ヒッタイトの「鷹占い」が思ってたのとちょっと違ってた。いわゆる「バードウォッチング」

ヒッタイト帝国は、国政に占いを重んじたとされる。「xx神の祟りだから干ばつが起きた」とか「○○が死んだのは△△の呪詛のせいだ」とかが頻繁に出てくるので、なんとなく古代エジプトより神権国家に近いイメージもある。
そんな中、ちょくちょく出てくる「鷹占い」というものが気になっていた。鷹の飛び方で占いをするというのだが、どう飛び方を占うんだ…? という感じ。

そこで論文を探しにいってきたのだが、どうも思ってたのとだいぶ違う占い方をしていた…。
てっきり飼ってる鷹を飛ばすんだと思っていたのに、定点観測で「飛んでくるのを待つ」みたいなやり方。つまり現代でいうバードウォッチングに近い。

Terms of Ornithoancy in Hittite
https://www.hethport.uni-wuerzburg.de/HDivT/bird.php

Bird Divination in Mesopotamia: New Evidence From BM 108874
https://www.academia.edu/765765/Bird_Divination_in_Mesopotamia_New_Evidence_From_BM_108874

ヒッタイト新王国時代、つまり領土拡大して大国としてエジプトともやりとりしている時代の記録だが、これによると、道や川などで地上が区分されている場所に陣取り、鳥が現れた方向・飛び去る方向でもって吉兆を占う、というやり方をしていたらしい。

これは鷹だけでなく他の鳥に対しても行われていたようで、「○○の鳥がxx羽見つかった」「xxから来てxxへ飛び去った」といった記録形態で残されているらしい。
吉兆は結果しか書かれていないので、何が良い兆しで、何が悪い兆しなのかの全容はわからない。鳥の名前として、ワシミミズクやカラス(?)も出てくるそうだ。単に「鳴く鳥」などと書かれているものもあるらしい。

esghjj.png

というわけで、ヒッタイトの鳥占い、めっちゃバードウォッチング。
メソポタミアだと飼育してる鳥を飛ばす鳥占いもあったはずなんだけど…ヒッタイトはやり方違うっぽい…。
鳥占い師は一日中、開けたところで目を皿にして鳥の種類と飛び方を見つめ続ける職業だったのかもしれない。それはそれで適性ないと出来ない仕事だろうな、と思ったのであった。