ほうれん草の味が記憶と違う…調べてみたら「えぐ味成分を減らす品種改良」がされていた件

ひと昔前、自分が子供の頃は、ほうれん草といえば「子供が嫌いな野菜」No.1か2を占めていたと思う。順位を争っていたのがピーマン、にんじん。ほうれん草とピーマンは「苦い」というイメージが強く、にんじんは「エグい」みたいなイメージだったと思う。

それが今では、ほうれん草やニンジンは嫌いな野菜ランキングから消えている。(ビーマンは相変わらずのようだが…)
なんか味が変わったなねとは自分もうっすら思っていたのだ。というか、子供の頃に食べていたほうれん草は、今のほうれん草ほど柔らかくなかった。

なんか品種改良されて別物になってる気がしたので、ちょっと調べに行ってきた。
結論から言うと、やはり、最近になってえぐ味の成分であるシュウ酸を減らした品種、というのが開発されていた。シュウ酸を減らし、甘み成分を増やしたホウレンソウに切り替わっていたのである。

ただ、この品種改良されたほうれん草は貧弱なので、土に植えて育てるのではなく水耕栽培だそうだ。
確かに、昔のほうれん草といえば根っこのところに土がこびりついているのが当たり前だったのに、最近のはなんか根っこのところがやたら綺麗で、かいわれ大根みたいな根っこしてるなとは思ってたんだよ…。あれ水耕栽培だったんかい。

低シュウ酸ほうれん草とは
https://tohokuseed.co.jp/planting/teisyusan.html

えぐ味の原因「シュウ酸」の少ないほうれん草を開発する
https://yumenavi.info/vue/lecture.html?gnkcd=g012338

で、以下の記事からするに、えぐ味成分をなくす栽培方法というのも1990年代に開発されたようで、おそらく、このあたりから「ホウレンソウあんま苦くない」時代に突入したのではないかと思う。
栽培法や品種改良によって、いちいちアク抜きしなくても美味しく食べられるほうれん草が一般的になったのは、やはりここ数十年の話なのだろう。

農研機構の資料
https://www.naro.go.jp/publicity_report/season/006535.html

私の記憶だと、15年位前にはもう、ホウレンソウは苦くない野菜だった。しかし、その前は、手抜きしてアク抜きせずに炒めるとクソほど苦い野菜だった。
あの、やたら葉っぱの硬い、そしてちょっと赤みがかったホウレンソウは、今はもうあまり栽培されていないのだろうな。

昔から当たり前にある食材でも、実際にはちょっとずつ味が変わっていってるのかもしれない。