「真・三國無双 ORIGINS」、同人界隈の動きでようやく理解した「ゲームの世界に転生したヒロイン」というラノベの意味
コーエーの三國無双シリーズ新作、「真・三國無双 ORIGINS」(略して"むそおり")。発売されてから何ヶ月も経ってしまったが、遅れ馳せながら何とかトロコン一歩手前まで進めた。
(呂布が倒せないので赤兎馬取りに行くやつだけ出来てないんだけど!!! いやあれは無理だろ。時間かかりすぎるし…)

【PS5】真・三國無双 ORIGINS
で、本編ストーリーをクリアしたあたりから、トロコンのための攻略情報を見つつ創作サイト(主に支部)とかも眺めていたのだが、この作品、圧倒的に腐女子の皆様の人気が高いのだ。
いや理由は分かる。三國無双シリーズに出てくる武将みんなイケメンだし性格づけもはっきりしていて人気出るのは分かる。
特に今作オリジンは主人公が史実には登場しないオリキャラ&記憶喪失のイケメンというおいしい設定。かつ、各武将との絆イベントという罪深き仕様があり、要するに仲良くなると各武将がデレて口説き文句みたいなのを言う。
黄巾党の首魁、張角どのは未亡人みたいなオーラ出してくるし。

BL一番人気(たぶん?)の呂布x主人公は、独占欲の強い人中最強の男がストレートに迫ってくるバイオレンスな匂いだし。

陳宮は完全にヤンデレヒロイン。マジでヤンデレヒロイン。呂布軍に所属するシナリオも欲しかったなこれ。

儚い天才美形軍師・郭嘉どのに至っては、「史実どおり死なせない」という天命変化が出来てしまう。
郭嘉を救うため戦場を駆け抜けたプレイヤーは数多し…

これはBLになるに決まっている。いや実際、BLだろうな…と思って支部を見に行って予想通りのバラ色の世界が広がっていたのでニヤニヤしてしまったのだが。
途中で様子のおかしい夢女子の集団に出くわしてしまったのだ。
彼女たちは、自分自身が三國無双の世界に入り込み、自分の代理である「夢主」「夢♀️」にゲーム内の武将と恋愛させていた…
よくラノベにある「乙女ゲームの世界に転生してうんたらかんたら」って、こういうことか!!
なろうとかでよくあるあの「ゲームに転生」ジャンル、誰が読んでるのかとか、何で人気があるのかとか、さっぱり分からなかったんだよ。ようやく理解した。夢女子のためのジャンルだったのか!
ていうか中の人、学生時代の友人に腐女子は何人もいたけど夢女子っていなかったから、「アニメやマンガの世界に自分の投影を持ち込む二次創作」っていうジャンル全然知らなかったよ。
ゲーム世界になんか転生して何が面白いん? と思っていたのだが、創作物の中の2次元キャラと恋愛するというシチュエーションを好む人もいたのだ。そして乙女ゲームであれば、すべてのキャラクターと接点を持てる主人公、ないし主役級のキャラ(悪役令嬢もその一種)に転生するという設定が必須だったのだ。
で、三國無双はもちろん中国の三国時代が下敷きなので戦乱・戦乱・シビアな戦闘に重たい歴史と続くわけなのだが、夢女子たちは戦うことを厭わない。むしろお気に入りの武将と肩を並べて戦うことを夢見ている。史実で妻子がいても関係なしである。共に戦場に立って戦い、怪我した時にお姫様だっこされて戦場離脱する。とかのシチュエーションに萌えていたりする。分からなくもないが、すさまじい愛である。
乙女ゲーム転生ものラノベで転生者がやたら戦ってたりレベル上げしてたりするのは、こういうところから来ていたのだろうか…?
してみると確かに、今作の絆イベントは乙女ゲームの建付けである。相手は主人公♂️の無名くんなので普通に(?)見るとBL方向なのだが、自分=♀️に言われていると解釈すれば夢女子方向にも振り切れる。いろんな属性を持つ、それぞれに魅力的な武将たちが、絆を上げることによって自分だけに甘い言葉を囁いてくれるのである。最近の乙女ゲーは戦闘のあるRPGパートと日常パートが組み合わされていたりすることも多いので、これも一種の乙女ゲーと言える。
とすれば、むそおり世界に入り込みたい夢女子たちの心情は、乙女ゲームの世界に転生する作品の需要に叶うものと見なせる。
…需要と供給をようやく理解した。
今作では主人公キャラは固定であり、男性の「無名」くんしか選べないのだが、もし女性キャラや、造形を自分で選択できる状況だったら、そのキャラが「夢♀️」になっていたのかもしれない。

なお中の人、純粋に三国志としては孫呉推しですが、今作は魏軍も良かった…
赤壁で孔明ボコすのが楽しすぎたのがいけない。歴史改変はドリーム。
(呂布が倒せないので赤兎馬取りに行くやつだけ出来てないんだけど!!! いやあれは無理だろ。時間かかりすぎるし…)

【PS5】真・三國無双 ORIGINS
で、本編ストーリーをクリアしたあたりから、トロコンのための攻略情報を見つつ創作サイト(主に支部)とかも眺めていたのだが、この作品、圧倒的に腐女子の皆様の人気が高いのだ。
いや理由は分かる。三國無双シリーズに出てくる武将みんなイケメンだし性格づけもはっきりしていて人気出るのは分かる。
特に今作オリジンは主人公が史実には登場しないオリキャラ&記憶喪失のイケメンというおいしい設定。かつ、各武将との絆イベントという罪深き仕様があり、要するに仲良くなると各武将がデレて口説き文句みたいなのを言う。
黄巾党の首魁、張角どのは未亡人みたいなオーラ出してくるし。

BL一番人気(たぶん?)の呂布x主人公は、独占欲の強い人中最強の男がストレートに迫ってくるバイオレンスな匂いだし。

陳宮は完全にヤンデレヒロイン。マジでヤンデレヒロイン。呂布軍に所属するシナリオも欲しかったなこれ。

儚い天才美形軍師・郭嘉どのに至っては、「史実どおり死なせない」という天命変化が出来てしまう。
郭嘉を救うため戦場を駆け抜けたプレイヤーは数多し…

これはBLになるに決まっている。いや実際、BLだろうな…と思って支部を見に行って予想通りのバラ色の世界が広がっていたのでニヤニヤしてしまったのだが。
途中で様子のおかしい夢女子の集団に出くわしてしまったのだ。
彼女たちは、自分自身が三國無双の世界に入り込み、自分の代理である「夢主」「夢♀️」にゲーム内の武将と恋愛させていた…
よくラノベにある「乙女ゲームの世界に転生してうんたらかんたら」って、こういうことか!!
なろうとかでよくあるあの「ゲームに転生」ジャンル、誰が読んでるのかとか、何で人気があるのかとか、さっぱり分からなかったんだよ。ようやく理解した。夢女子のためのジャンルだったのか!
ていうか中の人、学生時代の友人に腐女子は何人もいたけど夢女子っていなかったから、「アニメやマンガの世界に自分の投影を持ち込む二次創作」っていうジャンル全然知らなかったよ。
ゲーム世界になんか転生して何が面白いん? と思っていたのだが、創作物の中の2次元キャラと恋愛するというシチュエーションを好む人もいたのだ。そして乙女ゲームであれば、すべてのキャラクターと接点を持てる主人公、ないし主役級のキャラ(悪役令嬢もその一種)に転生するという設定が必須だったのだ。
で、三國無双はもちろん中国の三国時代が下敷きなので戦乱・戦乱・シビアな戦闘に重たい歴史と続くわけなのだが、夢女子たちは戦うことを厭わない。むしろお気に入りの武将と肩を並べて戦うことを夢見ている。史実で妻子がいても関係なしである。共に戦場に立って戦い、怪我した時にお姫様だっこされて戦場離脱する。とかのシチュエーションに萌えていたりする。分からなくもないが、すさまじい愛である。
乙女ゲーム転生ものラノベで転生者がやたら戦ってたりレベル上げしてたりするのは、こういうところから来ていたのだろうか…?
してみると確かに、今作の絆イベントは乙女ゲームの建付けである。相手は主人公♂️の無名くんなので普通に(?)見るとBL方向なのだが、自分=♀️に言われていると解釈すれば夢女子方向にも振り切れる。いろんな属性を持つ、それぞれに魅力的な武将たちが、絆を上げることによって自分だけに甘い言葉を囁いてくれるのである。最近の乙女ゲーは戦闘のあるRPGパートと日常パートが組み合わされていたりすることも多いので、これも一種の乙女ゲーと言える。
とすれば、むそおり世界に入り込みたい夢女子たちの心情は、乙女ゲームの世界に転生する作品の需要に叶うものと見なせる。
…需要と供給をようやく理解した。
今作では主人公キャラは固定であり、男性の「無名」くんしか選べないのだが、もし女性キャラや、造形を自分で選択できる状況だったら、そのキャラが「夢♀️」になっていたのかもしれない。

なお中の人、純粋に三国志としては孫呉推しですが、今作は魏軍も良かった…
赤壁で孔明ボコすのが楽しすぎたのがいけない。歴史改変はドリーム。