「一年」というタイムスパンにこだわるのは農耕民だけではない。人類はいつから時の巡りを認識したのか
図書館で適当に掘り出してきた本に、「人類は農耕するようになってから一年の暦を作り始めたと考えられています」みたいなことが書かれていて、へーいまだにこの考え方の人いるんだなあ…と思った。
農耕は確かに、一年というスパンに細かくこだわらなければ出来ないテクノロジーである。いつ種まきをすればいいのか、いつ肥料やればいいのか、いつ収穫すればいいのか。大抵の農作物は「一年」というサイクルで成長し、実り、種を残すので、当然。一年がいつ始まるのかや、季節がどのように巡るのか(春の次に夏が来る、など)は知っていなければならない。
しかし、狩猟採集民にとっても「一年」というサイクルは非常に重要であり、むしろ季節のサイクルを知らないと生き死にに直結しやすいのは狩猟最終民のほうだと思う。
たとえば、タケノコやワラビがいつ、どこに生えてくるのか記憶していなければ生き残れない。
渡りをする鳥がいつごろ川辺に戻ってくるのか、サケがいつ川を遡上してくるのか判らなければ待ち構えることが出来ない。
単なる四季だけでは足りず、雨季・乾季の区別だけでもなく、昔の日本のごとく「二十四節気」くらいの細かさで一年のサイクルを理解して、それぞれの時期に何が手に入るのか記憶していなければ、食い物を途切れなく手に入れることは不可能なのだ。
それに対し、農耕民なら畑で手に入ったものを一年保管しておけば、収穫のない季節に対しては多少雑な認識でも死なない。
なので、狩猟採集民のほうこそ「一年」という時の流れと季節のサイクルにかなりシビアな認識を持っていたと考えるほうが妥当だと思うのだ。
農耕は確かに人類の生み出したテクノロジーの一つであり、進化の象徴でもあるのだが、ぶっちゃけその前段として基礎知識と基礎技術があったからこそ誕生し得たものだ。
畑を整地し、耕す道具を作り出す技術。
作物を刈るのに使う道具を作り出す技術。
作物を貯蔵する道具や建物を作る技術。
調理するための道具や火を起こす技術。
もちろん暦も、一年というスパンでの時間理解も、季節を測定する技も、前提となる知識や技術の中に含まれる。狩猟採集民が農耕民に比べて劣っていたわけではない、という話は何度かしたが、人類が農耕可能になったのは、それを達成できるだけの知識や技術を既に持っていたからからで、何か革新的な飛躍があったわけではない。
農耕が始まった時期とは、温暖化と寒冷化を繰り返していた地球の気候が長期的に安定したからだとも考えられている。農耕革命という言葉はあまりにセンセーショナルが過ぎると思うし、条件が整ったから技術革新が一歩進んだ、くらいの認識でいいと思うのだ。
農耕は確かに、一年というスパンに細かくこだわらなければ出来ないテクノロジーである。いつ種まきをすればいいのか、いつ肥料やればいいのか、いつ収穫すればいいのか。大抵の農作物は「一年」というサイクルで成長し、実り、種を残すので、当然。一年がいつ始まるのかや、季節がどのように巡るのか(春の次に夏が来る、など)は知っていなければならない。
しかし、狩猟採集民にとっても「一年」というサイクルは非常に重要であり、むしろ季節のサイクルを知らないと生き死にに直結しやすいのは狩猟最終民のほうだと思う。
たとえば、タケノコやワラビがいつ、どこに生えてくるのか記憶していなければ生き残れない。
渡りをする鳥がいつごろ川辺に戻ってくるのか、サケがいつ川を遡上してくるのか判らなければ待ち構えることが出来ない。
単なる四季だけでは足りず、雨季・乾季の区別だけでもなく、昔の日本のごとく「二十四節気」くらいの細かさで一年のサイクルを理解して、それぞれの時期に何が手に入るのか記憶していなければ、食い物を途切れなく手に入れることは不可能なのだ。
それに対し、農耕民なら畑で手に入ったものを一年保管しておけば、収穫のない季節に対しては多少雑な認識でも死なない。
なので、狩猟採集民のほうこそ「一年」という時の流れと季節のサイクルにかなりシビアな認識を持っていたと考えるほうが妥当だと思うのだ。
農耕は確かに人類の生み出したテクノロジーの一つであり、進化の象徴でもあるのだが、ぶっちゃけその前段として基礎知識と基礎技術があったからこそ誕生し得たものだ。
畑を整地し、耕す道具を作り出す技術。
作物を刈るのに使う道具を作り出す技術。
作物を貯蔵する道具や建物を作る技術。
調理するための道具や火を起こす技術。
もちろん暦も、一年というスパンでの時間理解も、季節を測定する技も、前提となる知識や技術の中に含まれる。狩猟採集民が農耕民に比べて劣っていたわけではない、という話は何度かしたが、人類が農耕可能になったのは、それを達成できるだけの知識や技術を既に持っていたからからで、何か革新的な飛躍があったわけではない。
農耕が始まった時期とは、温暖化と寒冷化を繰り返していた地球の気候が長期的に安定したからだとも考えられている。農耕革命という言葉はあまりにセンセーショナルが過ぎると思うし、条件が整ったから技術革新が一歩進んだ、くらいの認識でいいと思うのだ。