イングランド/7世紀の墓から西アフリカ系の埋葬が発見される。これ多様性って言っちゃって大丈夫…?

イングランドの7世紀の墓から、西アフリカ系の祖先を持つ人物の骨が見つかった、という話。

場所はイングランド南部のケント州アップダウンとドーセット州ワース・マトラヴァースのニ箇所で、それぞれ1人ずつ西アフリカ系の祖先を持つ人骨が見つかっているらしい。この2人に直接的な血縁関係はなく、母方から遺伝するミトコンドリアDNAは北欧系だが、祖父母の代の人物が西アフリカ系統のため、核DNAで見た場合にアフリカ系の比率が高くなっているという。

つまりは7世紀という中世の初期の時代、ブリテン島南部には、すでにサハラ砂漠の南からの移民もしくは奴隷が存在した、ということ。
時代的にはアングロ・サクソンの大移民時代、七王国時代と呼ばれる頃であり、1世紀後にはヴァイキングとして知られる人々が既に海を行き交っていた。

Ancient DNA reveals West African ancestry in early medieval England
https://antiquity.ac.uk/index.php/news/2025/ancient-dna-reveals-west-african-ancestry-early-medieval-england

ランカシャー大プレスリリース

Ancient DNA reveals West African ancestry in early medieval England
https://www.lancashire.ac.uk/news/ancient-dna-west-african-ancestry

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この件のなにが面白いかっていうと、そんな早くからアフリカ系の人が多少でも住んでたんだ…っていうことより、中世初期のイングランドの国際色豊かな社会って表現しちゃってるところ。
アフリカ系の人が混血もしているし、地域のお墓に埋葬されているということは地元に溶け込んでいたってことですね! とは、ややポジティブに過ぎる。

いやあの、どう考えてもこの人たち、自分たちで望んでここに来たわけじゃないと思うんですが…??!
西アフリカの沿岸からかっさらってきた奴隷あたりでは…。
奴隷として有力家系に使われてたんだとしても、亡くなったらその家の墓の端に埋めるくらいはしますよね…。
物は言いよう、というかなんというか。

さすがにこれを「中世社会の多様性」とか今風の表現にされると、これがイギリス式ジョークか? ってなっちゃうんですけど、文字通り捉える人はいるんですかねえ。