エチオピアで発見された「謎の足」、アウストラロピテクス・デイレメダのものと結論付けられる。人類の祖先はどう進化した?

今年も年末運行です。クッッソ忙しいです。
はやく ねんまつやすみに なあれ…★

という呪文を唱えつつ、死なない程度にやっていきたいと思います。(いつもどおり)

2019年にエチオピアで発見された「謎の足」が、アウストラロピテクス・デイレメダと名付けられた新種のホミニン(人類の近縁種)のものと結論付けられた。という論文が出てたのでメモしておきたい。

人類学:古代の「謎の」足の持ち主を発見
https://www.natureasia.com/ja-jp/nature/pr-highlights/15404

New finds shed light on diet and locomotion in Australopithecus deyiremeda
https://www-nature-com.translate.goog/articles/s41586-025-09714-4?error=cookies_not_supported&code=6035d0dd-4afc-4c62-ae13-9201e97ee03e&_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=wapp

まず前提として、エチオピアは古い人類の骨が複数見つかっている。有名な「ルーシー」(アウストラロピテクス・アファレンシス)もそうだし、「アファール原人」の名前の由来もエチオピアのアファール地溝帯である。

アウストラロピテクスの生存領域(化石が見つかっている場所)は以下。より高度に発達した人類は「ホモ・xx」と名前がつくので、アウストラロピテクスはホモ属になる前の古いタイプの類人猿と認識しておくとだいたい合っている。
人類の祖先が二足歩行を開始し、両手を使えるようになるのはアウストラロピテクスの時代で、この古い人類の骨を調べることは、ヒトがどのように現在のヒトに進化してきたのかを知る手がかりとなる。

で、今回見つかっているアウストラロピテクス・デイレメダは359万年未満~333万年くらいに生きていたとされ、「ルーシー」に代表される、アウストラロピテクス・アファレンシスなど、他のアウストラロピテクスと同時並行で存在したと考えられている。さらに、二足歩行の練習をしていただろうということも分かっており、人類の進化は一直線ではなく、複数の種が同時並行で存在しただろうという現在の有力説を裏付ける結果となっている。

かつては「ルーシー」とアウストラロピテクス・アファレンシスこそがホモ・サピエンスから遡った直接の祖先ではないかと考えられていたのだが、実際にはアウストラロピテクスにも色々いて、どの種が直接の祖先なのか、そもそも祖先種は一つだけなのかが分からなくなってきている…というところ。
そもそもアウストラロピテクス属を細分化することが適切なのか、亜種程度の違いだけで実際の種は一つだけなのでは? という懸念もある。

ミッシング・リンクが一つ見つかるごとに人類の祖先に関する議論と系統樹が複雑化していくので、ここは次の発見を待つしか無い…。


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なお中の人、エチオピアいった時にエチオピアで発見された主要な類人猿の骨は博物館で見ている。
というかだいぶ雑な感じで国立博物館に集められていた…。

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こちらがルーシーの骨。なんか地下室にぽそっと展示してあった。
ちなみに国立博物館の目玉がこれである。他の展示物は…うん。あれだ…なんていうか…。ま、まあ、有名どころが一部屋でコンパクトに見られるのはいいかなって。

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エチオピアさん、まともに博物館とか作れば人類学だけでかなり立派なコンテンツ作れるはずなんですけどね。ハコモノにかけられるカネも、そもそもの人材やノウハウも無いっていうのが悲しいところですね…。