ラムセス大王展・二周目、貴重な遺物の展示方法と(おそらく)免震器具の使い方について

東京で開催中のラムセス大王展、貴重な遺物ばかりなのでもう一回くらいは行っとかな! というわけで出かけてきた。
ちょっといいお値段のするイベントだし、そもそも豊洲市場の横でやってるので、ふらっと入ってくる何も知らない人、みたいな客層はほぼおらず、エジプトガチ勢とか、教養を求めてきたハイソな方々とかが多い。前回同様、熱心に見ている人が多かったな…という印象。

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同じ展示会に二回行くと、前回と微妙に展示内容が変わっていたり、説明文が修正されていたりするのも楽しめます。
こういうのとかw いやそこ間違えとったんかい。みたいな。

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案内の人の口上が変わってて注意が増えていたりするのも、なんかあったんかな…? とか思ったり。


で、中の人、今回は各遺物に施された地震対策を楽しんできました。(ニッチな趣味)
こういうやつ!

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これラメセス2世の木製棺の下についてる台座ね。
ケース底と、木製棺を支える黒い金属の間に隙間があるんで、なんか免震やってると思います!棺を縦にまっすぐ展示するのって、全面に重量かかってるし、地震来たら間違いなく倒れるやつなんで、かなり計算してしっかり支えを作ってあるんですよ。

背後の支えと、

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棺の上部を固定する金属アーム、木材を傷つけないよう間にはスポンジいり。よく見ると蓋と本体の間に木材がこすれないよう緩衝材か何か入れて隙間空けてますね。(蓋がズレてるように見えるのは、木材が乾燥して収縮した結なので意図的なものではない)

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さらに、おそらく全てのケースがそれ自体、免震構造のケースになってて、展示台の下に装置があるはず。前に科博かどっかで説明してる展示見たことある。


ちょっと心配な展示だったのは、ショシェンク2世のミイラの指に嵌められていた指サックの展示方法。

空中に浮かしてるんだけど、裏からよく見ると中にスポンジつっこんで、そこに金属差してある。これは揺らしまくったら落ちるやつなのでは…? 他の国ならともかく、日本で大丈夫なのか? というのは気になった。
後ろのサンダルとかも、支えが細すぎて落ちそう。

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ただ、なんといっても地震の多い国、日本だけあって、他は全般的に安心と信頼のガッチリ固定展示でした。ヘタしたらエジプト本国より気を使って展示されてるんじゃないかな、これ…。

意外かもしれないけど、ろくに固定してないとか、棚にツボ置いてあるだけとかいう展示してる国もあります。マジで。
日本の展示方法見慣れていると、「えっこれ震度4くらいで遺物吹っ飛ぶんだけど??」とか心配になりますね。まあ震度4が日常茶飯事の日本がちょっとアレなんですけども。

エジプトも100年に1回くらいは大きめの地震があって、前回の1990年代の地震では多数の死者も出ているので、新しく開館する大エジプト博物館も、日本が技術支援しているので、もしかしたら似たような対策はされているかも。開館したら見に行くぞおー。


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余談なんですが今回は、入口で謎の「アイテム購入券」なるものを渡されました。FGOの…。

それ持っていくと最後のお土産コーナーでFateのコラボグッズが買えるらしい。両面にビッシリと注意書きが書かれていて、「お、おう」ってなりましたね。主に転売禁止に関する注意書きでした…。

Fateグッズだけ隔離エリアにあって、そのエリアに入るために購入券を渡すシステム。お土産ショップの中で購入者をつのって代理購入するとか、個数限定のあるものを何度も買うために並べないようにするとかが出来ないようにしているっぽかったです。
なんか…大変そうだなっていうか…そこまでしなきゃだめなんだ、今って…。

おぱんちゅうさぎのコラボグッズはそこまで制限されていなかったので、なんていうか、Fateグッズ買う層の客層があまりよくないと想定されているのかもしれない。なお、その対策のおかげなのか、私が行った時点では、不自然に欠品しているグッズなどはなさそうでした。