最近のラノベ、終わらなさすぎ問題。恋愛ものはせめてカップル成立したら主人公交代出来ないのか…?

「人気作品が引き伸ばしで終わらない」という問題は、かつては週刊少年ジャンプに代表される週刊誌の漫画に対してよく言われる話だったが、最近ではラノベに多いなと思う。

メインキャラ二人の恋愛模様で読者をヤキモキさせる系のラノベに特に多く感じるのが、「相思相愛が確定しているのに付き合わない」「婚約はするけど何故か意地でも結婚しない」「延々と当て馬が現れ続け破局の危機がひたすら訪れ続ける」などのシチュエーション。危機の訪れも、二度目まではまぁいいとして、三度目辺りからウンザリする。

そこまでいったらもう結婚しろよ…。
というか、いつまで未熟な若者精神で生きてるんだよ成長しろよ…。

という感じで、途中で投げるハメになる。
人気作品だとなかなか終わらせられないとかはあるのかもしれないが、少なくとも、登場人物のメンタルや関係性が変化しないままの引き伸ばしは作品全体のイメージにマイナスなので、綺麗に終わる「おわらせ時」の見極めは必要だろうと思うのだ。

で、ふと、そういえば昔の少女マンガだと途中で主人公変わるパターンあったよな? と思い出したのがコレ。
ときめきトゥナイト (※80年代ラブコメ)である。

親が好きだったので全巻実家にあったのである…

ときめきトゥナイト 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL) - 池野恋
ときめきトゥナイト 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL) - 池野恋

この頃の少女漫画で恋愛ものといえば、艱難辛苦を乗り越えた主人公カップルが結婚して子どもが生まれたりすると、その子ども世代やスピンオフ的なキャラクターが次の主人公になって第二部が始まったりすることが多かった。
恋愛ものとは少し違うが、「ぼくの地球を守って」なんかもそのパターンである。

ぼくの地球を守って 1 (白泉社文庫) - 日渡早紀
ぼくの地球を守って 1 (白泉社文庫) - 日渡早紀

変に最初の主人公にこだわって引き伸ばしをするよりは、昔みたいに主人公入れ替え制で第二部、第三部と分けて続ける構成のほうがいいと思うんですよね。世界観や設定は使い回せるし、キャラ一新した上で過去キャラも要所要所で出せるし。主人公たちが年をとってもメインキャラの平均年齢若いままでいけたりするし…。

少なくとも、貴族社会を舞台にした作品で婚約してるのに結婚しないとかは、そもそもの「貴族社会が早期に婚約する理由は何なのか」という世界観の根源を否定しかねないので、不自然な引き伸ばししてグダグダになる前に次ステージに移ってもらったほういがいいと思うんですが。