日本人が海外旅行に行かなくなったのは日本が貧しくなったから!(ドャァ) → 実際は別にそんなに減ってない
何故か定期的に言われるのが「日本人が海外旅行に行かなくなった」という話である。
コロナ禍以降、確かに日本人が海外に出ることは少なくなっているように思われる。インバウンドが増えているせいもあり、想定的に空港などでは外国人のほうが目立っている。
だが、「貧しくなった」云々は本当なのか…?
これを証明するためには、
・海外旅行の人数
・一度の海外旅行で使う金額
を見てみないとなんともいえない。データも無しに結論ありきで大上段から意見をぶちかますのはバk…もとい、考えの浅い人間のすることである。
というわけで、まずはデータを探しに行ってきた。
●旅行者数はコロナで底までいったあと右肩上がり、急速回復中
https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/outbound/

コロナ禍の起きた2020年の翌年、2021年が底で、そこから回復してきている状況が今。
今年の速報値を見るに、2025年も順調に回復して2024年を上回ることは確実。つまりは今年の段階でコロナ禍前の水準近くまで戻すと予想される。
ここから見るに、日本人の海外旅行数が「貧しくなった」などの景気的な原因で減っているとは読み取れない。コロナ禍後に行動パターンが変わり、もとに戻るのに時間がかかっているだけと判断できる。
…なんかググって5分で簡単に否定できちゃったぞどうするんだよこれ。
SNSとかでドヤ顔で騒いでる連中とか無駄な議論してる連中、大丈夫か…?
●物価高などに比例して海外旅行に使う費用は上がっている
次に海外旅行で使われている費用について調べてみる。これは観光庁が出している資料が詳しいのだが、2022年までしか見つからなかった。
ただ2022年時点で過去最高額となっているため、ケチった旅行の仕方をしているわけではなさそうだ。ていうかお土産代の割合が減ってないから旅行する人は相変わらずお金使ってるでしょこれ。

額が上がって旅行しづらくなってる面もあるにはあるのだろうが、元々海外旅行にいくような層は「それはそれとして海外は行きたい」という思考なので、楽しむのに必要ならお金は出すんじゃないな。私もそうだし。
●最近の若者は海外に行かない!→むしろ若者のほうが行ってる
そして日本旅行協会の出している白書からは、コロナ禍以降、20代の旅行数が伸びているという結果も読み取ることが出来る。
韓国や台湾など近場が多そうなのだが、アクティブに海外に出ている。逆に減ってるのは60代、金持ってるだろうバブル世代。これは意外な結果。この世代は万博あたりに流れてるのかな? とも思う。
「若者が貧しくて海外に行けない!」などという発言は、実際のデータ見ずに行ってるのがバレバレということになる。
https://www.jata-net.or.jp/wp/wp-content/uploads/administrator/2024_sujryoko.pdf

●パスポート所有率が下がっている → 回復中
ついでに、日本人のパスポート所有率が低いという話についても少し裏を取ってみた。海外旅行数が回復途上ということは、パスポート取得もいま回復中なんじゃないかな、と思ったのだが、そのとおりだった。急速に回復中、かつ30歳未満の層が多い。
つまりは「日本人が海外旅行に興味をなくしてパスポート取得に行かなくなった」とかではなく、「コロナ禍で更新してなかった・取得してなかった人たちがここ数年で取得しはじめている」が正解。
これも旅行数と同じで、今年あたりコロナ以前の水準まで戻ると思われる。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100797931.pdf

●ちなみに国内旅行の消費行動も盛ん
ここまでは海外旅行の話だったが、国内旅行を見て見ても、消費額はむしろ増加傾向にある。
日本においてはなんだかんだインバウンド客よりは内需のほうがまだ大きい。近年では旅行の中身も多様化してきて、いわゆる「推し活」や「聖地巡礼」を目的とした旅も多いので、「お金がないから旅行できない」のような雰囲気は無いし、データ上、海外旅行から国内旅行に転向しているようにも読み取れない。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001968903.pdf

******
というわけで、日本人が内向きになっているとか、海外旅行に興味が無くなったとかいうことはデータからは読み取れない。また、若者が日本に籠りがち、というのも実際には真逆である。
そのテの言説をしている人を見かけたら、「日本人は貧しくなった!」を言いたいだけでデータ見ずに言ってんな、と生暖かく微笑んで距離をおきましょう。
まあ実際のところ、大人数のパッケージツアーでゾロゾロ海外に行く時代は終わった、ってことなんだと思います。
「地球の歩き方」片手に、ガイドブックに載ってるところを手順通りに回る旅の仕方ももうほとんどやらんですからね。口コミとか、インターネットで調べた内容で旅行してる人のほうが多い。
行き先も細分化されて遭遇率が下がってるんだと思う。
ヨーロッパだけはガチで日本人減ってると思うんですけど、単純に移民でめちゃくちゃになって治安悪化して街も汚いんで魅力がダダ下がりなんで、ぶっちゃけヨーロッパ方面だけは魅力の問題かと…。おドイツなんて中の人が博物館巡りぶらり旅してた頃と雲泥の差じゃないすか…。フランスも博物館がしょっちゅう強盗に遭ってる民度でしょ…。高いし魅力も低いってなったらそりゃあね。
円安で行きづらくなってるのは確かだけど、そもそも「そこまでして行きたい魅力無くなってる」もデカい。「ヨーロッパとか行くより近場のアジアでいいや」って私なら思う。タイとか伸びてるのは、そういうことだと思いますよ…。
コロナ禍以降、確かに日本人が海外に出ることは少なくなっているように思われる。インバウンドが増えているせいもあり、想定的に空港などでは外国人のほうが目立っている。
だが、「貧しくなった」云々は本当なのか…?
これを証明するためには、
・海外旅行の人数
・一度の海外旅行で使う金額
を見てみないとなんともいえない。データも無しに結論ありきで大上段から意見をぶちかますのはバk…もとい、考えの浅い人間のすることである。
というわけで、まずはデータを探しに行ってきた。
●旅行者数はコロナで底までいったあと右肩上がり、急速回復中
https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/outbound/
コロナ禍の起きた2020年の翌年、2021年が底で、そこから回復してきている状況が今。
今年の速報値を見るに、2025年も順調に回復して2024年を上回ることは確実。つまりは今年の段階でコロナ禍前の水準近くまで戻すと予想される。
ここから見るに、日本人の海外旅行数が「貧しくなった」などの景気的な原因で減っているとは読み取れない。コロナ禍後に行動パターンが変わり、もとに戻るのに時間がかかっているだけと判断できる。
…なんかググって5分で簡単に否定できちゃったぞどうするんだよこれ。
SNSとかでドヤ顔で騒いでる連中とか無駄な議論してる連中、大丈夫か…?
●物価高などに比例して海外旅行に使う費用は上がっている
次に海外旅行で使われている費用について調べてみる。これは観光庁が出している資料が詳しいのだが、2022年までしか見つからなかった。
ただ2022年時点で過去最高額となっているため、ケチった旅行の仕方をしているわけではなさそうだ。ていうかお土産代の割合が減ってないから旅行する人は相変わらずお金使ってるでしょこれ。
額が上がって旅行しづらくなってる面もあるにはあるのだろうが、元々海外旅行にいくような層は「それはそれとして海外は行きたい」という思考なので、楽しむのに必要ならお金は出すんじゃないな。私もそうだし。
●最近の若者は海外に行かない!→むしろ若者のほうが行ってる
そして日本旅行協会の出している白書からは、コロナ禍以降、20代の旅行数が伸びているという結果も読み取ることが出来る。
韓国や台湾など近場が多そうなのだが、アクティブに海外に出ている。逆に減ってるのは60代、金持ってるだろうバブル世代。これは意外な結果。この世代は万博あたりに流れてるのかな? とも思う。
「若者が貧しくて海外に行けない!」などという発言は、実際のデータ見ずに行ってるのがバレバレということになる。
https://www.jata-net.or.jp/wp/wp-content/uploads/administrator/2024_sujryoko.pdf
●パスポート所有率が下がっている → 回復中
ついでに、日本人のパスポート所有率が低いという話についても少し裏を取ってみた。海外旅行数が回復途上ということは、パスポート取得もいま回復中なんじゃないかな、と思ったのだが、そのとおりだった。急速に回復中、かつ30歳未満の層が多い。
つまりは「日本人が海外旅行に興味をなくしてパスポート取得に行かなくなった」とかではなく、「コロナ禍で更新してなかった・取得してなかった人たちがここ数年で取得しはじめている」が正解。
これも旅行数と同じで、今年あたりコロナ以前の水準まで戻ると思われる。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100797931.pdf
●ちなみに国内旅行の消費行動も盛ん
ここまでは海外旅行の話だったが、国内旅行を見て見ても、消費額はむしろ増加傾向にある。
日本においてはなんだかんだインバウンド客よりは内需のほうがまだ大きい。近年では旅行の中身も多様化してきて、いわゆる「推し活」や「聖地巡礼」を目的とした旅も多いので、「お金がないから旅行できない」のような雰囲気は無いし、データ上、海外旅行から国内旅行に転向しているようにも読み取れない。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001968903.pdf
******
というわけで、日本人が内向きになっているとか、海外旅行に興味が無くなったとかいうことはデータからは読み取れない。また、若者が日本に籠りがち、というのも実際には真逆である。
そのテの言説をしている人を見かけたら、「日本人は貧しくなった!」を言いたいだけでデータ見ずに言ってんな、と生暖かく微笑んで距離をおきましょう。
まあ実際のところ、大人数のパッケージツアーでゾロゾロ海外に行く時代は終わった、ってことなんだと思います。
「地球の歩き方」片手に、ガイドブックに載ってるところを手順通りに回る旅の仕方ももうほとんどやらんですからね。口コミとか、インターネットで調べた内容で旅行してる人のほうが多い。
行き先も細分化されて遭遇率が下がってるんだと思う。
ヨーロッパだけはガチで日本人減ってると思うんですけど、単純に移民でめちゃくちゃになって治安悪化して街も汚いんで魅力がダダ下がりなんで、ぶっちゃけヨーロッパ方面だけは魅力の問題かと…。おドイツなんて中の人が博物館巡りぶらり旅してた頃と雲泥の差じゃないすか…。フランスも博物館がしょっちゅう強盗に遭ってる民度でしょ…。高いし魅力も低いってなったらそりゃあね。
円安で行きづらくなってるのは確かだけど、そもそも「そこまでして行きたい魅力無くなってる」もデカい。「ヨーロッパとか行くより近場のアジアでいいや」って私なら思う。タイとか伸びてるのは、そういうことだと思いますよ…。