富士山「幻の滝」を見に行こう。

富士山には、ふもとに湧き水はいっぱいあるのだが、直接流れ出す川はない。
だが、雪解け水が流れる今のこの季節、須走の近くに一瞬だけ「滝」が出現する。それが「幻の滝」と呼ばれる滝である。

いつか見に行こうと思いつつ、コロナがあったり天気が悪かったりとタイミングを逃し、今年はようやく晴れた週末に時間が取れたのでダッシュで行ってきた…!


観光ガイドの説明
https://hellonavi.jp/spot/1355

須走口のビジターセンターにあったパンフの説明
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気温が上がらないと滝は出現しないので、晴れた日の午後を狙うのが基本とされる。この日は予報は晴れだが5合目は雲の中で気温11度。すげー微妙だったのだが、結果的に滝は見ることができた。

幻の滝へは、ハイキングルートが整備されていて看板も出ている。ふだん山登りしてる人からすればお散歩レベルのチョロい道なのだが、普段歩かない人も滝を見ようと車で乗り付けてヨチヨチ歩いているので、登りはところどころ渋滞していた…w

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途中にある、強風にあおられて枝の付き方が偏ってしまった名物のアカマツ。この日も風はかなり吹いていた。
ダウンまでは必要ないけど、ウィンドブレーカーはないと死ぬなって感じの気候。富士山は単独峰で風がダイレクトに当たるので、防寒具はきっちり持っていかないと体が冷える。

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ハイキングルートの終点はここ。この滝、出現する場所が年によって違うのだ。雪解けピーク時期に一気に溶ければこのへんまで水がくるようなのだが、今年はここで見られない。ので、もう少し上流に登っていく。

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溶岩の流れた上を50mくらい登ったところに滝を発見!
本来の流水ルートは左側の谷っぽいのだが、今回は右側からも細い流れが合流していた。水の音が風の音に交じってサラサラ聞こえてくるのでわかりやすい。

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見ての通り、このあたりは地面が完全に溶岩で固められている。

大砂走に代表されるように、富士山の地面は、スコリアが降り積もったサラサラ地面だったり、岩の隙間が大きいスカスカの地面だったりすることが多い。なので雨や雪解け水は岩間にしみ込んでしまって、山から直接流れ落ちる川にはならないのだ。
ここにだけ幻の滝が出現するのは、この場所がカチカチの溶岩で固められたエリアで、地面にしみ込む箇所があまりないからなのだという。そして、その滝がふもとに行きつかず途中で消えてしまうのは、この溶岩カチカチエリアのすぐ下が、大砂走りみたいな砂の山になってて地面の下に水が隠れてしまうからなのだ。

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限られたエリアで、雪解けが一気に進む時にしか見られない、まさに「幻」の滝。
ちなみに、雪の量が少ないとか、いっきに気温が上がりすぎた年とかは全然見られないこともあるそうだ。今年は量は少なかったもののいちおう流れてはいたので、まだ当たり年のほうだったのかなと思う。

パンフレットにあるみたいな立派な滝になる年/タイミングは、かなり狙わないと無理そう。



あと、時間があったので小富士のほうにもちょっと行ってみた。これも須走五合目からハイキング・ルートで行けるちょろっとした登山。
かつてはあったという山頂を示す看板はなくなっており、昔の富士講が立てた小さな祠があるのみ。
ほんとはここから振り返ると富士山の山頂が見えるはずなんだけど、まあ雲に覆われて全然見えませんでしたねw

反対側の丹沢山塊はきれいに見えました。

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ここの近くに、一部の地質学マニアの間で有名な富士山の歴代噴火の地層がみられるスポットがある。溶岩が重なり合った断面が露出しているところで、小富士から山頂方面に少し登ったところにある。
(バリエーションルートの「グランドキャニオン」方面とは逆方向で、それより小規模なものを近くで見られる)

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いちばん下が一万年前くらいで、その上に歴代の溶岩地層が重なっている。そしてこの溶岩の地層が苔むしてフカフカになって、いちばん上に土が形成されて木が生えているのだ。まさに富士山の歴史。

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以前登った時はただ山頂を目指すだけであんま面白くなかったのだが(なんせ夏は人が多すぎるしね…)、周辺の観光スポットや歴史から攻めるのはアリかもしれない。
帰りはふもとの温泉でまったりしてから帰宅。

ちなみに今回、富士山の全容は行き帰りとも一回も見えないままでした…w