決める時点で生命に対する冒涜なので、私はその考え方は嫌いである。そして人によって「美しい」「賢い」と感じる生き物は異なる。
たとえば私は、クモをとても美しい生き物だと思っている。しかも狩りの仕方がとてもスタイリッシュでクレバー。なのになぜ多くの人は殺したがるのか? 絶体的な基準など無いのである。)
ただ、この失敗の対象は、実はクジラだけではない。
カナダのラッコ保護区でも同じ失敗をしている。ラッコを保護して数が増えすぎたせいで、かつてより貝の数が減ってしまったのだ。
「ラッコを守れ」が海のバランスを壊してしまう? 人間も自然環境の一部だから…
https://55096962.seesaa.net/article/202108article_16.html
これも、適切な生息数とか考えずに、ただ単に保護だけして環境を悪化させてしまった事例。
ラッコを絶滅寸前に追い込んだのは後からやって来たヨーロッパ人で、先住民が個体数を管理しながら狩猟していた時代には適切な数で保たれていたのに、だ。
要するに、その土地に暮らす人たち、海とともに生きてきた歴史を持つ人たちの知識を全く利用せず、環境保護や多様性といったお題目を掲げて乗り込んできた、よそ者の作ったルールがイケてなかった、という話である。これはクジラの事例もラッコの事例も一緒。そして世界中の他の地域でも、おそらく似たような事例はたくさんあるだろう。
ある生き物を保護したいと思うなら、その生き物とともに生きてきた土地の人の話を聞くのは必須だと思うんだよ…。
モアみたいに人間が食いつくして絶滅しちゃった生き物もいるけど、現代まで絶滅していないのなら、もともと、適切な個体管理は出来ていたんだよ…。人間、食いつくす時は初手で百年もあれば食い尽くしちゃうから、接触から百年以上経って共存出来てる生き物は、何らかノウハウがその土地にあるんだよ…。
実に分かりやすい失敗、そして次にどうすべきかもはっきりしている。
それでも今までどおりの保護のお題目だけ叫び続けるのなら、他の生き物のことなんか本当はどうでもいいってことなんだと思うよ。