モンゴルに行ってきた。③ ~遊牧民と乗馬教室
奥テレルジは、遊牧民の住まいというよりもはや「観光地」だった。
ひたすら観光用の綺麗なゲルが立ち並び、ナントカビレッジみたいな看板が建てられている。ゴルフ場すらある。モンゴル相撲ショーやってるデカいゲルも見かけた。
それらが存在する雑めの柵で適当に区切られた草原と、谷や川もある山と森の集合体。それがテレルジ。
日本で言う自然保護区とはちょっと違い、ここも、とにかく家畜が適当に闊歩しているため、公私の境目がちょっと分かりづらい。そして柵の間から適当に家畜が入ってきて、適当にそこらへんの草を食うので、朝っぱらから牛のいななきで叩き起こされたりする。
今までに行った場所だと、パタゴニアの雰囲気に近いかもしれない。ただパタゴニアは、家畜の放牧はされていても、さすがに国立公園の中に住んでる現地の人はいなかったんだけども…。

テレルジに住んでいる遊牧民たちは、現金収入を得るために観光客の受け入れをやっている。
具体的に言うとゲルの見学をさせてくれたり、遊牧民の食べ物を食べさせてくれたりするのだ。せっかくなので自分もお邪魔してきた。
観光客むけではないガチの現役ゲルはこんな感じで、表面の白い布の下は実はビニール挟み込んである。なので雨漏りはしづらいらしい。
入り口から伸びてるケーブルはソーラーパネルである。電気通ってない地域と思いきや、実は電気を使う道具は使われている。

外側の白い布の下は分厚い羊毛フェルト。夏でも涼しく、冬はマイナスまでいく世界なので、分厚いフェルトで家を作っているのは理にかなっている。
ただ雨水で濡れたら乾かなさそうなので、ビニール無かった時代はどうしてたのか謎。カビとか生えないんだろうか、とはちょっと思った。
扉と、天井を支える二本の柱だけ木材。室内は椅子にも使えるベッドとストーブがある以外はとてもシンプル。
そのへんに家畜のフンがめっちゃ落ちてる世界なので、靴の裏にこびりついたウン●は必然的に家の中に持ち込まれる。ベッドが一段高くなっているのでまだマシだが、床の上は常に不潔だと思ったほうがいい。潔癖症の人には住めない家だ。
(あと遊牧民のトイレは、掘った穴の周囲に板を建てただけのドッポン式。)
また最近の遊牧民はフツーにスマホを持っており、ソーラーパネルで充電し、Wi-fiを拾って通信している。たぶんどっかに基地局があるんだと思う。電話で山向こうの放牧状況を聞いてたりしたので、ものすごく現代的な感じ…。
遊牧民のゲルも、観光用のゲルもそうなのだが、全般的に防音機能は弱い。
外を歩いているウマの足音が聞こえるくらい筒抜けで、中で誰か会話しているのがうっすら聞こえるし、外で鳴らされてる音楽もダイレクトに聞こえてくる。そのへんはテント泊と変わらない。
ゲルでいただいた遊牧民ランチは↓こんな感じ。揚げ餃子みたいなやつ。
中身はかなり味の濃いしょっぱい羊肉。野菜はちょっと酸っぱいキャベツとニンジンのザワークラウトみたいな感じ。
なかなか美味しかった。

あと伝統のお茶だという、塩ミルクティーもいただいた。
茶葉はこれだけ! 貴重なものだからなのか、最大限に茶葉を入れてこれらしい。で、茶葉はそのまま、しぼりたての大量のミルクをぶち込み、塩を入れて完成。
かなりしょっぱい。正直、茶の味はほぼしない。

チベットで飲んだバター茶はお茶の味もガッツリしていたし、ただの塩ではなくバターの塩分が溶け込んでいてまろやかだったのでお茶菓子にも合う感じだったのだが、こちらは体を温めるだけという感じ。
似ているようで文化は違うなと感じた。
あと、ここらの遊牧民はたまにオオカミとも戦うと言っていた。
家畜を狙いに来るオオカミに対抗するため、どの家でも大型犬を飼っている。それがこれ。この種類の犬しか見かけなかった。
お客さんよくくる家のイッヌは客あしらいに慣れていてとってもフレンドリーなのだが、狂犬病の清浄国ではないのでほんとは触らないほうがいいらしい。でも向こうから来るんですけどw

番犬であるとともに牧羊犬らしく、仕事中はウシとか羊をうまいこと誘導して群れからはぐれないようにしていた。
犬はどの家でも見かけたが、ネコはキャンプ地でしか見かけなかったな…。そもそも家畜をたくさん飼ってる文化圏なので、ペットという概念があるのかどうかも不明。ウランバートルでも、ペットショップなどは見かけなかった。ただホムセンには犬小屋とか犬のおもちゃも売られていたので、定住しながら犬を飼う人はいるのかもしれない。
意外だったのは、最近の遊牧民はトラックをふつーに持ってるというところだ。
ゲルを移動させるのにトラックに積んでいる。なので草原には、彼らの移動したわだちの痕が縦横無尽につけられている。

え? 肝心の乗馬教室?
まあ、うん。そこそこ出来るようにはなったんじゃないかと……。おうまさん素直な子たちだったので全然むずかしくはなかった。
翌日筋肉痛になるとか言ってる人もいたけど、私は大丈夫だったかな。ただ、股関節というか、足の付け根の内側はちょっと痛くなった。たぶん普段の登山で使わないところの筋肉。あとは体幹があればなんとかなる。


早駆けさせると振動がけっこう凄いので中腰にならざる得ない、ということと、馬で川を渡ると膝まで余裕で水しぶきくるってことが判った。
あとモンゴルの草原、マーモットが空けた穴がめっちゃあるので、馬を降りた瞬間に踏み抜く可能性があるということも学んだ…。
動物園で見るぶんには可愛い奴らだが、生活圏にいると普通に邪魔。なお遊牧民の人たちは「美味しいから捕まえて食べる」と言っていた。おいしいらしいです。マジか。

一日は晴れたけど、もう一日が豪雨食らってだいぶ濡れた。
雨の日の乗馬は当然泥まみれにもなるので、乗馬で遠乗りコース行く人は、しっかりした雨具と着替えを忘れずに。高原植物のきれいな7,8月は雨季に当たるので、ちょいちょい土砂降りを食らうとのこと。
高原なので雨が降ると普通に寒いぞ。
ひたすら観光用の綺麗なゲルが立ち並び、ナントカビレッジみたいな看板が建てられている。ゴルフ場すらある。モンゴル相撲ショーやってるデカいゲルも見かけた。
それらが存在する雑めの柵で適当に区切られた草原と、谷や川もある山と森の集合体。それがテレルジ。
日本で言う自然保護区とはちょっと違い、ここも、とにかく家畜が適当に闊歩しているため、公私の境目がちょっと分かりづらい。そして柵の間から適当に家畜が入ってきて、適当にそこらへんの草を食うので、朝っぱらから牛のいななきで叩き起こされたりする。
今までに行った場所だと、パタゴニアの雰囲気に近いかもしれない。ただパタゴニアは、家畜の放牧はされていても、さすがに国立公園の中に住んでる現地の人はいなかったんだけども…。
テレルジに住んでいる遊牧民たちは、現金収入を得るために観光客の受け入れをやっている。
具体的に言うとゲルの見学をさせてくれたり、遊牧民の食べ物を食べさせてくれたりするのだ。せっかくなので自分もお邪魔してきた。
観光客むけではないガチの現役ゲルはこんな感じで、表面の白い布の下は実はビニール挟み込んである。なので雨漏りはしづらいらしい。
入り口から伸びてるケーブルはソーラーパネルである。電気通ってない地域と思いきや、実は電気を使う道具は使われている。
外側の白い布の下は分厚い羊毛フェルト。夏でも涼しく、冬はマイナスまでいく世界なので、分厚いフェルトで家を作っているのは理にかなっている。
ただ雨水で濡れたら乾かなさそうなので、ビニール無かった時代はどうしてたのか謎。カビとか生えないんだろうか、とはちょっと思った。
扉と、天井を支える二本の柱だけ木材。室内は椅子にも使えるベッドとストーブがある以外はとてもシンプル。
そのへんに家畜のフンがめっちゃ落ちてる世界なので、靴の裏にこびりついたウン●は必然的に家の中に持ち込まれる。ベッドが一段高くなっているのでまだマシだが、床の上は常に不潔だと思ったほうがいい。潔癖症の人には住めない家だ。
(あと遊牧民のトイレは、掘った穴の周囲に板を建てただけのドッポン式。)
また最近の遊牧民はフツーにスマホを持っており、ソーラーパネルで充電し、Wi-fiを拾って通信している。たぶんどっかに基地局があるんだと思う。電話で山向こうの放牧状況を聞いてたりしたので、ものすごく現代的な感じ…。
遊牧民のゲルも、観光用のゲルもそうなのだが、全般的に防音機能は弱い。
外を歩いているウマの足音が聞こえるくらい筒抜けで、中で誰か会話しているのがうっすら聞こえるし、外で鳴らされてる音楽もダイレクトに聞こえてくる。そのへんはテント泊と変わらない。
ゲルでいただいた遊牧民ランチは↓こんな感じ。揚げ餃子みたいなやつ。
中身はかなり味の濃いしょっぱい羊肉。野菜はちょっと酸っぱいキャベツとニンジンのザワークラウトみたいな感じ。
なかなか美味しかった。
あと伝統のお茶だという、塩ミルクティーもいただいた。
茶葉はこれだけ! 貴重なものだからなのか、最大限に茶葉を入れてこれらしい。で、茶葉はそのまま、しぼりたての大量のミルクをぶち込み、塩を入れて完成。
かなりしょっぱい。正直、茶の味はほぼしない。
チベットで飲んだバター茶はお茶の味もガッツリしていたし、ただの塩ではなくバターの塩分が溶け込んでいてまろやかだったのでお茶菓子にも合う感じだったのだが、こちらは体を温めるだけという感じ。
似ているようで文化は違うなと感じた。
あと、ここらの遊牧民はたまにオオカミとも戦うと言っていた。
家畜を狙いに来るオオカミに対抗するため、どの家でも大型犬を飼っている。それがこれ。この種類の犬しか見かけなかった。
お客さんよくくる家のイッヌは客あしらいに慣れていてとってもフレンドリーなのだが、狂犬病の清浄国ではないのでほんとは触らないほうがいいらしい。でも向こうから来るんですけどw
番犬であるとともに牧羊犬らしく、仕事中はウシとか羊をうまいこと誘導して群れからはぐれないようにしていた。
犬はどの家でも見かけたが、ネコはキャンプ地でしか見かけなかったな…。そもそも家畜をたくさん飼ってる文化圏なので、ペットという概念があるのかどうかも不明。ウランバートルでも、ペットショップなどは見かけなかった。ただホムセンには犬小屋とか犬のおもちゃも売られていたので、定住しながら犬を飼う人はいるのかもしれない。
意外だったのは、最近の遊牧民はトラックをふつーに持ってるというところだ。
ゲルを移動させるのにトラックに積んでいる。なので草原には、彼らの移動したわだちの痕が縦横無尽につけられている。
え? 肝心の乗馬教室?
まあ、うん。そこそこ出来るようにはなったんじゃないかと……。おうまさん素直な子たちだったので全然むずかしくはなかった。
翌日筋肉痛になるとか言ってる人もいたけど、私は大丈夫だったかな。ただ、股関節というか、足の付け根の内側はちょっと痛くなった。たぶん普段の登山で使わないところの筋肉。あとは体幹があればなんとかなる。
早駆けさせると振動がけっこう凄いので中腰にならざる得ない、ということと、馬で川を渡ると膝まで余裕で水しぶきくるってことが判った。
あとモンゴルの草原、マーモットが空けた穴がめっちゃあるので、馬を降りた瞬間に踏み抜く可能性があるということも学んだ…。
動物園で見るぶんには可愛い奴らだが、生活圏にいると普通に邪魔。なお遊牧民の人たちは「美味しいから捕まえて食べる」と言っていた。おいしいらしいです。マジか。
一日は晴れたけど、もう一日が豪雨食らってだいぶ濡れた。
雨の日の乗馬は当然泥まみれにもなるので、乗馬で遠乗りコース行く人は、しっかりした雨具と着替えを忘れずに。高原植物のきれいな7,8月は雨季に当たるので、ちょいちょい土砂降りを食らうとのこと。
高原なので雨が降ると普通に寒いぞ。