遣唐使の持ち帰った伝統菓子を食べてみよう。「清浄歓喜団」と「ぶと」

京都にいったついでに「そういや、伝統菓子の店あったよな~」とか思い出して寄ってみた。
いやね、昔は「高いな…」とか思って手が出せなかったりしたんだけど、大人になった今なら! 買えなくもない!

狙うは「清浄歓喜団」と「ぶと」である。
奈良時代に遣唐使が仏教とともに持ち込み、その後、今に至るまで精進料理としても食べられ続けているという”千年菓子"。これは一回いっとかなあかんやつでしょう。

https://shop.kameyakiyonaga.co.jp/?mode=cate&cbid=2612682&csid=0

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というわけで、買ってきました。どん。

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まずは「清浄歓喜団」からいただきます。
こちら、上のひだひだ部分がなんか硬そうだな…って見た目ですがマジでそこ硬い。なので、底から割って食べるのが正解とのこと。
少し温め直すと香りがよくなると説明書がついていたので、オーブンで3分ほど温めてみると… 確かに、なんかすごいいい香りする! ゴマと、あとお香みたいな香りだ!

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中身のあんこ部分の香りがよく、ほろ甘い上品な味。
外側はパリパリってほどでもなく、ちょっと柔らかい感じの小麦の味。香りを楽しむ感じのお菓子かな…
あんこ部分は軽い感じなのだが、上のヒダ部分がけっこう固いのと、ゴマ油が染み込んでいてちょっと食べるのに苦労した。確かに「特別な日のお菓子」って感じの味。

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つづいて、ぶと。餢飳と書くらしいのだが、漢字だけだと、どう頑張っても「ぶと」とは読めない。
こちらはギョウザみたいな形状のお菓子である。

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見た目、なんか油ギッシュな感じに見えると思うが、実際、ちょっとゴマ油が強すぎで清浄歓喜団ほど清浄な味ではない。
あんこの部分の甘さ控えめなのもあって、ちょっとモサモサした食感だったかな。。。

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というわけで二個ほど食べてみたのだが、かなり胃にガッツリ来た。
おそらく、どちらもゴマ油で揚げた揚げ菓子だからなのだろう。あと小麦の塊なので、けっこうカロリー的には高そう。昔の貴族のおやつって、こんな重かったんです…? よくわかんない。

お茶を合わせる場合、どちらのお菓子も抹茶入り玄米茶とかの味と香りの強いものがいいかなと思った。
もしくは、ごま油と中和するつもりなら烏龍茶か。冷たいお茶はあわなさそうなので、熱いほうがいいかと。

美味い不味いとかより、変わったお菓子食べたなーという感想。
まあ名物なので、いちど体験しておくにはよいのでは。オススメは清浄歓喜団のほうですかね。あの割った時のなんとも言えない仄かな香りは唯一無二のものだと思います。

京都にお越しの方は、見かけたらお試しあれ。