古代エジプト都市のニオイとは。乾燥していると臭気はほとんど感じないが。

去年サハラ砂漠に行った時、「砂漠って全然ニオイしねーな…」と思っていた。
トイレとかないので、テントの近くにNOGUSOすることになるのだが、そのニオイが流れて来ない。あと放し飼いのラクダが臭くない。
ラクダは一般的にものすごく獣臭いので、近くにいるだけでけっこう臭うのに、それが無かったのはかなり意外だったのだ。

で、その後、ちょろっと調べてみたところ、やはりニオイというものは湿気に関連するものだった。
人体の構造上、鼻の粘膜が乾燥すると、匂いを感じられなくなるのだそうだ。また、速やかな乾燥によって匂いの減員となる雑菌の繁殖が制限されるため、糞尿が臭くなりにくい。

ということは?
砂漠の古代文明は実はそんなに臭くなかったのでは??

古代の都市群は、どこの文明も建物がみっちみちにたてられており、場合によってはゴミ捨て場と居住区がわけられていなかったり、トイレエリアがなく道路に垂れ流しだったりする。建物の屋根で家畜を飼っていたケースもあり、不衛生かつ、かなり臭かっただろうなと言われている。
古代エジプトの町や村も同様である。

だが、エジプトは乾燥した国。もしかしたら、他の国に比べて臭気は少なかったかもしれない。
もしくは、ナイルの上流のより乾燥した地域は臭気が弱く、下流の湿地帯などがある地域は臭気が強かったかもしれない。

これは、同じ砂漠の国でもヨルダンでは、そこそこ臭さを感じた、というところからの予測だ。
ヨルダンのオアシス、ホテルの裏手のゴミ捨て場の匂いは普通に流れてきたんだよなあ…。
たまたま行った時に、年に数回しか降らないという雨の直後だったせいもあるのだが、湿度10%くらいと20%くらいでは感じられる臭気がかなり違った。

だとすると、「雨の後は臭い」とか「湿気の多い冬場は臭い」みたいな、天候や季節による匂いの感じ方が違っていた可能性もある。で、臭さを感じにくい季節はいい香りも感じにくいので、儀式で乳香や香木を炊く季節もある程度決まっていたりしたのではないだろうか。
当時の生活環境を完璧に再現するのは難しいが、可能性としては面白いのではないかと思うのだ。