フランス・ルーブル美術館の館長が辞任。他にも色々と問題がな…。

昨年起きた盗難事件を受けて、ルーブル美術館の館長が辞任した。
初の女性館長! と持ち上げられての就任だったが、実力というか経営手腕のほうは肩書きにそぐうものではなかったようだ。

ルーブル美術館の館長が辞任、「世紀の強盗」受け
https://www.cnn.co.jp/world/35244251.html

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そもそも盗難事件はルーブルの設備が古すぎる、セキュリティが整っていない、などに起因するものだが、根本的な改善は出来なかったのかと頭を抱えたくもなるところだ。世界に名だたる有数の観光地、巨大美術館としては、実態がお粗末すぎるだろう。
頻発する職員のデモで観光できない期間があったり、職員による汚職(巨額チケット詐欺事件)も発覚したりと、運営自体がボロボロだったことが露呈してきている。

しかし自分がルーブルに不信感を持つようになったのは、去年起きた盗難事件がきっかけではない。
2022年に発覚した、「ルーブルが盗難遺物の売買に関与していた」という事件である。この件では、売買の対象にエジプト遺物が含まれ、エジプト部門の学者が解雇&拘束されている。

エジプト考古学会に激震走る。ルーブル美術館関係者が「盗品売買」で次々拘束
https://55096962.seesaa.net/article/490441076.html

ルーブル美術館を巡る「盗掘品売買」騒動のさなか、クローズ・アップされたツタンカーメンの石碑について。
https://55096962.seesaa.net/article/494979746.html

この時のルーブルは、誠実な対応をしたとは言えず、トカゲの尻尾切りをして終わってしまった。
そして数年後に起きたのが、くだんの「世紀の大盗難」、白昼堂々とナポレオンの宝飾品が盗まれたという事件なのである。
どう考えても内部に共犯者がいるだろう。過去に博物館で雇われてた学者が盗難遺物の売買に関わっていたということは、職員と犯罪組織との繋がりがあった証明でもある。もしも2022年時点で早期の幕引きを図らず追求して膿を出し切っていれば、盗難事件は防げたのでは…?


さらに、ルーブルの盗難事件の数カ月後には、エリゼ宮の首席執事が長期にわたり高価な食器類をこっそり売却していたことも判明している。その中にはバカラのシャンパングラスやセーヴル焼の磁器皿、銀のカトラリーなどもあったという。

銀食器を盗んで許されるのは何も持たない貧しいジャン・バルジャンだからである。地位も名誉も持つ執事では当然許されない。第一、盗んだ食器は大統領コレクションであって慈悲深い神父様のものではなかった。モラルぶっ壊れてるとしかいいようがない。

Élysée Palace staff member to stand trial over theft of precious tableware
https://www.bbc.com/news/articles/cz0n51p00jmo

少なくともルーブルが根本的な問題を抱えていることは明らかだが、他の博物館や美術館の体制も見直したほうがいいのでは? と、余計なことを言いたくもなる。

インターネット上でしか見かけたことのないフランス文化の特別な信奉者、いわゆる「出羽の守」の一種の人たちは、フランスが文化財の維持に金をかけている、文化国家だと称賛するけれど、それは見せかけに過ぎなかった。
物議をかもしたオリンピックもそうだったが、フランスはもはや、かつてイメージされていた「憧れの文化大国」では無くなっているのかもしれない。

まあそれはそれとして、ルーブルには古代エジプトのコレクションもあるので、しっかり管理してくれないと困るんですよ…。
管理できないならデンデラ神殿の天井絵返せや。ちょうどウチの国が支援して作ったデカい箱がギザに出来たとこなんで、展示スペースはありますよ。

※そのエジプトも自国の遺物をずさん管理で失くすので、どこも信用出来ないといえばそうなんだが。