古代エジプト・カエルの女神様ヘケトはムチムチ美人の可能性。ムチムチ。ヒキガエル。

突然だが、古代エジプトにはカエルの女神がいる。ヘケトちゃんである。
かわいい。
http://www.moonover.jp/bekkan/god/heket.htm

Goddess-Heqet-Pencil-Sketch-ty203.jpg

カエルは古代エジプトにおいて、豊穣・子孫繁栄の意味を持つ。おたまじゃくしがいっぱい生まれる=子沢山、というイメージと、緑の芽生える水辺に暮らしていることからの連想のようだ。ヘケト女神は出産の女神とセットになって女性や妊婦の守り神となり、王の誕生シーンでは王に「生命」の護符を与える役目を持つ。また、一般庶民が使っていたと思われるカエルのお守りも沢山出土している。

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そんなヘケト女神なのだが、そういやエジプトのカエルってどんななんだっけ?と思って調べてみた。
結論から言うと、おそらくミドリヒキガエル(Bufo viridis)の一種である。ヨーロッパにいるものの亜種が北アフリカに住んでおり、現在でもナイル川に沿って分布しているらしい。

写真を見るとものすごくムチムチである。
もっと小さいカエルだと思ってたので、このズッシリムチムチ感にはちょっとびっくり。ヘケトちゃんって…グラマー系女神だったのか…笑

Bufotes boulengeri
https://en.wikipedia.org/wiki/African_green_toad

Pseudepidalea_boulengeri.jpg

壁画とか見るとやや眠たそうな、まぶたの厚ぼったい描かれ方をしているのだが、実際のカエルを見ると納得。
あと、このヒキガエルは捕食されないよう皮膚から毒成分(刺激物)を分泌するようで、表面がヌルヌルしているんだとか。お肌つやつや感があるのは、その刺激物のせいらしい。いわゆる「ガマの油」みたいなもの?

というわけで、エジプトのカエルは意外とデカい、ムチムチしている、ということが分かった。
まあ砂漠の国で空気も乾燥してるんで、体小さいとすぐ干からびて死んじゃいますもんね。ある程度、乾燥耐性高くないと生存無理。こうして、また一つ役に立つかわからない無駄知識が増えたのだった。