中国に持ち込まれた最初の飼い猫はシルクロード経由の「白い珍獣」? 最新の調査結果から
数年前、飼い猫の起源に関する研究が出た。猫は農耕の始まりとともに人間の側に居着くようになり、おそらく農耕技術の広まりとともに各地に広まっていった、というものだ。
遺伝子の多様性から探る「飼い猫の起源」。猫の家畜化の始まりは農耕開始とともに
https://55096962.seesaa.net/article/494880925.html
細かいところは修正が入るか、既に入ってる可能性もあるが、ひとまず、飼い猫がリビアヤマネコから家畜化され、起源地は一箇所(一地域)であるという今までの前提は支持されている。ネコはすべて、この東地中海から世界に広まっていったのだ。
で、今回見つけたのは、そのネコがどうやって極東、具体的に言うと中国のあたりまでたどり着いたのか、という話である。論文はこれから査読入るらしいのでまだ正式ではないが、内容はなかなか興味深いものだった。
調査手法としては今までも散々使われていたとおり、遺跡から出てきた古いネコの骨のDNAを調査していくというもの。
それによると、中国に最初に飼い猫が入ってくるのは、紀元後600年(今から1,400年くらい前)のことらしい。
Pet cats arrived in China via the Silk Road 1,400 years ago, ancient DNA study finds
https://www.livescience.com/animals/domestic-cats/pet-cats-arrived-in-china-via-the-silk-road-1-400-years-ago-ancient-dna-study-finds
過去の研究ではもっと古い猫の骨もあったが、DNAからそれは飼い猫ではなく野生のヤマネコなどネコ科の別の生き物とわかってる。今回の調査では、中国から出土した22匹のネコ科動物の骨のうち14匹が家畜化された猫と特定され、それらを比較したところ、中央アジア経由で中国に入ってきたものと思われるという。
(つまり中央アジアの猫と遺伝情報が似ている)
これが記事タイトルにある「シルクロード」の理由で、正確なルートは不明だが、陸路なら時代的にもシルクロードを通って持ち込まれた珍しい動物だったのではないか…という推測だ。
初期の猫のDNAから毛色がわかっており、白、もしくは白いサバトラだった可能性が高いようなのだが、白い動物は珍獣扱いされやすいので、ありそうな推測だなと思う。
真っ白で人を恐れないヤマネコとか、うん、確かに飼いたくなるよね。エリート層への贈り物としても良さそう。
というわけで、古代中華世界に猫を出す時は、白! 白が良さそうです! もしくは白サバトラで!
三毛とか黒とか別の色の猫はいつ入ってきたのかな…そのへんもちょっと知りたいところではある。
遺伝子の多様性から探る「飼い猫の起源」。猫の家畜化の始まりは農耕開始とともに
https://55096962.seesaa.net/article/494880925.html
細かいところは修正が入るか、既に入ってる可能性もあるが、ひとまず、飼い猫がリビアヤマネコから家畜化され、起源地は一箇所(一地域)であるという今までの前提は支持されている。ネコはすべて、この東地中海から世界に広まっていったのだ。
で、今回見つけたのは、そのネコがどうやって極東、具体的に言うと中国のあたりまでたどり着いたのか、という話である。論文はこれから査読入るらしいのでまだ正式ではないが、内容はなかなか興味深いものだった。
調査手法としては今までも散々使われていたとおり、遺跡から出てきた古いネコの骨のDNAを調査していくというもの。
それによると、中国に最初に飼い猫が入ってくるのは、紀元後600年(今から1,400年くらい前)のことらしい。
Pet cats arrived in China via the Silk Road 1,400 years ago, ancient DNA study finds
https://www.livescience.com/animals/domestic-cats/pet-cats-arrived-in-china-via-the-silk-road-1-400-years-ago-ancient-dna-study-finds
過去の研究ではもっと古い猫の骨もあったが、DNAからそれは飼い猫ではなく野生のヤマネコなどネコ科の別の生き物とわかってる。今回の調査では、中国から出土した22匹のネコ科動物の骨のうち14匹が家畜化された猫と特定され、それらを比較したところ、中央アジア経由で中国に入ってきたものと思われるという。
(つまり中央アジアの猫と遺伝情報が似ている)
これが記事タイトルにある「シルクロード」の理由で、正確なルートは不明だが、陸路なら時代的にもシルクロードを通って持ち込まれた珍しい動物だったのではないか…という推測だ。
初期の猫のDNAから毛色がわかっており、白、もしくは白いサバトラだった可能性が高いようなのだが、白い動物は珍獣扱いされやすいので、ありそうな推測だなと思う。
真っ白で人を恐れないヤマネコとか、うん、確かに飼いたくなるよね。エリート層への贈り物としても良さそう。
というわけで、古代中華世界に猫を出す時は、白! 白が良さそうです! もしくは白サバトラで!
三毛とか黒とか別の色の猫はいつ入ってきたのかな…そのへんもちょっと知りたいところではある。