ナトゥーフ文化の人々はヘビがお好き、遺跡から食後のヘビ残骸が大量に見つかる。なおカエルはほとんど食べなかった模様

ナトゥーフ文化はナトゥーティアン石器という典型的な石器スタイルで有名な文化。イスラエル・レバノン・ヨルダンなど、いわゆるレバント地帯に栄えた、農耕が開始される直前の文化になる。

その時代の遺跡を調べたらヘビの骨がやたら出てくるけど、これヘビ食ってたんじゃねえ? と調べてみたら、やはり優位にヘビの骨が多く、かつ食用として首を掻き切ったような痕跡も見つかったぞ、という論文。

Three millennia of lizard and snake consumption by Natufian foragers
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2609354123

今回の調査対象はel-Wad Terrace (EWT)という遺跡で、文化層は20層・4時代に別れている。
層の数が多いのは人が継続して住み続けたためで、その期間は3,000年。その3,000年を通してヘビの骨の出土が多いので、ずっとヘビ食ってたはずだ、という話である。

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食べていたヘビは主に大型のヘビで、小型のトカゲやカエルはほとんど出ないらしい。ナイフの傷跡がだいたい同じ感じで入っているとのこと、捌き方の手順などがあった可能性がある。骨に火の跡があるものも出ているようなので、食べ方としては「炙り焼き」とかだろうか。戦前の日本でもよくヘビ食ってたらしいが、食べ方にはあまり文化差はなさそうだ。まあ煮付けに使うような肉質ではないし…。

種類とそれぞれの写真は以下。ほぼ6種類に集約されている。

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いちばんたくさん食べられているglass lizardは大型で動きが鈍くて、昼間に活動する無毒な種類なので捕まえやすいからだろう。とのこと。
次に多いlarge whip snake は昼間に活動する無毒な種類ではあるが、動きが素早く、力が強いため捕まえづらい。
eastern Montpellier snakeは弱毒があり攻撃性が高いため少し捕まえづらい。
残りは比較的小さいのと夜行性なので優先度が下がるのだろう、とのこと。

まああれですね、ヒューマンとかいう何でも食べるクリーチャーに目をつけられたら攻撃性高めないと生き残れないんですよねたとえヘビであっても…。
ただ地域でのこれらの種の生息数が激減したなどの痕跡は見られないそうなので、人間の捕食圧はそこまで大きくなかっただろう、とのこと。食い尽くさないだけ、まだ良心的。おそらく嗜好品的な位置づけで、大量に食べるものではなかったのだろう。


なお、農耕開始以前のイランの遺跡からは、食用にされた大量のカタツムリの殻が見つかっている。
古代の中近東の人々は、宗教で食規制のかかっている現代よりも、はるかに多様な食生活を送っていたのかもしれない。
https://55096962.seesaa.net/article/502769558.html