牛肉美味しいんだけどメタン(温室効果ガス)がいっぱい出る…ジビエならどうなん? という検討までされはじめる
前回の「農業はメタンガスを大量に出すので地球温暖化の原因になりうる」、「そもそも人類が農耕始めた時から気候変動は始まっていたのでは…?」という話からの続き。
今回は、農耕とセットで開始された牧畜の話である。
牛は最もメタンガスを発生させる家畜とされ、牛肉や牛乳のために牛をたくさん飼育すると、それだけで温室効果ガスが増えてしまう。地球全体の排出量の5%ぶんくらい牛から出てるらしいので、わりとシャレにならない話である。
そのため、なんとかガスを低減出来ないか、という話が近年いろんなところで研究されている。
気候変動で地球が暑くなりすぎると、牛の夏バテや食欲減退などにもつながる。
つまりこれも、農業における「農耕によって温暖化が進む」→「温暖化によって作物が育たなくなる」という問題と同じ構造であり、「家畜を飼育することで温暖化が進む」→「温暖化によって家畜が育たなくなる」と悪循環になっているのだ。
【畜産家向け】牛のメタンガスが環境に与える影響|対策と貢献が必要
https://shizenenergy.net/re-plus/column/agriculture/methane_emissions_from_cattle/
これに対し、ここ最近のEUの動きは、はっきり言って迷走している。
ちょうどタイムリーに「牛を食べる量を減らし、駆除されたシカを食えばいいんじゃ?」という記事を見つけたので、紹介しておきたい…。
Why wild venison is a climate-friendly swap for beef
https://www.bbc.com/future/article/20250903-why-wild-venison-is-a-climate-friendly-swap-for-beef

さすがに記者もそこまで思想に染まっているわけではないらしく、記事内では手放しで称賛しているわけではない。
「そもそもシカも反芻動物だからメタンは出してるだろ」とか「シカ捕まえて輸送してハンバーガーに加工する時に温室効果ガス出してるだろ、計算に入れたら大して変わらんだろ」とかツッコミは入れている。
だが、そもそも「牛肉に変わる環境に優しい肉」などと言って代替品が探されているのが何とも言えない…。
この記事によれば、牛肉から100グラムのタンパク質を生産するには平均25kgの二酸化炭素換算値(CO2e)が排出され、他のタンパク源に調べるとかなり大きい量になるという。
豆腐は1.6kg、鶏肉は4.3kg、豚肉は6.5kg。
タンパク質ラインナップに豆腐が入ってる辺りが面白いが、要するに牛は、他の家畜より排出される温室効果ガス量が桁外れに多い家畜なのだ、ということになるだろう。突き詰めると「牛を食うのはやめよう」「牛以外の家畜、もしくはタンパク源を探そう」という話であり、それが「野生動物なら飼育環境下での排出量には換算されない」という話につながっているのだと思われる。
…単なる数字のマジックな気もするが。
いずれにせよ、これからの環境問題やらSDGsやらの議論では「環境に優しい食べ物」というのがクローズアップされてくる可能性は大いにある。というか、欧米文化圏では既にクローズアップされはじめている。
「食」に妥協しない、もしくはもともと「食」の選択肢が多く肉をあまり食べていない東アジア文化圏では、まだそれほど大きな声になっていない/なりにくいだけだろうと思う。
てか世界でいちばん牛肉食ってるのアメリカ人なんだから、いちばん頑張れよとも思わなくはないのだが。
(実際は日本に「自動車と肉をもっと買え」って言ってきてますからね今。)
というわけで、「農耕同様、牧畜という技術も、地球環境を大きく変えた原因と言っていい」というお話。
最近の極端な気候やクソ暑い夏は、ここ100年が原因とかじゃなく、もしかしたら、人類史一万年の歩みの集大成かもしれないんですよ。
今回は、農耕とセットで開始された牧畜の話である。
牛は最もメタンガスを発生させる家畜とされ、牛肉や牛乳のために牛をたくさん飼育すると、それだけで温室効果ガスが増えてしまう。地球全体の排出量の5%ぶんくらい牛から出てるらしいので、わりとシャレにならない話である。
そのため、なんとかガスを低減出来ないか、という話が近年いろんなところで研究されている。
気候変動で地球が暑くなりすぎると、牛の夏バテや食欲減退などにもつながる。
つまりこれも、農業における「農耕によって温暖化が進む」→「温暖化によって作物が育たなくなる」という問題と同じ構造であり、「家畜を飼育することで温暖化が進む」→「温暖化によって家畜が育たなくなる」と悪循環になっているのだ。
【畜産家向け】牛のメタンガスが環境に与える影響|対策と貢献が必要
https://shizenenergy.net/re-plus/column/agriculture/methane_emissions_from_cattle/
これに対し、ここ最近のEUの動きは、はっきり言って迷走している。
ちょうどタイムリーに「牛を食べる量を減らし、駆除されたシカを食えばいいんじゃ?」という記事を見つけたので、紹介しておきたい…。
Why wild venison is a climate-friendly swap for beef
https://www.bbc.com/future/article/20250903-why-wild-venison-is-a-climate-friendly-swap-for-beef
さすがに記者もそこまで思想に染まっているわけではないらしく、記事内では手放しで称賛しているわけではない。
「そもそもシカも反芻動物だからメタンは出してるだろ」とか「シカ捕まえて輸送してハンバーガーに加工する時に温室効果ガス出してるだろ、計算に入れたら大して変わらんだろ」とかツッコミは入れている。
だが、そもそも「牛肉に変わる環境に優しい肉」などと言って代替品が探されているのが何とも言えない…。
この記事によれば、牛肉から100グラムのタンパク質を生産するには平均25kgの二酸化炭素換算値(CO2e)が排出され、他のタンパク源に調べるとかなり大きい量になるという。
豆腐は1.6kg、鶏肉は4.3kg、豚肉は6.5kg。
タンパク質ラインナップに豆腐が入ってる辺りが面白いが、要するに牛は、他の家畜より排出される温室効果ガス量が桁外れに多い家畜なのだ、ということになるだろう。突き詰めると「牛を食うのはやめよう」「牛以外の家畜、もしくはタンパク源を探そう」という話であり、それが「野生動物なら飼育環境下での排出量には換算されない」という話につながっているのだと思われる。
…単なる数字のマジックな気もするが。
いずれにせよ、これからの環境問題やらSDGsやらの議論では「環境に優しい食べ物」というのがクローズアップされてくる可能性は大いにある。というか、欧米文化圏では既にクローズアップされはじめている。
「食」に妥協しない、もしくはもともと「食」の選択肢が多く肉をあまり食べていない東アジア文化圏では、まだそれほど大きな声になっていない/なりにくいだけだろうと思う。
てか世界でいちばん牛肉食ってるのアメリカ人なんだから、いちばん頑張れよとも思わなくはないのだが。
(実際は日本に「自動車と肉をもっと買え」って言ってきてますからね今。)
というわけで、「農耕同様、牧畜という技術も、地球環境を大きく変えた原因と言っていい」というお話。
最近の極端な気候やクソ暑い夏は、ここ100年が原因とかじゃなく、もしかしたら、人類史一万年の歩みの集大成かもしれないんですよ。