構成が雑すぎてツッコミどころしかない「古代エジプト写本に残された人類滅亡の予言」、もうちょっと捻ろうか…。
うろうろしてた時に偶然見つけてしまい、「ン”ッ(笑いをこらえる音)」ってなってしまった記事。
人類滅亡の予言…! 古代人、また人類滅亡を予言したんですか…?!(◯年ぶり10数回目)
古代エジプト写本に残された「人類滅亡の予言」──5000年前の警告、その謎に研究者が挑む
https://artnewsjapan.com/article/39922

この記事はエルサレム・ポストの生地をそのまんま翻訳しただけのもの。
Ancient 5,000-year-old manuscript with 'terrifying message' discovered in Saqqara tomb
https://www.jpost.com/archaeology/archaeology-around-the-world/article-858137
そしてエルサレム・ポストはイギリスのタブロイド誌「ザ・ミラー」の報道がソースだと書いています。
はい。もうおわかりですね…
最初から信頼度ゼロのやつです…。でもまあ引っかかる人いるかもしれないんでいちおう、ツッコミどころ解説しておきますね。
+++++++
今から5,000年前だと初期王朝時代。それは合っている。
でも初期王朝時代ってまだヒエログリフの使用がそれほど盛んではなく、文法も完全には成立しておらず、長文書くことはほとんど出来なかったはずなんですが…?
まずその時代の長文パピルスが出てきた時点で大発見ですよ。
長文残ってないので。
しかも「神官文字と初期のヒエログリフで書かれていた」ってあるんですが、神官文字=ヒエラティックだとすると、ヒエラティックは古王国時代末の紀元前2,700-2,600年頃まで登場しない書き文字なので、いきなり数百年も古い最古のヒエラティックが発見されてることになりますね。
本当に初期王朝時代の長文パピルスが発見されていたら、まず考古学会が大騒ぎだし、年間10大発見には確実に入ってきます。
「AIによる翻訳支援システムと高度な画像読み取り技術」これもツッコミどころで、AIは学習したものしか判別出来ません。初期ヒエログリフはなんとかなるにしても、その時代にまだ存在しないヒエラティックをどう学習させてどう翻訳した…? ていうか古王国時代のテキストサンプルってめちゃくちゃ少ないですけど、学習データ足りなくないですかそもそも。
「不道徳な個人は死後に安息ではなく陰鬱な運命に直面する」っていうのは死者の書などでよく出てくる発想なので、古代エジプトの宗教テキストとして見た場合、べつに珍しい内容でもない。人類滅亡の神話なら「天の牡牛の書」というセクメト女神が天罰として人類を絶滅させようとするやつとかあるんで、内容が合ってるなら、よく知られている古代エジプト宗教観に過ぎないですね…。
というわけでツッコミどころが多すぎてアレなんですが、旧約聖書の1つ「エノク書」がうんたら言ってるあたりからして、たぶんこれ去年あたりにオカルトチャンネルで出回っていた「古代エジプトで5,000年前の本が見つかった」ってやつの続きじゃないかな…。「5,000年前なのになんでコプト語なんだよ」とか「5,000年前に製本された本はねぇよ」とかツッコまれまくってたやつ。
※再生数を上げたくないので動画へのリンクはしないけど、探せばすぐ出てくる

まともな専門家が関わって解読してるわけではないだろうし、よく分かってない人を騙して寄付金とかつのる系ビジネスじゃないかな。一昔前のスター・チャイルドや、チリの宇宙人ミイラみたいに。
人を騙すにしても、せめて、もうちょっとひねりが欲しいところ。
信憑性の確認を出来なくするためにも「サッカラで発見された古い断片パピルスを後世に書き写し製本したやつがいた」「実は発見時に発掘者が呪いを被っていた…!」くらいの最もらしいカバー・ストーリーは付け足して欲しい所ですね。
人類滅亡の予言…! 古代人、また人類滅亡を予言したんですか…?!(◯年ぶり10数回目)
古代エジプト写本に残された「人類滅亡の予言」──5000年前の警告、その謎に研究者が挑む
https://artnewsjapan.com/article/39922
この記事はエルサレム・ポストの生地をそのまんま翻訳しただけのもの。
Ancient 5,000-year-old manuscript with 'terrifying message' discovered in Saqqara tomb
https://www.jpost.com/archaeology/archaeology-around-the-world/article-858137
そしてエルサレム・ポストはイギリスのタブロイド誌「ザ・ミラー」の報道がソースだと書いています。
はい。もうおわかりですね…
最初から信頼度ゼロのやつです…。でもまあ引っかかる人いるかもしれないんでいちおう、ツッコミどころ解説しておきますね。
+++++++
今から5,000年前だと初期王朝時代。それは合っている。
でも初期王朝時代ってまだヒエログリフの使用がそれほど盛んではなく、文法も完全には成立しておらず、長文書くことはほとんど出来なかったはずなんですが…?
まずその時代の長文パピルスが出てきた時点で大発見ですよ。
長文残ってないので。
しかも「神官文字と初期のヒエログリフで書かれていた」ってあるんですが、神官文字=ヒエラティックだとすると、ヒエラティックは古王国時代末の紀元前2,700-2,600年頃まで登場しない書き文字なので、いきなり数百年も古い最古のヒエラティックが発見されてることになりますね。
本当に初期王朝時代の長文パピルスが発見されていたら、まず考古学会が大騒ぎだし、年間10大発見には確実に入ってきます。
「AIによる翻訳支援システムと高度な画像読み取り技術」これもツッコミどころで、AIは学習したものしか判別出来ません。初期ヒエログリフはなんとかなるにしても、その時代にまだ存在しないヒエラティックをどう学習させてどう翻訳した…? ていうか古王国時代のテキストサンプルってめちゃくちゃ少ないですけど、学習データ足りなくないですかそもそも。
「不道徳な個人は死後に安息ではなく陰鬱な運命に直面する」っていうのは死者の書などでよく出てくる発想なので、古代エジプトの宗教テキストとして見た場合、べつに珍しい内容でもない。人類滅亡の神話なら「天の牡牛の書」というセクメト女神が天罰として人類を絶滅させようとするやつとかあるんで、内容が合ってるなら、よく知られている古代エジプト宗教観に過ぎないですね…。
というわけでツッコミどころが多すぎてアレなんですが、旧約聖書の1つ「エノク書」がうんたら言ってるあたりからして、たぶんこれ去年あたりにオカルトチャンネルで出回っていた「古代エジプトで5,000年前の本が見つかった」ってやつの続きじゃないかな…。「5,000年前なのになんでコプト語なんだよ」とか「5,000年前に製本された本はねぇよ」とかツッコまれまくってたやつ。
※再生数を上げたくないので動画へのリンクはしないけど、探せばすぐ出てくる
まともな専門家が関わって解読してるわけではないだろうし、よく分かってない人を騙して寄付金とかつのる系ビジネスじゃないかな。一昔前のスター・チャイルドや、チリの宇宙人ミイラみたいに。
人を騙すにしても、せめて、もうちょっとひねりが欲しいところ。
信憑性の確認を出来なくするためにも「サッカラで発見された古い断片パピルスを後世に書き写し製本したやつがいた」「実は発見時に発掘者が呪いを被っていた…!」くらいの最もらしいカバー・ストーリーは付け足して欲しい所ですね。