タヌキにまつわる誤解のあれこれ「日本固有種」「どんくさい」「肉が臭いから食べられない」
たまにネットで見かけるタヌキについての色々な誤解、「いやべつにタヌキってそんな生き物じゃないんだけどな…?」と思いながら眺めていたのだが、ついでなのでまとめておこうと思う。

●タヌキは日本にしかいない? →大陸にもいる。というか現在はヨーロッパで「侵略的外来種」
なぜかネットでまことしやかに流布されるのが、「タヌキは日本にしかいない動物でヨーロッパでは珍しい」というもの。
しかし実際には、20世紀初頭にロシアの毛皮商人が毛皮目的にヨーロッパに持ち込んだやつが大繁殖し、現在ヨーロッパでは深刻な問題となっている。もともと寒さに強いこともあり、スカンジナヴィア半島まで遠征したり、高山に登ったりしてる奴らもいるらしい。
https://biome.co.jp/biome_blog_010/
なので、今やヨーロッパでも珍しくはない。しかも駆除対象。
日本でいうところのハクビシンみたいな扱いである。
そして、この図を見てわかるとおり、日本以外の中国や韓国にも仲間が存在する。
日本のものを亜種とみなすか、島で孤立していたぶんDNAの差異が出ているため独立した固有種とみなすかについては、学者の間でもコンセンサスが取れていないようだ。ただ、固有種とみなした場合でも、一属一種から二種に変わるくらい。
他のタヌキの仲間については以下の動画が詳しい。
https://www.youtube.com/watch?v=uCtM0tm1uZ4


●タヌキは日本の固有種?
上述のように、タヌキ自体は大陸にもおり、大陸のものはヨーロッパにも持ち込まれている。見た目はほぼ日本のものと同じで、一回りくらい大きい感じ。また繁殖力は大陸のもののほうが日本のものよりは強いらしい。
日本のものは大陸から切り離されて長いため、DNAで見た場合に別種とみなしてもいいのでは くらいの差異はあるようだ。
これについて、日本語で検索すると帯広畜産大学の「固有種と判明しました!」というプレスリリースが出てくるので、まるで確定したように見えてしまうのだが、海外の研究団体や組織などは固有種と見なしていないケースが多い。たとえばIUCN(国際自然保護連合)は日本のタヌキを固有種扱いしていない。
なので、「学者によってスタンスは曖昧」、「満場一致で固有種とみなされるほどの差異はなく、日本のタヌキはタヌキの中の亜種とみなす学者も多い」くらいの認識が妥当と思われる。
●タヌキは肉が臭くて敵に食べられないので生き残った?
これは間違い。
タヌキの天敵か狼なので、日本ではオオカミを先に狩り尽くしてしまったので数が増えたのだと思われる。
ヨーロッパでは駆除に猟犬を使っているなど、同じイヌ科でのヒエラルキーが低く、イヌ科同士での生存バトルが宿命らしい。
また、タヌキはイヌ科で唯一「冬眠」スキルを持ち、ふわふわの毛皮で防御した、寒冷地に特化した種になる。そのため寒冷地に強く、ヨーロッパに持ち込まれた種が北欧や高山地帯で生存有利になって生態系を乱す要因となっているらしい。
また寒さに強いぶんモフモフなので、人間は歴史的に、肉よりも毛皮の利用に重点を置いてきた。ヨーロッバで外来種として繁殖することになったのも、毛皮を取る目的で持ち込まれたからだった。
つまりは、「オオカミがいなくなった」+「毛皮の需要も無くなった」ことにより、結果的に最大の天敵だったオオカミと人間が手を出してこない状態になったのが現在、と言うことができると思う。
●だとするとポヤポヤしたタヌキは…天敵がいなくなった結果なのでは…?
そういうことなのかもしれない。
昔は人間が見つけ次第、毛皮を取るために狩っていたはずだから。
畑を荒らしに来るわりに、可愛いからといって罠にかかったのを逃がしてやるなんて現代人は信じられないくらい寛容である。そんな現代人に適応して、愛嬌ふりまく方向に適応したのがポヤポヤしたタヌキなんじゃないかと思う。駆除対象のヨーロッパの動画を見ると、ものすごい俊敏に人間から逃げている個体もよく出てくるので。
ていうか日本のタヌキも、山にいる奴らは実に素早い。街に出てくるのって、山での縄張り争いに負けたどんくさくて弱い個体じゃないかという気がしている。
あとたぬきは基本的に夜行性なので、昼間に出てくる奴らはそもそも寝ぼけてる可能性もある。
まあ…実際、畑荒らしに来るタヌキに厳しい田舎のほういくと、ポヤポヤしたタヌキはあんま見かけないんすよね…
そういうやつはだいたい用水路に沈められてるんで…。
**************
というわけで、タヌキは大陸にもいるし、今やヨーロッパでは外来種として定着してる珍しくもない動物だし、食肉としてはあまり利用価値がなくとも、かつては毛皮として大いに利用されていた。
そして人間に愛嬌ふりまいたり無力な顔をしてみたりするのも、そうすることで人間という敵に見逃してもらうための生存戦略の可能性がある。
利用されてヘラヘラしてんじゃないぞ人間。目を覚ませ、全然可愛くないからな奴ら。野菜食いに来る奴らは全員敵だからな(真顔)
以上です。
●タヌキは日本にしかいない? →大陸にもいる。というか現在はヨーロッパで「侵略的外来種」
なぜかネットでまことしやかに流布されるのが、「タヌキは日本にしかいない動物でヨーロッパでは珍しい」というもの。
しかし実際には、20世紀初頭にロシアの毛皮商人が毛皮目的にヨーロッパに持ち込んだやつが大繁殖し、現在ヨーロッパでは深刻な問題となっている。もともと寒さに強いこともあり、スカンジナヴィア半島まで遠征したり、高山に登ったりしてる奴らもいるらしい。
https://biome.co.jp/biome_blog_010/
なので、今やヨーロッパでも珍しくはない。しかも駆除対象。
日本でいうところのハクビシンみたいな扱いである。
そして、この図を見てわかるとおり、日本以外の中国や韓国にも仲間が存在する。
日本のものを亜種とみなすか、島で孤立していたぶんDNAの差異が出ているため独立した固有種とみなすかについては、学者の間でもコンセンサスが取れていないようだ。ただ、固有種とみなした場合でも、一属一種から二種に変わるくらい。
他のタヌキの仲間については以下の動画が詳しい。
https://www.youtube.com/watch?v=uCtM0tm1uZ4
●タヌキは日本の固有種?
上述のように、タヌキ自体は大陸にもおり、大陸のものはヨーロッパにも持ち込まれている。見た目はほぼ日本のものと同じで、一回りくらい大きい感じ。また繁殖力は大陸のもののほうが日本のものよりは強いらしい。
日本のものは大陸から切り離されて長いため、DNAで見た場合に別種とみなしてもいいのでは くらいの差異はあるようだ。
これについて、日本語で検索すると帯広畜産大学の「固有種と判明しました!」というプレスリリースが出てくるので、まるで確定したように見えてしまうのだが、海外の研究団体や組織などは固有種と見なしていないケースが多い。たとえばIUCN(国際自然保護連合)は日本のタヌキを固有種扱いしていない。
なので、「学者によってスタンスは曖昧」、「満場一致で固有種とみなされるほどの差異はなく、日本のタヌキはタヌキの中の亜種とみなす学者も多い」くらいの認識が妥当と思われる。
●タヌキは肉が臭くて敵に食べられないので生き残った?
これは間違い。
タヌキの天敵か狼なので、日本ではオオカミを先に狩り尽くしてしまったので数が増えたのだと思われる。
ヨーロッパでは駆除に猟犬を使っているなど、同じイヌ科でのヒエラルキーが低く、イヌ科同士での生存バトルが宿命らしい。
また、タヌキはイヌ科で唯一「冬眠」スキルを持ち、ふわふわの毛皮で防御した、寒冷地に特化した種になる。そのため寒冷地に強く、ヨーロッパに持ち込まれた種が北欧や高山地帯で生存有利になって生態系を乱す要因となっているらしい。
また寒さに強いぶんモフモフなので、人間は歴史的に、肉よりも毛皮の利用に重点を置いてきた。ヨーロッバで外来種として繁殖することになったのも、毛皮を取る目的で持ち込まれたからだった。
つまりは、「オオカミがいなくなった」+「毛皮の需要も無くなった」ことにより、結果的に最大の天敵だったオオカミと人間が手を出してこない状態になったのが現在、と言うことができると思う。
●だとするとポヤポヤしたタヌキは…天敵がいなくなった結果なのでは…?
そういうことなのかもしれない。
昔は人間が見つけ次第、毛皮を取るために狩っていたはずだから。
畑を荒らしに来るわりに、可愛いからといって罠にかかったのを逃がしてやるなんて現代人は信じられないくらい寛容である。そんな現代人に適応して、愛嬌ふりまく方向に適応したのがポヤポヤしたタヌキなんじゃないかと思う。駆除対象のヨーロッパの動画を見ると、ものすごい俊敏に人間から逃げている個体もよく出てくるので。
ていうか日本のタヌキも、山にいる奴らは実に素早い。街に出てくるのって、山での縄張り争いに負けたどんくさくて弱い個体じゃないかという気がしている。
あとたぬきは基本的に夜行性なので、昼間に出てくる奴らはそもそも寝ぼけてる可能性もある。
まあ…実際、畑荒らしに来るタヌキに厳しい田舎のほういくと、ポヤポヤしたタヌキはあんま見かけないんすよね…
そういうやつはだいたい用水路に沈められてるんで…。
**************
というわけで、タヌキは大陸にもいるし、今やヨーロッパでは外来種として定着してる珍しくもない動物だし、食肉としてはあまり利用価値がなくとも、かつては毛皮として大いに利用されていた。
そして人間に愛嬌ふりまいたり無力な顔をしてみたりするのも、そうすることで人間という敵に見逃してもらうための生存戦略の可能性がある。
利用されてヘラヘラしてんじゃないぞ人間。目を覚ませ、全然可愛くないからな奴ら。野菜食いに来る奴らは全員敵だからな(真顔)
以上です。