【羊蹄山危険】北海道舞台のゲーム「ゴースト・オブ・ヨウテイ」発売、だが聖地巡礼は一般人にはオススメしない…【一般人は死ぬ】

時代劇アクション「Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)」が発売されましたね! みんなで復讐者になろう(キャッキャ)
https://game.watch.impress.co.jp/docs/review/rev1/2049552.html

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というゲームの話はまあ置いといて(というか中の人がまだ全然手を出せていないので…)、ここでは舞台となっている北海道、シンボルとなっている羊蹄山についての注意事項を書いておこうと思います。

前作は対馬が舞台で、対馬ならまあ聖地巡礼でフラッと行ってもそうそう死ぬことはないのですが、羊蹄山は…。
羊蹄山は迂闊に登ってはいけない山です。なぜなら体力のない人や装備の足りない人は、登るのはギリ出来ても降りられないから。

まあ情報は観光案内に出ているので、ちゃんと調べてる人は大丈夫だと思いますが。
https://www.town.kutchan.hokkaido.jp/tourism/yoteizan/QAlist/

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●北海道なので夏シーズンでも普通に寒い。防寒具ないと危険。

標高は2000m弱、この標高だと本州でも11月~翌5月あたりはクソ寒いですね。北海道なら9月末~翌7月半ばくらいはほぼ冬山かと…。
中の人は8月に登りましたが、それでも風が吹くと普通に寒いなって感じるくらいだったんで、防寒具持たずに天気悪い日に登ると、低体温症で遭難コースです。ノリは富士山。雨具やウィンドブレーカーは必須。


●ふもとからの標高差1,500mくらい。所要時間10時間以上。

富士山みたいな見た目の山容からしてお察しのとおり、ひたすら登り。途中に「xx合目」という親切な看板がこまめに立てられていますが、まあなかなかキツいです。鍛えてない人がピクニック気分で登れる山ではないです…。まず脚を鍛えましょう…。

中の人コースタイム>> 6:00 真狩キャンプ場出発→ 9:40 避難小屋(お昼ごはん)→ 10:50 山頂 → 11:20 倶知安へ下山開始 → 13:50 下山口着

※ソロ山行、ほぼノンストップで8時間なので、パーティー組んで普通に登るなら最低10時間。
 お鉢めぐりを端から端までやりたいとか、山頂でゆっくりしたいとかなら、さらに1-2時間は必要。

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●水場はない。山小屋も無い。

水場はガチで全然ありません。ふもとから担いで登らないとダメ。
7月までは雪解け水もあるようなのですが単なる雪の溶けた水なんで、そんな綺麗じゃないかと…。

もしビバークになった場合、唯一助けを求められるのは9合目付近にある避難小屋ですが、夏場以外のシーズンは無人。もちろん「避難小屋」なので、水も食料も寝具なんかも、そこにはありません。雨風しのげる建物があるだけ。
その点、山小屋の沢山ある北アルプスなんかよりむしろ厳しいです。

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●山頂は風が強い、天気が凄い勢いで移り変わっていく

単独峰で風通しがいいので、9合目過ぎたあたりから風がめちゃくちゃ強い。雲が次々流れてきて山頂にかかって、晴れたり曇ったりを繰り返すので、天候読めないと厳しいと思います。ヤバいと思ったら下山判断しないと、風にふっとばされて崖から落ちますこの山。
場合によっては、ほんの5分くらいで雲に視界奪われて道が見えなくなったりします。
山頂付近は道迷いしやすく下山ルートを見失いやすい地形なので、ルート探しが苦手な人にはあまりオススメできないです。

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というわけで、中級者以上の山に慣れた人にしかオススメできないですココ。
標高的にはそんな高くなさそうに見えるんですが、北海道という条件と、単独峰という性格上、山頂付近は気候条件や地形が厳しめで難易度が高い。そして純粋に体力を要求される。

そろそろ冬になるので、さすがに今から聖地巡礼をくわだてる人も少ないと思いますが、もし夏に行くとしても、防寒具は絶対に忘れないようにね。
条件クリアできさえすれば、お鉢めぐりとか、独特な植生とか、リス三昧とか、360度の展望とか、とても楽しい山ですよ。

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