かつては流行った「オーパーツ」、最近は見かけないよね…という話。ググればいくらでも情報出てくる時代だから…?

中の人の子供の頃には、オーパーツというものがそこそこ流行っていた。というか古代文明にハマる人の多くはそこから入っていったようにも思う。オーパーツとは「存在してはならない遺物」であり、たとえば古代エジプトの時代に実は電球があった、などのオーバーテクノロジーの文脈で語られることが多かった。
しかし今、それらはほとんど見かけない。

何故かと言うと、インターネットで検索すればすぐ情報が山のように出てくるからだろうと思うのだ。
wikipediaには、かつてもてはやされ、定期的に小学生の間で話題になったりしていたオーパーツの一覧が供養塔のように残されている。このへんは、「実際はオーパーツじゃなくて別に不思議なもんでもねえよ」という情報が山程出てくるので、今更取り上げる人は「情弱乙ww」とけなされて終わってしまうだろう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84

だが、インターネットが無かった時代、そしてインターネット黎明期の、まだGoogleのような便利な検索猿人が無かった時代には、狙った情報にたどり着けるのは、ごく僅かな人だけだった。なので雑誌に乗ったオーパーツ特集の記事だけ読んで知ったか乙の状態になることも難しくはなかった。そしてオーパーツは、そうした専門外の人たちの間で何度もリバイバルされ、ひっそりと生き続けてきたものだった。

今の時代だと、新しいオーパーツ候補が出てきてもすぐに看破され、SNSなどの場合には専門化に直接の殴り込みを受け、あっという間に霧散してしまう。
メキシコで見つかった宇宙人ミイラのように多少命脈を保つものもあるが、それもすぐに消えてゆく。
オーパーツの時代は終わったのである。

メキシコで「人類ではない」ミイラが物議をかもすが…。話題になるだけの価値もないやつだった
https://55096962.seesaa.net/article/500763256.html



だが、オーパーツとともにあったロマンは、考古学や古代文明への入口としては残しておくべきだろうと思う。

オーパーツに付随してよく語られていたのは、「超古代文明」の存在だった。
かつてこの世界には人知れず滅びてしまった超古代文明があり、その文明の遺物がひっそりと世界中に残されている…だが説明がつかないし大切からも外れるので学者たちは意識的に無視しているか隠している…! みたいなストーリーが定番だったかと思う。

そのほかにも、世界中にある古代文明はその子孫であるとか、古代のオーバーテクノロジーを隠している一族がいるとか、秘密にたどり着いてしまった人間は消されるとかがお約束だったかなぁと思う。まあ、都市伝説の一種のようなものなのだが、子供心にはロマンみを感じたものだった。

ショボいストーリーに彩られたかつてのオーパーツは、今となってはもはや安っぽすぎて使えない。
だが、ほんとうの意味でのオーパーツも幾つか見つかっている。

たとえば「アンティキティラの機械」はオカルト抜きにしても「何でこんなもん作ったのか、誰がどうやって作ったのかもわかんない」という真正なオーパーツである。

アンティキティラの機械が「起動」したのは紀元前204年か178年か。専門家たちの議論について
https://55096962.seesaa.net/article/487044944.html

またツタンカーメンの衣装も、とんでもねえ手間かけた織り方していて、再現出来はなくはないけど「この精度で古代に作ったってどういう職人…?!」みたいな代物だった。

「ツタンカーメンの衣装展」王の衣装を現代技術で再現!
https://55096962.seesaa.net/article/201311article_11.html

こういうところをもっと持ち上げて、「もっと知りたい、調べてみたい」と思わせられればコッチ側の世界に人を引き込めると思うんですけどねー。
ネタはあるんだけど、そもそも今のご時世、SNSにしてもYoutubeみたいな動画にしても、表面だけなぞって知ったつもりになって、入口から奥に入ってくれない人が多いから難しいっスね。

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なお、中の人はかつて、エジプト関連のオーパーツは実物を確認するためにエジプトまで写真撮りにいったりしてました。
当時はインターネット上にほとんど画像資料無かったんスよねー。いやあ、懐かしいなあ。

古代文明オーパーツ(?) コレクション