ニワトリが呪術に使われるようになった経緯: 元は「神託を告げる鳥」「犠牲獣」だった
ローマ時代の呪術では、エジプトの神が願いを叶える神霊として召喚対象に入っていることがある。異教の神が悪魔扱いになっていく経緯の一つである。
で、それを調べていたとき、ひょんなことから「ニワトリを使った占い」というものに辿り着いたのだ。キーワードはアレクトロマンシー(Alectryomancy)。特別な鳥としてのニワトリを使った神託の儀式。
以前書いた↓の疑問の答えが判ったぞ…!
ニワトリはいつから西洋呪術に使われるようになったのか。飼育と呪術の歴史を考えてみる
https://55096962.seesaa.net/article/202106article_8.html
Wikipediaの概要
https://en.wikipedia.org/wiki/Alectryomancy

ニワトリの原産地は東南アジアから南アジアのどこかとされ、最初に家畜化されたのがどこかの特定まではされていないが、遺伝的な調査からセキショクヤケイが原種だということまでは分かっている。
最近の調査では、家畜化は3,500年前ごろというのが有力説となっている。飼いならされるようになったばかりの時期のニワトリは、「卵を産む鳥」ではない。「珍しい容姿を持つ鳥」、そして夜明けにけたたましく鳴くことから「時をつくる鳥」である。
ニワトリの家畜化は3,500年前で決着か。飼いならしたのはコメどころの可能性
https://55096962.seesaa.net/article/488803360.html
エジプトにニワトリが持ち込まれた最古の証拠は紀元前1,500年頃。この時も、珍しい容姿と声を珍重され、愛玩動物の扱いでファラオに献上されている。
一方で、一般化するのはペルシア支配(第一次/紀元前525年~404年、第二次/起源前343年-332年)のあたり。この時代以降は「卵を産む鳥」あるいは「鶏肉をとるための家畜」という扱いになり、大衆に広まっていく。
家畜化してから数千年かけて、食用の動物に改良していったのだ。
なので、ギリシャの呪術でニワトリの血が使われてるのが、元々の「時をつくる鳥」のような宗教的な意味合いなのか、単に「家畜」として手頃な犠牲獣の扱いだったのか、どっちなんだろうと思っていたのだが、ニワトリがローマ時代に神託を告げる鳥として一般的に使われていた
ということは、実際には「両方セット」だ。
アレクトロマンシーでは、ニワトリ、特に雄鶏が「神託をもたらす特別な鳥」として扱われる。「神聖な雄鶏」という概念もある。
つまり家畜化されはじめた初期の時代にあった、「珍しい容姿を持つ鳥」「時をつくる鳥」という概念は受け継がれているのだ。
それに加えて、「神聖な雄鶏を犠牲に捧げる」=手頃な犠牲獣、という概念が重なる。
ニワトリが珍しい鳥のままであり、異国から輸入されて王に献上されるような動物のままなら、わざわざ犠牲にすることはないので、これはニワトリが一般化して廉価になった結果と言える。
逆に言えば、ニワトリがもともと外来の鳥で、初期に宗教的な特別な意味を冠されていたからこそ、のちに呪術でも特別な意味を持ち、頻繁に犠牲にされる「魔術の定番供物」みたいなポジションになった、とも言える。
なんでわざわざニワトリを犠牲に? と思っていたのだが、ニワトリじゃなきゃ雰囲気出ない理由があったのだ。
そして、その流れを作ったのはギリシャ人とローマ人だった。どおりで西洋魔術でばっかり目立つわけだよ。東洋魔術にその概念は入ってきてないもんな。
これはこれで、一つすっきりした。のはいいんですけど、いちばん最初に調べていたローマ時代の呪術に戻るとですね、あの、そもそもホルス神はニワトリの血の供物は受け取らないと思うんですが…そこんとこ、どう折り合いつけてたのローマ人。
で、それを調べていたとき、ひょんなことから「ニワトリを使った占い」というものに辿り着いたのだ。キーワードはアレクトロマンシー(Alectryomancy)。特別な鳥としてのニワトリを使った神託の儀式。
以前書いた↓の疑問の答えが判ったぞ…!
ニワトリはいつから西洋呪術に使われるようになったのか。飼育と呪術の歴史を考えてみる
https://55096962.seesaa.net/article/202106article_8.html
Wikipediaの概要
https://en.wikipedia.org/wiki/Alectryomancy
ニワトリの原産地は東南アジアから南アジアのどこかとされ、最初に家畜化されたのがどこかの特定まではされていないが、遺伝的な調査からセキショクヤケイが原種だということまでは分かっている。
最近の調査では、家畜化は3,500年前ごろというのが有力説となっている。飼いならされるようになったばかりの時期のニワトリは、「卵を産む鳥」ではない。「珍しい容姿を持つ鳥」、そして夜明けにけたたましく鳴くことから「時をつくる鳥」である。
ニワトリの家畜化は3,500年前で決着か。飼いならしたのはコメどころの可能性
https://55096962.seesaa.net/article/488803360.html
エジプトにニワトリが持ち込まれた最古の証拠は紀元前1,500年頃。この時も、珍しい容姿と声を珍重され、愛玩動物の扱いでファラオに献上されている。
一方で、一般化するのはペルシア支配(第一次/紀元前525年~404年、第二次/起源前343年-332年)のあたり。この時代以降は「卵を産む鳥」あるいは「鶏肉をとるための家畜」という扱いになり、大衆に広まっていく。
家畜化してから数千年かけて、食用の動物に改良していったのだ。
なので、ギリシャの呪術でニワトリの血が使われてるのが、元々の「時をつくる鳥」のような宗教的な意味合いなのか、単に「家畜」として手頃な犠牲獣の扱いだったのか、どっちなんだろうと思っていたのだが、ニワトリがローマ時代に神託を告げる鳥として一般的に使われていた
ということは、実際には「両方セット」だ。
アレクトロマンシーでは、ニワトリ、特に雄鶏が「神託をもたらす特別な鳥」として扱われる。「神聖な雄鶏」という概念もある。
つまり家畜化されはじめた初期の時代にあった、「珍しい容姿を持つ鳥」「時をつくる鳥」という概念は受け継がれているのだ。
それに加えて、「神聖な雄鶏を犠牲に捧げる」=手頃な犠牲獣、という概念が重なる。
ニワトリが珍しい鳥のままであり、異国から輸入されて王に献上されるような動物のままなら、わざわざ犠牲にすることはないので、これはニワトリが一般化して廉価になった結果と言える。
逆に言えば、ニワトリがもともと外来の鳥で、初期に宗教的な特別な意味を冠されていたからこそ、のちに呪術でも特別な意味を持ち、頻繁に犠牲にされる「魔術の定番供物」みたいなポジションになった、とも言える。
なんでわざわざニワトリを犠牲に? と思っていたのだが、ニワトリじゃなきゃ雰囲気出ない理由があったのだ。
そして、その流れを作ったのはギリシャ人とローマ人だった。どおりで西洋魔術でばっかり目立つわけだよ。東洋魔術にその概念は入ってきてないもんな。
これはこれで、一つすっきりした。のはいいんですけど、いちばん最初に調べていたローマ時代の呪術に戻るとですね、あの、そもそもホルス神はニワトリの血の供物は受け取らないと思うんですが…そこんとこ、どう折り合いつけてたのローマ人。