日本における「プロテスタントの」クリスマス発祥とクラーク博士について
図書館で適当に読むもの漁っていてたまたま見つけた本、「よくわかるクリスマス」。タイトルの軽い感じから察するように軽く読めるお読み物系。前半は「クリスマスって聖書じゃ日付指定されてなくて後世に作られたもんだよ…」という、よく知られた話なので飛ばす。後半の、日本におけるクリスマスの定着についての部分がけっこう面白かった。
日本に最初に布教されたのはカトリックだが、明治以降に入ってきた、プロテスタント式のクリスマスについて。
サンタクロースがいたり、パーティーやったりするクリスマスではないのである。

よくわかるクリスマス - 嶺重 淑, 波部 雄一郎
日本で最初にカトリック式のクリスマスが祝われたのは、1874年(明治4年)の東京第一長老教会だという。もと江戸町奉行所の与力だった原胤昭が十字架に飾りを施したという。(飾りに使ったのは、なんとミカン!)
が、その直後にアメリカ大使館からやって来た職員に「そういうのはカトリック式であってプロテスタントにはそぐわない」と指摘されて装飾は撤回したそうだ。ここにカトリックとプロテスタントの違い、アメリカはプロテスタントが多いという事情が絡んでいる。
また会堂を花で飾ろうとしたが、冬なので花はないし造花も手に入らず、花かんざしで代用したというからなんとも初々しい。
サンタは裃(かみしも)に大森かつら(=女形が被る日本髪、サンタの帽子に若干似てなくもない)をつけた役者で代用したという。クリスマスという概念が日本に浸透していく過程として興味深い。
もうひとつ、札幌農学校にクラーク博士が持ち込んだプロテスタント信仰から学生たちが自発的に行ったというクリスマスの事例も載っていた。
クラーク博士とキリスト教はあまり結びつくイメージがなかったのでこれも面白い。
「イエスを信ずる者の誓約」なるものに署名していた学生たちは、プロテスタント式に酒を全く飲まずパーティーをやり、「赤と白の達磨の相撲」なる催しをやったという。色合いはクリスマスっぽいが、やってる内容が相撲というあたり日本の学生パーティーらしさがあり、時代を感じさせる。
今でこそ、クリスマスはカトリックもプロテスタントもあまり区別されず、というか宗派どころかキリスト教関係ない人たちも参加するのが当たり前みたいになってるお祭りだが、150年くらい前はいちおう区別されていたのだ。逆に言えば、この150年でクリスマスのお祭りは、宗派問わず、どんどん派手に、消費的な行動を伴う傾向になっていったんだなということも分かる。
こういう祭りは、あまりグローバルスタンダードになりすぎても面白くない。日本のクリスマスは、もっと日本らしさを押し出してカスタマイズしてもいいのでは。どうせキリスト教関係なしにやっちゃってるんだし。ていうか教会ですら普通に門松たてる国ですし。サンタ歌舞伎とかクリスマス場所とか、やってくれてもいいんじゃよ…?
日本に最初に布教されたのはカトリックだが、明治以降に入ってきた、プロテスタント式のクリスマスについて。
サンタクロースがいたり、パーティーやったりするクリスマスではないのである。

よくわかるクリスマス - 嶺重 淑, 波部 雄一郎
日本で最初にカトリック式のクリスマスが祝われたのは、1874年(明治4年)の東京第一長老教会だという。もと江戸町奉行所の与力だった原胤昭が十字架に飾りを施したという。(飾りに使ったのは、なんとミカン!)
が、その直後にアメリカ大使館からやって来た職員に「そういうのはカトリック式であってプロテスタントにはそぐわない」と指摘されて装飾は撤回したそうだ。ここにカトリックとプロテスタントの違い、アメリカはプロテスタントが多いという事情が絡んでいる。
また会堂を花で飾ろうとしたが、冬なので花はないし造花も手に入らず、花かんざしで代用したというからなんとも初々しい。
サンタは裃(かみしも)に大森かつら(=女形が被る日本髪、サンタの帽子に若干似てなくもない)をつけた役者で代用したという。クリスマスという概念が日本に浸透していく過程として興味深い。
もうひとつ、札幌農学校にクラーク博士が持ち込んだプロテスタント信仰から学生たちが自発的に行ったというクリスマスの事例も載っていた。
クラーク博士とキリスト教はあまり結びつくイメージがなかったのでこれも面白い。
「イエスを信ずる者の誓約」なるものに署名していた学生たちは、プロテスタント式に酒を全く飲まずパーティーをやり、「赤と白の達磨の相撲」なる催しをやったという。色合いはクリスマスっぽいが、やってる内容が相撲というあたり日本の学生パーティーらしさがあり、時代を感じさせる。
今でこそ、クリスマスはカトリックもプロテスタントもあまり区別されず、というか宗派どころかキリスト教関係ない人たちも参加するのが当たり前みたいになってるお祭りだが、150年くらい前はいちおう区別されていたのだ。逆に言えば、この150年でクリスマスのお祭りは、宗派問わず、どんどん派手に、消費的な行動を伴う傾向になっていったんだなということも分かる。
こういう祭りは、あまりグローバルスタンダードになりすぎても面白くない。日本のクリスマスは、もっと日本らしさを押し出してカスタマイズしてもいいのでは。どうせキリスト教関係なしにやっちゃってるんだし。ていうか教会ですら普通に門松たてる国ですし。サンタ歌舞伎とかクリスマス場所とか、やってくれてもいいんじゃよ…?