ヴァイキング兜として有名な「サットン・フーの兜」の製造場所、スウェーデンではなくデンマークかも? という研究が出る
サットン・フーの兜とは、ヴァイキングの兜として有名なコレである。北欧神話本とかヴァイキング本に高確率で出てくるので、見たことある人も多いと思う。

実際には7世紀のものでヴァイキング時代が始まるより少し前だし、見つかっている場所はブリテン島で展示場所も大英博物館。ただ、これ以外に「ヴァイキングの兜」がほとんど残っておらず、完品といえばこれくらいしかない状態なので、ヴァイキングの兜といえばコレという扱いなのである。
で、今までは、兜の製造場所はスウェーデンのウップランド(古代の聖都ウプサラのあるところ)付近だと言われてきたのだが、デンマークのTåsinge 島の発掘で出てきた兜の破片がサットン・フーのものによく似ていたため、実際の製造場所はデンマークなのでは? というのが今回出ていた記事の内容。
New Find Links the Sutton Hoo Helmet to Denmark
https://via.ritzau.dk/pressemeddelelse/14323210/new-find-links-the-sutton-hoo-helmet-to-denmark?lang=da

面白いのは、今回見つかった兜の破片とサットン・フーの兜を紐づけるものが、金属の表面に施された刻印のモチーフだという。
型を使って金属板に浮き彫りのような刻印を施す技法を使っていて、その型がそっくりなので、作られた場所がここなのではないか、という話だ。
同じ文化圏であるスウェーデンからも当然、過去に似たモチーフを使った兜の破片は出ていたのだが、新しく見つかったデンマークのものののほうが似ていそうだという。もしかしたらサットン・フーの兜と今回の破片になっていた兜は同じ工房で作られたかもしれない、まで言っていて、これから3Dスキャンして重ね合わせてみるらしいのだが…結果はいかに。
なお、サットン・フーとスウェーデンウプサラ、デンマークのTåsinge 島の場所を整理すると、こうなる。

距離は離れているけど、ヴァイキングや北欧の船乗りたちは海で移動しているので実際の距離感はそれほどでもない。7世紀以降、ブリテン島沿岸部から北部ヨーロッパは北の荒くれどもの勢力圏内なので、その範囲内ならどこが本当の産地でも意外性はないなという感じ。
とはいえ面白い発見なので、今後の確認結果を待ちたいと思う。

実際には7世紀のものでヴァイキング時代が始まるより少し前だし、見つかっている場所はブリテン島で展示場所も大英博物館。ただ、これ以外に「ヴァイキングの兜」がほとんど残っておらず、完品といえばこれくらいしかない状態なので、ヴァイキングの兜といえばコレという扱いなのである。
で、今までは、兜の製造場所はスウェーデンのウップランド(古代の聖都ウプサラのあるところ)付近だと言われてきたのだが、デンマークのTåsinge 島の発掘で出てきた兜の破片がサットン・フーのものによく似ていたため、実際の製造場所はデンマークなのでは? というのが今回出ていた記事の内容。
New Find Links the Sutton Hoo Helmet to Denmark
https://via.ritzau.dk/pressemeddelelse/14323210/new-find-links-the-sutton-hoo-helmet-to-denmark?lang=da

面白いのは、今回見つかった兜の破片とサットン・フーの兜を紐づけるものが、金属の表面に施された刻印のモチーフだという。
型を使って金属板に浮き彫りのような刻印を施す技法を使っていて、その型がそっくりなので、作られた場所がここなのではないか、という話だ。
同じ文化圏であるスウェーデンからも当然、過去に似たモチーフを使った兜の破片は出ていたのだが、新しく見つかったデンマークのものののほうが似ていそうだという。もしかしたらサットン・フーの兜と今回の破片になっていた兜は同じ工房で作られたかもしれない、まで言っていて、これから3Dスキャンして重ね合わせてみるらしいのだが…結果はいかに。
なお、サットン・フーとスウェーデンウプサラ、デンマークのTåsinge 島の場所を整理すると、こうなる。

距離は離れているけど、ヴァイキングや北欧の船乗りたちは海で移動しているので実際の距離感はそれほどでもない。7世紀以降、ブリテン島沿岸部から北部ヨーロッパは北の荒くれどもの勢力圏内なので、その範囲内ならどこが本当の産地でも意外性はないなという感じ。
とはいえ面白い発見なので、今後の確認結果を待ちたいと思う。