アルジェリア(8) 砂漠の緑となんかどっかで見たことある花々
続いては、砂漠で見かけた植物たちである。
砂漠にこんなに緑があるとは思わず、奇岩とかそっちのけで植物いじってた。あと虫も掘り出してた。小学生男子の心を忘れない私です。
村の近くでキョウチクトウやマルメロがあったのは、たぶん輸入品とかから持ち込まれたやつだと思う。
それ以外の地元産っぽい植物たちをピックアップしていく。
まずはこちら、なんか日本でも園芸植物でこういうやつ見たことあるよ?! ってやつ。
でも葉っぱがものすごく硬い。砂漠の植物、乾燥に耐えるため基本的に葉っぱが硬いか、棘状になっていることが多い。植物は呼吸の際に水蒸気が逃げてしまうので、なるべく気孔を少なくするか、呼吸しても水分が逃げにくい構造に進化していくのだ。

続いてイトスギ。…なのだが砂漠特化で進化しているため、幹がすごい。鮫肌とかいうレベルじゃない。葉っぱも最小限。
この木は水源とかなさそうな砂漠のど真ん中にも生えていて、一体どうやって根付いたのか、どうやって生きているのかがサッパリわからなかった。

遠景だが、砂漠のど真ん中のなんもないとこに何本か生えてるのが分かるだろうか。
マジでこれどうやって生きてるのかわからなかった…。

植物が無いところは、無い。
こういう感じの荒野がひたすら続くところもある。

でも、その砂丘をしばらく進むと、木の破片など有機物がぽつりぽつり落ちているところが現れ始める。
こういうのが出てくると、すぐ近くに緑が隠れているところがある。

植物があるということは、それを食べる小動物もいるということ。
これは砂丘の途中に生えた緑地と、その緑地の周辺に残されたトカゲの足跡。しっぽを引きずった跡もある。明け方に2-3回、ものすごくすばしっこいトカゲを見かけた。(意外とでっかかった)


見ての通りの砂漠のなので、水はまったくない。雨も一年に一回ちょっと降ればいいほう、くらいのレベル。
しかも極度の乾燥、かつ日中は砂が熱いレベルなのに、それでもなぜか緑ががっつり生えているのだ。植物の生命力が強すぎる。
いわゆるサヘル地帯というか、まばらに植物の生えている地域は意外なほど多く、全般的に、完全に生命の気配のない地域のほうがむしろ少ないと感じたくらい。これが命…どんな過酷な環境でも生き残るという覚悟…。

熱い砂の上でも花を咲かせる草。


岩の削れ方からして、かつて水が流れていたと思われる場所には、たくさんの花があった。
日本でいうカラスノエンドウみたいなのとか、タンポポの亜種みたいなのも見つけた。(ただしこれも日本のものより葉っぱが分厚く、硬い)

実をつけている木。

これはエジプトにもよくあるニガウリの仲間。コロシントウリかな?
パリパリに乾いているので、踏むとパーン! と割れて中から種がたくさん出てくる。ネズミか何かが食べた痕跡があり、広い範囲に生えていたので、小動物に種を運ばせている生態かと思う。

岩陰の避暑地はベストプレイス。
なんとここにはハチとチョウチョもいた。蝶は日本にもいるカバマダラの仲間だ。

なお意外かもしれないが、サハラにはたくさんの蜂の巣がある。
というか岩絵のある洞窟の壁面にビッシリと巣の跡がある。写真の上の方に跡が見えると思う。さすがに何千年も残るようなものではないので、サハラが緑だった時代のものではなく最近のはずだ。

調べてみると、Apis mellifera sahariensisというサハラ砂漠の気候に適応した種類のミツバチがいるらしい。
まあ花をつける植物がある以上、花粉の媒介者もいるのは当然とも言える。
そして、スズメに似た大きさ・形状の、甲高い声で鳴く鳥もいた。フェネックとは違うが、小型のサバクキツネもいるらしく、それが頂点捕食者のようだ。残念ながら足跡しか見かけられなかったが…。
不毛の砂漠は以外にも、生態系の成立している場所だったのだ。雨季でもないし今は冬、なのに可愛い花をつける植物たち。そして昆虫から小動物、肉食獣まで揃った生物相。
感覚を研ぎ澄ましていくと、なんとなく彼らの気配が掴めてくるような気がした。
それと、乾燥した砂漠に雲は出ないと思い込んでいたのに、旅の間に一日だけ雲がかかった日があった。
こんな感じで、強い風に流されてきた雲が空にかかっていたのだ。風向きからして西のほうから来ているようだったので、おそらくカナリア諸島とかある海のあたりから来てるのでは…と思った。
(地中海なら北側になる)

同じ砂漠でも、海に近いカラハリ砂漠では海から来る湿気で夜間には霜が降りることもあるらしいが、内陸のサハラだと海からの水蒸気はなかなか届きにくいだろう。さすがに雨になることは無かったが、日が陰った日は少し肌寒く、北半球の冬らしい気候も味わうことが出来たのだった。
※参考までに、サハラの主要な植物のデータベース
https://www.jircas.go.jp/project/africa_dojo/FakaraPlants/Contents/family_index.html
意外と植物あるんだなというのがここからも分かる。というか、サハラの生態系だけで本1冊書けるのでは。
誰か研究してないかなー。。
****
まとめ読みはこちら
砂漠にこんなに緑があるとは思わず、奇岩とかそっちのけで植物いじってた。あと虫も掘り出してた。小学生男子の心を忘れない私です。
村の近くでキョウチクトウやマルメロがあったのは、たぶん輸入品とかから持ち込まれたやつだと思う。
それ以外の地元産っぽい植物たちをピックアップしていく。
まずはこちら、なんか日本でも園芸植物でこういうやつ見たことあるよ?! ってやつ。
でも葉っぱがものすごく硬い。砂漠の植物、乾燥に耐えるため基本的に葉っぱが硬いか、棘状になっていることが多い。植物は呼吸の際に水蒸気が逃げてしまうので、なるべく気孔を少なくするか、呼吸しても水分が逃げにくい構造に進化していくのだ。
続いてイトスギ。…なのだが砂漠特化で進化しているため、幹がすごい。鮫肌とかいうレベルじゃない。葉っぱも最小限。
この木は水源とかなさそうな砂漠のど真ん中にも生えていて、一体どうやって根付いたのか、どうやって生きているのかがサッパリわからなかった。
遠景だが、砂漠のど真ん中のなんもないとこに何本か生えてるのが分かるだろうか。
マジでこれどうやって生きてるのかわからなかった…。
植物が無いところは、無い。
こういう感じの荒野がひたすら続くところもある。
でも、その砂丘をしばらく進むと、木の破片など有機物がぽつりぽつり落ちているところが現れ始める。
こういうのが出てくると、すぐ近くに緑が隠れているところがある。
植物があるということは、それを食べる小動物もいるということ。
これは砂丘の途中に生えた緑地と、その緑地の周辺に残されたトカゲの足跡。しっぽを引きずった跡もある。明け方に2-3回、ものすごくすばしっこいトカゲを見かけた。(意外とでっかかった)
見ての通りの砂漠のなので、水はまったくない。雨も一年に一回ちょっと降ればいいほう、くらいのレベル。
しかも極度の乾燥、かつ日中は砂が熱いレベルなのに、それでもなぜか緑ががっつり生えているのだ。植物の生命力が強すぎる。
いわゆるサヘル地帯というか、まばらに植物の生えている地域は意外なほど多く、全般的に、完全に生命の気配のない地域のほうがむしろ少ないと感じたくらい。これが命…どんな過酷な環境でも生き残るという覚悟…。
熱い砂の上でも花を咲かせる草。
岩の削れ方からして、かつて水が流れていたと思われる場所には、たくさんの花があった。
日本でいうカラスノエンドウみたいなのとか、タンポポの亜種みたいなのも見つけた。(ただしこれも日本のものより葉っぱが分厚く、硬い)
実をつけている木。
これはエジプトにもよくあるニガウリの仲間。コロシントウリかな?
パリパリに乾いているので、踏むとパーン! と割れて中から種がたくさん出てくる。ネズミか何かが食べた痕跡があり、広い範囲に生えていたので、小動物に種を運ばせている生態かと思う。
岩陰の避暑地はベストプレイス。
なんとここにはハチとチョウチョもいた。蝶は日本にもいるカバマダラの仲間だ。
なお意外かもしれないが、サハラにはたくさんの蜂の巣がある。
というか岩絵のある洞窟の壁面にビッシリと巣の跡がある。写真の上の方に跡が見えると思う。さすがに何千年も残るようなものではないので、サハラが緑だった時代のものではなく最近のはずだ。
調べてみると、Apis mellifera sahariensisというサハラ砂漠の気候に適応した種類のミツバチがいるらしい。
まあ花をつける植物がある以上、花粉の媒介者もいるのは当然とも言える。
そして、スズメに似た大きさ・形状の、甲高い声で鳴く鳥もいた。フェネックとは違うが、小型のサバクキツネもいるらしく、それが頂点捕食者のようだ。残念ながら足跡しか見かけられなかったが…。
不毛の砂漠は以外にも、生態系の成立している場所だったのだ。雨季でもないし今は冬、なのに可愛い花をつける植物たち。そして昆虫から小動物、肉食獣まで揃った生物相。
感覚を研ぎ澄ましていくと、なんとなく彼らの気配が掴めてくるような気がした。
それと、乾燥した砂漠に雲は出ないと思い込んでいたのに、旅の間に一日だけ雲がかかった日があった。
こんな感じで、強い風に流されてきた雲が空にかかっていたのだ。風向きからして西のほうから来ているようだったので、おそらくカナリア諸島とかある海のあたりから来てるのでは…と思った。
(地中海なら北側になる)
同じ砂漠でも、海に近いカラハリ砂漠では海から来る湿気で夜間には霜が降りることもあるらしいが、内陸のサハラだと海からの水蒸気はなかなか届きにくいだろう。さすがに雨になることは無かったが、日が陰った日は少し肌寒く、北半球の冬らしい気候も味わうことが出来たのだった。
※参考までに、サハラの主要な植物のデータベース
https://www.jircas.go.jp/project/africa_dojo/FakaraPlants/Contents/family_index.html
意外と植物あるんだなというのがここからも分かる。というか、サハラの生態系だけで本1冊書けるのでは。
誰か研究してないかなー。。
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