今年の新緑の山はお花大当たり、だが晴れない! 山では遭難者も続出。外国人だけじゃないぞ…
去年の今頃のお山→これ
去年はツツジ・シロヤシオなど春の花はほぼ壊滅状態のハズレ年。今年はめっちゃ当たり年。
だが! 天気が! 週末はほぼ全滅!!
…ままならぬものです。
まあ、多少の雨なら登るんですけど。




さて、GWからこっち、山では無謀登山による事故が頻発している。
ニュースで報道されるのは外国人が目立ち、特に富士山で二度遭難した中国人や、この季節の羊蹄山に半袖短パンで挑んだイギリス人などは繰り返し報道されたこともあって一種の晒し上げのようになっていた。あの人たちが極端にダメなパターンなのは間違いない。
が、実際には日本人でも同じくらいダメな登山はやっている。
というか、中の人が先週行ってた新緑のこのお山も、直前に単独登山した人が遭難してまだ見つかっておらず、登山口で情報提供の呼びかけがされていたのである…。
登山届を出してなくてどのルートで事故ったのかすら分からないらしく、探しようがないので、ザックやストックなどが斜面に引っかかっていないか、沢登りの人が何か見ていないかを聞いて周っている様子だった。
ハイキングコースで事故ったなら人も多いので見つかりやすいが、そこから奥の、崖や鎖場の多いロングコースの上級者ルートに入っていた場合は、場所によっては足を滑らせると200mくらい下までノンストップだったりするので、上からでは見つけられないかもしれない。
事前に自分の体力やスキルとルートの難易度を照らし合わせずに突っ込んでしまうと、低山でも、もちろん日本人とか外国人とか関係なく、死の行軍になってしまう。特に今年のように天気が不安定で、いつ雨が降り出すか分からない時は尚更だ。
岩場は当然、雨が降ると滑りやすくなる。難易度が上がる。雲が厚ければ暗くなるのも早いし、野宿になった場合、専用装備がないと低体温で死亡する可能性が高い。
春以降、山で出会う初心者には、一歩間違ったら死にそうな装備の人はたくさんいた。
「この季節まだ寒いのになんでこんな薄着なんだろう」とか、「この人たち、この装備で事故ったら助からんだろうなあ…」とか、「この時間から登り始めたら日没までに下山出来ないけどどうするんだろう?」とか。
ギリで助かってる人もいるが、多くは遭難してもイチイチ報道されていないだけである。
有名な観光地での外国人の遭難はそれはそれで問題ではあるのだが、それ以外の山での日本人の遭難についても増加傾向なで、まず、そっちをどうにかしろやという話である。
参考までに以下をおいておく。
●奥多摩
意外と20代で遭難しているケースが多い。足がつった、滑落した、行動不能になった、などは、単純に体力不足のケース。ちょっと情けない。
自分の体力を把握して、地図を見ながらペース配分を考えて登りましょう…。
https://www.togakuren.com/wp-content/uploads/2024/11/f1307b39ff236eb34a99b6e4d5ef3b22.pdf
●北アルプス
毎年、行楽シーズンになると長野県警がブチギレている。今年は特にGWの事故が多かった。春の高山はまだ冬で、残雪量によっては難易度が跳ね上がる。雪山は経験値を積んで行きましょう。他人のSNS見て自分も行けそう!とかいうノリだと危険。なお3,000m級の山で遭難した場合、すぐには発見できず夏になってようやく見つかることもよくある。
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/documents/250512-0518r7sangakushuuhou.pdf
登山道が整備されてる丹沢とか、標高はそれほどでもない箱根とかでも定期的に人が行方不明になったり大怪我したりしているくらいだし、最近では事故ってる人の年齢も幅広い。というか登山は基本的に危険もあるスポーツだということを認識せず、ピクニックに行く気分で突っ込んできて帰れなくなってる人もよくいる。
標準コースタイムで登り2時間以上になってる山は、ピクニックでは登れない。
(= 逆に言うと、2時間未満の筑波山や高尾山ならピクニック気分でもまぁいけるが、その感覚で他の山に行ってはいけない)
日本語読めるんだし、日本語の情報ページは山程あるんだし、まずはコース難易度を確認して、自分の体力・スキルでいけるとこなのか判断してから登ってほしい。
これから夏山シーズンも始まるけど、しょうもない山岳事故は減らしていきたいところっすね。
去年はツツジ・シロヤシオなど春の花はほぼ壊滅状態のハズレ年。今年はめっちゃ当たり年。
だが! 天気が! 週末はほぼ全滅!!
…ままならぬものです。
まあ、多少の雨なら登るんですけど。




さて、GWからこっち、山では無謀登山による事故が頻発している。
ニュースで報道されるのは外国人が目立ち、特に富士山で二度遭難した中国人や、この季節の羊蹄山に半袖短パンで挑んだイギリス人などは繰り返し報道されたこともあって一種の晒し上げのようになっていた。あの人たちが極端にダメなパターンなのは間違いない。
が、実際には日本人でも同じくらいダメな登山はやっている。
というか、中の人が先週行ってた新緑のこのお山も、直前に単独登山した人が遭難してまだ見つかっておらず、登山口で情報提供の呼びかけがされていたのである…。
登山届を出してなくてどのルートで事故ったのかすら分からないらしく、探しようがないので、ザックやストックなどが斜面に引っかかっていないか、沢登りの人が何か見ていないかを聞いて周っている様子だった。
ハイキングコースで事故ったなら人も多いので見つかりやすいが、そこから奥の、崖や鎖場の多いロングコースの上級者ルートに入っていた場合は、場所によっては足を滑らせると200mくらい下までノンストップだったりするので、上からでは見つけられないかもしれない。
事前に自分の体力やスキルとルートの難易度を照らし合わせずに突っ込んでしまうと、低山でも、もちろん日本人とか外国人とか関係なく、死の行軍になってしまう。特に今年のように天気が不安定で、いつ雨が降り出すか分からない時は尚更だ。
岩場は当然、雨が降ると滑りやすくなる。難易度が上がる。雲が厚ければ暗くなるのも早いし、野宿になった場合、専用装備がないと低体温で死亡する可能性が高い。
春以降、山で出会う初心者には、一歩間違ったら死にそうな装備の人はたくさんいた。
「この季節まだ寒いのになんでこんな薄着なんだろう」とか、「この人たち、この装備で事故ったら助からんだろうなあ…」とか、「この時間から登り始めたら日没までに下山出来ないけどどうするんだろう?」とか。
ギリで助かってる人もいるが、多くは遭難してもイチイチ報道されていないだけである。
有名な観光地での外国人の遭難はそれはそれで問題ではあるのだが、それ以外の山での日本人の遭難についても増加傾向なで、まず、そっちをどうにかしろやという話である。
参考までに以下をおいておく。
●奥多摩
意外と20代で遭難しているケースが多い。足がつった、滑落した、行動不能になった、などは、単純に体力不足のケース。ちょっと情けない。
自分の体力を把握して、地図を見ながらペース配分を考えて登りましょう…。
https://www.togakuren.com/wp-content/uploads/2024/11/f1307b39ff236eb34a99b6e4d5ef3b22.pdf
●北アルプス
毎年、行楽シーズンになると長野県警がブチギレている。今年は特にGWの事故が多かった。春の高山はまだ冬で、残雪量によっては難易度が跳ね上がる。雪山は経験値を積んで行きましょう。他人のSNS見て自分も行けそう!とかいうノリだと危険。なお3,000m級の山で遭難した場合、すぐには発見できず夏になってようやく見つかることもよくある。
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/documents/250512-0518r7sangakushuuhou.pdf
登山道が整備されてる丹沢とか、標高はそれほどでもない箱根とかでも定期的に人が行方不明になったり大怪我したりしているくらいだし、最近では事故ってる人の年齢も幅広い。というか登山は基本的に危険もあるスポーツだということを認識せず、ピクニックに行く気分で突っ込んできて帰れなくなってる人もよくいる。
標準コースタイムで登り2時間以上になってる山は、ピクニックでは登れない。
(= 逆に言うと、2時間未満の筑波山や高尾山ならピクニック気分でもまぁいけるが、その感覚で他の山に行ってはいけない)
日本語読めるんだし、日本語の情報ページは山程あるんだし、まずはコース難易度を確認して、自分の体力・スキルでいけるとこなのか判断してから登ってほしい。
これから夏山シーズンも始まるけど、しょうもない山岳事故は減らしていきたいところっすね。