学生さんの図書館での勉強、なぜ禁じられるようになったのか。図書館使ってない人は語らないほうがいいぞ!

最近、図書館で学生さんが勉強するのが明確に禁止されることが多くなってきた。学童に行っていない子どもとか、家庭に居場所のない子どもが図書館にずっといることもあり、子どもの居場所を奪うのでは、というトンチンカンな文句を言っている人もいた。

だが、実際の問題はそこじゃない。そういうことでは全然ない。
…という話を、図書館めっちゃ使ってる自分から言っておきたい。

「図書館で勉強するな」とは、「図書館内の本を読む、調べ物をする以外の用途で席を占有するな」という意味である。
実際に、この想定された用途以外で席をずっと使っている人が多いから、ルールが厳しくなったのだ。


では何をしているのかというと…

・家から持ち込んだマンガとか読んでる、ジュースやお菓子も持ち込んで家にいる時みたいになってる子もいる
・宿題してる小学生は消しゴムのカスをそのへんに散らかしまくって汚くして帰っていく…
・ひどい子だと勝手に電源にスマホ繋いで、積んだ本の影に隠して遊んでた

→来館者からのクレーム
→図書館に注意書きが増える

という状態。少なくとも、自分の行きつけの図書館はこのパターン。


勉強するなというか、勉強すらしていない学生さんも多く、限りある座席が埋まってしまっていたり、彼らが帰ったあとに消しゴムのカスやお菓子のクズが落ちてて汚くて使えないとかもあったのだ。そら禁止されますよ…。

閲覧席とは別に自習室という場所をもうけといる図書館もあるが、公共の場という設定上、場所によってはホームレスっぽい人が入り浸って1日中、雑誌や新聞を読んでいたり、競馬新聞に鉛筆なめなめしてる人がいたりで、結局、入室に図書館カード提示+時間制限とかルール厳しくなったケースもある。

図書館を批判する人は図書館使ってないから、そのへんの図書館側の苦労を知らないんだと思う。使ってから文句言おう。
対象が何であれ、よく知らないことに対して強弁するとたいてい頓珍漢で無意味な発言になる。知っていることに対して立場や意見が異なる場合は意見の相違をすり合わせるなど有意義な議論ができるが、知らないくせに偉そうな口を利いてる人の意見は聞く価値がないのである。だって知らずに言ってるだけだから…。前提を知らないがゆえに建設的な議論が出来ないから…。


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同じような話をしたのが以下。
図書館の本を捨てた報道が出るたび騒ぐ人たちは、たぶん図書館使ってない。実際に使ってたら、図書館は公共の場であり、個人コレクターの書庫ではないことくらいは分かる。
図書館は無限に本が収納できるハコではなく、不特定多数に読まれるのが前提である以上、本がいつまでも読める状態であるはずもない。実際に使っているのなら、単に本を捨てたというだけで、いちいち大騒ぎするはずがないと思うのだ。


図書館の本は捨ててもいい。図書館は無限の蔵書庫じゃないんだから
https://55096962.seesaa.net/article/201705article_4.html