イタリア北部・ヴィチェンツァ県の観光地「ベリコ円形闘技場」、最近作られた偽遺跡と断定される。専門家「そもそもこれ円形闘技場じゃない」
地元観光ガイドにも載っていた遺跡が、実は最近作られた偽物でしたーというお話。
作った男性は有罪判決を食らったとのこと。
何がどうなってそうなったのか、一体何の罪に当たるのか、などがよく分からんかったので調べてみたのだが、だいぶショッボイ内容、そしてちょっとフフってなってしまう内容だった。
日本語記事
https://artnewsjapan.com/article/82481
英語記事
https://www.popularmechanics.com/science/archaeology/a73311030/roman-theater-fraud/
画像などは動画ニュースにも載ってる
https://www.youtube.com/watch?v=ge_ukngnhOk&t=1s
この遺跡は「ベリコ円形闘技場(Berico Amphitheater)」と呼ばれていた。
作ったのは、69歳のフランコ・マロッソ氏。(フルネームは「フランコ・アレッサンドロ・モロッソ・マルタレル・フォン・ローゼンフランツ」)
地すべりによって、そレまで知られていなかった古代ローマの劇場が発見された! という触れ込みで宣伝し、観光客から40ユーロの入場料を徴収し、テーマパークとして運営していたらしい。
だが、このテーマパーク、最近作られた石材や像を組み合わせて古く見える加工をしただけの、わりと見た目ですぐわかる系の偽物だったようにのだ。
地すべりの跡などもなく、そもそも使ってる像の年代が主張されてるものと違うわ、「この劇場はカエサルとクレオパトラが訪れた場所だ」とか話盛りすぎて明らか胡散臭い系だわ、よくこれで地元の観光ガイド載せようと思ったな…? という感じ。
専門家のツッコミはわりと辛辣で、「そもそも、これは名前からして間違えている。楕円形のものがアンフィシアター(Amphitheater)で、この半円形のものは単なるシアター(Theater)だぞ。」というのはちょっと笑ってしまった。確かにこれ、形状からして「劇場」ですね…。
ただ、それはともかく、60代男性が一人でこの広大な遺跡を作ったと考えると、別の謎が浮かび上がってくる。
マロッソは丘全体を遺跡として偽造したそうで、手法などは判っていないそう。普通に考えると業者とか雇って手伝わせたと思いたいのだが、地元民もこの遺跡が偽造と気づいていなかったぽいので、大々的に重機を入れるなどしていなかったのかもしれない。まさか一人で石担いでハンドクラフトでもしたのか。
たった一人で大きな建造物作った、と言えば、33年もの歳月をかけ、たった1人で石の宮殿を完成させた郵便配達員フェルディナン・シュヴァルが有名だ。もしも道を間違えなければ、この男も同じ「伝説」になれていたかもしれない。
https://eiga.com/news/20191213/15/
なお、彼の罪状は「美術品偽造および違法建築」であり、自作の遺跡を本物と偽ったこと、保護された地区で違法な建造物を作ったことが問題だったことになる。つまり自分ちの所有地で個人的なお楽しみとして遺跡を作って、友人知人とだけ遊んでいれば、合法だった可能性もある。
また、ちゃんと許可を取り、「古代ローマ風テーマパーク」として運営していれば、少なくとも偽造や詐欺の罪には問われなかったものと思われる。
日本にも、近代に個人が趣味で作った城なんかはあるわけで、本物と主張しなければ問題ないんである。
なんでそっち方面でまともにやれなかったんかな…とは、ちょっと残念に思う案件なのであった。
*****
なおエジプトでも、遺物ブローカーが偽の遺物を売り込むために古代の墓を偽造した事件があったりした。
エジプトの偽遺物業者、サービス精神(?)が高じて墓まで作ってしまう
https://55096962.seesaa.net/article/498244434.html
偽物でもいいから欲しいっていうような熱狂的コレクターに中途半端な偽造は悪手だろとも思うのだが、この程度見抜けないようなら本物を手にするにはまだ早いってことですね。ただ、これは純粋に詐欺で儲けるために作られた遺跡だと分かるパターン。
今回の遺跡偽造しちゃったおじいちゃんの場合、単に金儲けしたかっただけなのか、自分の憧れの遺跡を作ったら思いのほか出来が良くて自慢してみたくなって余計なことしちゃったのかが分からないので、どっちなのかによって話は違ってくる気がするんですよね…。
作った男性は有罪判決を食らったとのこと。
何がどうなってそうなったのか、一体何の罪に当たるのか、などがよく分からんかったので調べてみたのだが、だいぶショッボイ内容、そしてちょっとフフってなってしまう内容だった。
日本語記事
https://artnewsjapan.com/article/82481
英語記事
https://www.popularmechanics.com/science/archaeology/a73311030/roman-theater-fraud/
画像などは動画ニュースにも載ってる
https://www.youtube.com/watch?v=ge_ukngnhOk&t=1s
この遺跡は「ベリコ円形闘技場(Berico Amphitheater)」と呼ばれていた。
作ったのは、69歳のフランコ・マロッソ氏。(フルネームは「フランコ・アレッサンドロ・モロッソ・マルタレル・フォン・ローゼンフランツ」)
地すべりによって、そレまで知られていなかった古代ローマの劇場が発見された! という触れ込みで宣伝し、観光客から40ユーロの入場料を徴収し、テーマパークとして運営していたらしい。
だが、このテーマパーク、最近作られた石材や像を組み合わせて古く見える加工をしただけの、わりと見た目ですぐわかる系の偽物だったようにのだ。
地すべりの跡などもなく、そもそも使ってる像の年代が主張されてるものと違うわ、「この劇場はカエサルとクレオパトラが訪れた場所だ」とか話盛りすぎて明らか胡散臭い系だわ、よくこれで地元の観光ガイド載せようと思ったな…? という感じ。
専門家のツッコミはわりと辛辣で、「そもそも、これは名前からして間違えている。楕円形のものがアンフィシアター(Amphitheater)で、この半円形のものは単なるシアター(Theater)だぞ。」というのはちょっと笑ってしまった。確かにこれ、形状からして「劇場」ですね…。
ただ、それはともかく、60代男性が一人でこの広大な遺跡を作ったと考えると、別の謎が浮かび上がってくる。
マロッソは丘全体を遺跡として偽造したそうで、手法などは判っていないそう。普通に考えると業者とか雇って手伝わせたと思いたいのだが、地元民もこの遺跡が偽造と気づいていなかったぽいので、大々的に重機を入れるなどしていなかったのかもしれない。まさか一人で石担いでハンドクラフトでもしたのか。
たった一人で大きな建造物作った、と言えば、33年もの歳月をかけ、たった1人で石の宮殿を完成させた郵便配達員フェルディナン・シュヴァルが有名だ。もしも道を間違えなければ、この男も同じ「伝説」になれていたかもしれない。
https://eiga.com/news/20191213/15/
なお、彼の罪状は「美術品偽造および違法建築」であり、自作の遺跡を本物と偽ったこと、保護された地区で違法な建造物を作ったことが問題だったことになる。つまり自分ちの所有地で個人的なお楽しみとして遺跡を作って、友人知人とだけ遊んでいれば、合法だった可能性もある。
また、ちゃんと許可を取り、「古代ローマ風テーマパーク」として運営していれば、少なくとも偽造や詐欺の罪には問われなかったものと思われる。
日本にも、近代に個人が趣味で作った城なんかはあるわけで、本物と主張しなければ問題ないんである。
なんでそっち方面でまともにやれなかったんかな…とは、ちょっと残念に思う案件なのであった。
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なおエジプトでも、遺物ブローカーが偽の遺物を売り込むために古代の墓を偽造した事件があったりした。
エジプトの偽遺物業者、サービス精神(?)が高じて墓まで作ってしまう
https://55096962.seesaa.net/article/498244434.html
偽物でもいいから欲しいっていうような熱狂的コレクターに中途半端な偽造は悪手だろとも思うのだが、この程度見抜けないようなら本物を手にするにはまだ早いってことですね。ただ、これは純粋に詐欺で儲けるために作られた遺跡だと分かるパターン。
今回の遺跡偽造しちゃったおじいちゃんの場合、単に金儲けしたかっただけなのか、自分の憧れの遺跡を作ったら思いのほか出来が良くて自慢してみたくなって余計なことしちゃったのかが分からないので、どっちなのかによって話は違ってくる気がするんですよね…。