奈良の「超・国宝」展へ行ってきた。本当にすごいやつしかない…
奈良の国立博物館で開催中、「すごいやつしかない」とは友人談なのだが、なんかほんとにすごいやつしかない(笑
日本史とか美術史の教科書で見たことあるやつだぁーこれー みたいな「会ったこと無い知りあい」くらいの距離感の品が並んでいて、なんだかちょっと懐かしくなる。そんな展示会。

https://oh-kokuho2025.jp/highlight.html
午後のほうがすいてる、と公式ホームページにはあったが、ちょうどお昼時くらいの時間帯に入れば行列もほぼ無くスムーズに入れた。
会場内も広いので、芋洗いのごとくというほどではない。ただご高齢者や熱心なファンも多いので、スムーズに人が流れるとまではいかない。空いてるケースから眺めていっても2時間くらいはあったほうがいい。
今回のイベントは、奈良国立博物館の開館130周年記念イベントでもあるそうで、奈良博130年の歴史とか、国として遺物の保管・保存の在り方をどう発展させてきたのか、みたいな話も最初のほうにあった。
面白かったのが、仏像を「お預かりしています」と表現していたこと。
鎌倉時代の保存状態のいい仏像の所有者が京都のどこかの町内会で、地元伝来の貴重な品を博物館に預けるという選択肢をしたと読み取れるものがあった。
結果的にそれで正解だったのだろうけど、博物館が遺物を「預かる」場所でもあったというのは新しい視点だった。確かに文化の継承という役割にはそぐう。
また展示品の所有者を見ていくと、有名どころの寺が多く、それらが単なる美術品ではなく、信仰対象としてそれぞれの場所で大切に保管されてきたことを思わせた。だからこそ残ってきたのだなあと。
これは、既に信仰が途絶えてしまったエジプト神像が土や砂に埋もれた状態で見つかるのとは全然意味合いが違っている。雨の多い日本では、多くが木や金属で出来ている古遺物は、誰かが意思を持って保管しなければ残らないのだ。
見どころはいっぱいある、というか見どころしかないのだが、個人的に一番の見どころは「猫好きの貴族が寺に寄進した金螺鈿の太刀」。螺鈿で作られた猫がいっぱい竹藪をぴょんぴよんしてためっちゃ可愛かった。なんでその模様にしたしww っても思ったし。
そして最後の超・仏(ぶつ)ゾーン。最後の部屋の名前は「未来への…」なのだが、その部屋はあの世みたいな演出がされていて、輪廻転生に連れて行かれそうな空間になっている。何も知らないで体験したほうが面白いので、初回の人は知らないまま部屋に突入してください。
展示品の一部は会期内に入れ替えなので、前半に行った人でも後半にもう一度行けば別の逸品が見られる。
また同じチケットで隣の仏像館や庭園も入れるので、一日がかりで楽しむのもアリだと思います。
あんだけ国宝まとめて見られるのは今のうちだよ…! 一度は行っとくといいよ…。
日本史とか美術史の教科書で見たことあるやつだぁーこれー みたいな「会ったこと無い知りあい」くらいの距離感の品が並んでいて、なんだかちょっと懐かしくなる。そんな展示会。

https://oh-kokuho2025.jp/highlight.html
午後のほうがすいてる、と公式ホームページにはあったが、ちょうどお昼時くらいの時間帯に入れば行列もほぼ無くスムーズに入れた。
会場内も広いので、芋洗いのごとくというほどではない。ただご高齢者や熱心なファンも多いので、スムーズに人が流れるとまではいかない。空いてるケースから眺めていっても2時間くらいはあったほうがいい。
今回のイベントは、奈良国立博物館の開館130周年記念イベントでもあるそうで、奈良博130年の歴史とか、国として遺物の保管・保存の在り方をどう発展させてきたのか、みたいな話も最初のほうにあった。
面白かったのが、仏像を「お預かりしています」と表現していたこと。
鎌倉時代の保存状態のいい仏像の所有者が京都のどこかの町内会で、地元伝来の貴重な品を博物館に預けるという選択肢をしたと読み取れるものがあった。
結果的にそれで正解だったのだろうけど、博物館が遺物を「預かる」場所でもあったというのは新しい視点だった。確かに文化の継承という役割にはそぐう。
また展示品の所有者を見ていくと、有名どころの寺が多く、それらが単なる美術品ではなく、信仰対象としてそれぞれの場所で大切に保管されてきたことを思わせた。だからこそ残ってきたのだなあと。
これは、既に信仰が途絶えてしまったエジプト神像が土や砂に埋もれた状態で見つかるのとは全然意味合いが違っている。雨の多い日本では、多くが木や金属で出来ている古遺物は、誰かが意思を持って保管しなければ残らないのだ。
見どころはいっぱいある、というか見どころしかないのだが、個人的に一番の見どころは「猫好きの貴族が寺に寄進した金螺鈿の太刀」。螺鈿で作られた猫がいっぱい竹藪をぴょんぴよんしてためっちゃ可愛かった。なんでその模様にしたしww っても思ったし。
そして最後の超・仏(ぶつ)ゾーン。最後の部屋の名前は「未来への…」なのだが、その部屋はあの世みたいな演出がされていて、輪廻転生に連れて行かれそうな空間になっている。何も知らないで体験したほうが面白いので、初回の人は知らないまま部屋に突入してください。
展示品の一部は会期内に入れ替えなので、前半に行った人でも後半にもう一度行けば別の逸品が見られる。
また同じチケットで隣の仏像館や庭園も入れるので、一日がかりで楽しむのもアリだと思います。
あんだけ国宝まとめて見られるのは今のうちだよ…! 一度は行っとくといいよ…。