モンゴルに行ってきた。④ ~自然環境について

モンゴルはとても広いので地域によってかなり気候や風土の差がある。
南方はもちろんゴビ砂漠。北方には大きな湖。西方にはスイカの産地であるホブドなど豊かな自然エリアがある。大草原があるのもこのあたり。

ではテレルジは? というと、涼しい高原の風景と植物ではないかと思う。
乗馬とは別にトレッキングもやってきたのだが、歩いていて思ったのは、日本に比べると植物の種類・量ともにかなり少ない、ということだ。

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岩の材質や形状は屋久島に似ている。つまり最近出来たものではなく、相当古い時代に隆起して、そのあと長い年月をかけて風で削られた雰囲気の丸っこい感じの岩。

モンゴルは雨量がかなり少なく、この地域でも年間数百ミリとからしいので、雨による侵食よりは風のほうだろう。(そのうちの数十ミリが私のいる間に降った気がするのだが…。なんだったんだよあの豪雨)

テレルジ周辺はまっ平らな部分はほぼ無く、ひたすらゆるやかな起伏と谷が入り混じる。場所によっては草の薄い北海道。
そして、ぱっと見は草花が生えて豊かな大自然に見えるのだが、実際は土がかなりパサパサしており、地面が薄い。大雨が降れば簡単に流出してしまいそうなくらいユルく、逆にほとんど雨がふらないからこそ維持されていると思えるような場所なのだ。

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既に書いたように、この地域は家畜のフンがそこかしこに落ちている。
草を食べた家畜がフンを落とし、そのフンでまた草が育つ、というギリギリの循環で成り立っている。

土が薄くて木は細いし、そもそも生えてる木は1-2種類しかない。もう少し北に行くとシベリアのタイガと呼ばれる領域に入るので当然と言えば当然なのだが、もし家畜の数を増やしすぎて草が過剰に食い尽くされたり、観光用の開発が進みすぎて土壌が流出したりすれば、あっという間にバランスが崩れて破壊されそうな脆さを感じた。

既に遊牧民が自動車を使いはじめたことによる自然破壊は広がっている。土がガッツリ削れている場所は何箇所も見かけた。
車輪の刻んだ凹みには草が生えず、土がひっぺがされて雨が降るたびに削られていくことになる。
この破壊が進むとどうなるかは、容易に想像がつく。今のうちに何か規制かけたほうがいいのでは…。

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その他、現地民に色々聞いた内容とか見たもの。

・どの国にも固有の匂いみたいなものはあるが、モンゴルは空港降りた瞬間に「乾いた芝生の匂い」みたいな強烈なのが押し寄せてきた。後日判ったのだが、それは芝生ではなく草食動物のフン、つまり「乾燥した牛糞(or馬糞)」の匂いであった…。

・首都以外では家畜と人間の距離が近い。なのでダニや南京虫のような家畜につく虫の被害も多少ある。ゲルで20箇所くらい噛まれたという旅行者と出会った。自分は被害なナシだったが、気になる人はダニ避けとか持っていったほうがいいのかも。

・モンゴル人はだんだん伝統を失いつつある、それが心配と話していた現地ガイドさん。
ちなみにウランバートルに人口の半分くらい暮らしているそうで、やっぱ若者は便利なな都会に集中しがちなのだとか。
ウマの乗り方など伝統については、夏休みに田舎に行くか、テレルジを含むサマーキャンプで学んだりしているらしい。ちなみに夏休みは6月末から8月末とか、けっこう長いんだそうだ。

・内モンゴルに対しては微妙な感情を抱いている様子。表立って中国を批判は出来ないが、内モンゴルの人たちが伝統を禁止されていることについては不満とのこと。
なお世界大戦中に日本とロシアが密約交わしてモンゴルを翻弄したことについては何とも思っていない模様

・ロシア人や中国人の観光客はほぼおらず、やはり日本と韓国が多い。
 たまにアメリカ人など西洋系の人も来るらしいが、アメリカ人は体が大きい人が多く「ウマが可哀想になる」「100キロが限界だよ」と乗馬教室の人が言っていて、笑っちゃいけないけど笑いそうになってしまった。日本人は小柄なのと、自転車と同じ感じでバランスをとってウマに乗るのでウマからすると楽らしい。(確かに欧米はあまり自転車が一般的ではないかもしれない。自転車乗ったこと無いと乗馬も厳しいのか)

・モンゴルは国ぐるみで韓国とは仲良くやっていると思っていたのだが、市民感情はそれほど単純ではなかった。
特に、「へんなキリスト教を広めに来る…」「駅前とかでチラシを配っていて話しかけてくる…」とぼやいていたのが印象的だった。たぶん統一教会だと思うが、同じことをイースター島やエチオピアでも聞いたので、なんていうか…あれよ…。韓国人は布教のせいで微妙な顔されてるのは意識したほうがいいのでは…。
仏教寺院で勝手にキリスト教の礼拝やったり、むかし巫術の占いとかやってた場所でスピリチュアルな儀式やったりするのが迷惑だとも聞いた。

モンゴル人の大半はチベット仏教を信仰しているのだが、日本人も仏教徒が多いので宗教的な軋轢は少ないそうだ。
途中でJT●の団体さんとすれ違ったけど、みんな仏像に両手合わせてたしなあ。

・乳製品全般めちゃうまい。肉もうまい。ただ羊肉だけは、新鮮すぎて匂いがちょっと辛い。

・逆に野菜はクソ高い。フルーツ類は西域から輸送しているのでウランバートル周辺では特に高い。
 畑は全く見かけなかった。近郊に畑も果樹園もない都市部、自分的にはかなり斬新。

・意外にもロバが全く居ない。ヤギ、羊、ウマ、ウシ、スイギュウ、ヤク、らくだ、あと少しだけニワトリ。
 ロバはウマの下位互換だから要らないってことなのか…?


以上、モンゴルで見てきたもの。やっぱ現地いかないと分かんないことは多々ありますね。
それが旅の醍醐味でもあるんですが。