「マチュピチュ展」に行ってきた。噂通りマチュピチュ全然関係ねえ…!w
どうしてこのタイトルで展示会やろうと思ったのか。
なんか行った人の感想が「マチュピチュ全然出てこなかった」なので逆に気になって行ってみたら、マジでマチュピチュが最初の映像くらいしか出てこなくてほぼ無関係という、ポスターとタイトルが展示品の内容と全く合っていないという謎のイベントだった…。
https://machupicchuneon.jp/

まずおさらいとして、マチュピチュはインカ帝国終盤に作られた山の上の都市である。時代はだいたい15世紀あたり。
インカ帝国自体はアンデスの高地に栄えた文化で、首都はクスコ。周辺のプレ・インカと呼ばれる文化圏を統合して帝国の版図を築いた。帝国がスペイン人に滅ぼされて植民地化されて以降、マチュピチュは山奥に忘れ去られた存在になる。
中の人が行った時の記録はこれ
ただ、今回来ている品にインカ時代のもの、マチュピチュ出土のものは無い。
すべてプレ・インカ、かつ、高地ですらない海岸沿いの低地地方のものである。具体的に言うとモチェが8割、残りがチムー、一部ナスカなど。高地文化圏はコンドルやアルパカが特徴的だが、コンドルモチーフの品も1点くらいしかなかったと思う。全般的にたくさん出てきたのはフクロウ。これは森のある低地文化圏の特徴だ。
展示品の中で自分が気に入ったのはカニをモチーフとしたこちらの壺だが、なぜカニが出てくるかというと、これも低地の海岸文化圏の品だからだ。アンデス高地に栄えたインカとは全く様式が異なる。
低地と高地では自然環境が全く違う。リャマやアルパカ、ジャガイモは高地でしか生産されず、海産物やトウモロコシ、各種の野菜などは低地海岸の産物。モチーフからして違う。

インカ帝国が併合した文化圏の幅広さや、ペルーの多様な文化の面白さは分かっている。分かっているが、「マチュピチュ展」と銘打っておいてマチュピチュも、インカ帝国も、インカの属する高地文化圏も関係ないのでは、「タイトル付け間違ってない??」としか言いようがない…。
また、以前取り上げた以下の記事のとおり、インカ帝国の基礎になったとされるのはワリ文化とティワナク文化で、モチェやチムーはアンデス文明の中でもインカに直接つながる系統ではない。
https://55096962.seesaa.net/article/201710article_21.html
インカの前段としてのプレ・インカ期を取り上げるにしても、ちょっと展示品のチョイスがおかしい…。
そして品数自体も少なかった。値段の割にボリュームがなく、あっという間に見終わってしまった。
まあ確かにいい品は来てたんだけど…。でも本場で見るほうが絶対いいよ…。
公式ホームページに「一部性的な表現があります」とか書いてあるけど、その実体ってこれよ。交合してるポーズの壺。

こんなもん、全然珍しくないんですよ。リマの博物館いくとフロア埋め尽くす勢いでエロ土器が並んでますからね! いろんな体位、胸デカかったり尻のほうがデカかったり、無表情だったりイッてる顔だったり、エッチなポーズとってるけど顔がおっさんだったり。
ヘタクソでもリビドーを感じる力強い多様なエロ表現があるんだ本来は。
こんなお上品な展示物だけで分かった気になって欲しくはない。他の展示物もそう。見た目のいいやつだけチョイスして少数並べてるだけなので、「違うぞ、こいつらはもっと…もっとこう…パッションなんだよ…!」って気分になった。
興味持った人がいたらマジで現地行って見てほしい。プレ・インカの各文化は、こんなお上品な表現で済んでるものではない。
2017年に上野でやったアンデス文明展が良かっただけに、ちょっと残念なイベントだったかなあ…。という感じでした。
美術鑑賞としては悪くはないけど、古代文明好きとしては「そもそもアンデス文明とはどういう文明なのか」が分かってないという部分が論外です…。
なんか行った人の感想が「マチュピチュ全然出てこなかった」なので逆に気になって行ってみたら、マジでマチュピチュが最初の映像くらいしか出てこなくてほぼ無関係という、ポスターとタイトルが展示品の内容と全く合っていないという謎のイベントだった…。
https://machupicchuneon.jp/
まずおさらいとして、マチュピチュはインカ帝国終盤に作られた山の上の都市である。時代はだいたい15世紀あたり。
インカ帝国自体はアンデスの高地に栄えた文化で、首都はクスコ。周辺のプレ・インカと呼ばれる文化圏を統合して帝国の版図を築いた。帝国がスペイン人に滅ぼされて植民地化されて以降、マチュピチュは山奥に忘れ去られた存在になる。
中の人が行った時の記録はこれ
ただ、今回来ている品にインカ時代のもの、マチュピチュ出土のものは無い。
すべてプレ・インカ、かつ、高地ですらない海岸沿いの低地地方のものである。具体的に言うとモチェが8割、残りがチムー、一部ナスカなど。高地文化圏はコンドルやアルパカが特徴的だが、コンドルモチーフの品も1点くらいしかなかったと思う。全般的にたくさん出てきたのはフクロウ。これは森のある低地文化圏の特徴だ。
展示品の中で自分が気に入ったのはカニをモチーフとしたこちらの壺だが、なぜカニが出てくるかというと、これも低地の海岸文化圏の品だからだ。アンデス高地に栄えたインカとは全く様式が異なる。
低地と高地では自然環境が全く違う。リャマやアルパカ、ジャガイモは高地でしか生産されず、海産物やトウモロコシ、各種の野菜などは低地海岸の産物。モチーフからして違う。
インカ帝国が併合した文化圏の幅広さや、ペルーの多様な文化の面白さは分かっている。分かっているが、「マチュピチュ展」と銘打っておいてマチュピチュも、インカ帝国も、インカの属する高地文化圏も関係ないのでは、「タイトル付け間違ってない??」としか言いようがない…。
また、以前取り上げた以下の記事のとおり、インカ帝国の基礎になったとされるのはワリ文化とティワナク文化で、モチェやチムーはアンデス文明の中でもインカに直接つながる系統ではない。
https://55096962.seesaa.net/article/201710article_21.html
インカの前段としてのプレ・インカ期を取り上げるにしても、ちょっと展示品のチョイスがおかしい…。
そして品数自体も少なかった。値段の割にボリュームがなく、あっという間に見終わってしまった。
まあ確かにいい品は来てたんだけど…。でも本場で見るほうが絶対いいよ…。
公式ホームページに「一部性的な表現があります」とか書いてあるけど、その実体ってこれよ。交合してるポーズの壺。
こんなもん、全然珍しくないんですよ。リマの博物館いくとフロア埋め尽くす勢いでエロ土器が並んでますからね! いろんな体位、胸デカかったり尻のほうがデカかったり、無表情だったりイッてる顔だったり、エッチなポーズとってるけど顔がおっさんだったり。
ヘタクソでもリビドーを感じる力強い多様なエロ表現があるんだ本来は。
こんなお上品な展示物だけで分かった気になって欲しくはない。他の展示物もそう。見た目のいいやつだけチョイスして少数並べてるだけなので、「違うぞ、こいつらはもっと…もっとこう…パッションなんだよ…!」って気分になった。
興味持った人がいたらマジで現地行って見てほしい。プレ・インカの各文化は、こんなお上品な表現で済んでるものではない。
2017年に上野でやったアンデス文明展が良かっただけに、ちょっと残念なイベントだったかなあ…。という感じでした。
美術鑑賞としては悪くはないけど、古代文明好きとしては「そもそもアンデス文明とはどういう文明なのか」が分かってないという部分が論外です…。