古代エジプトにお仏壇あるよ。一般的には「家庭内祭壇」とか呼ばれるもので。
突然だが、古代エジプトにはお仏壇がある。祖先崇拝のために作られた「家庭内祭壇」または「家庭内神殿」と呼ばれるもので、Domestic Shrinesとかでググると出てくるやつだ。
実物は新王国時代以降のものしか見つかっていないが、そもそもそれ以前の時代の住宅などはほとんど見つかっていないため、概念としては昔からあった可能性はある。
代表例としては、民家がまとまった村単位で発掘されているディル・エル・メディーナのもの。
こんな感じで、一段高いところに祭壇を作っていたのである。

実際の発掘事例としてはエドフで見つかったこちらとか。
途中の写真でなんか胸像みたいなものが転がっているが、これがご先祖様の像、いわば「お位牌」みたいなポジションにあたる。
Ancient urban villa with shrine for ancestor worship discovered in Egypt
https://news.uchicago.edu/story/ancient-urban-villa-shrine-ancestor-worship-discovered-egypt

ご先祖様の像といっても、顔はご先祖本人に似せているわけではない。また、ご先祖一人に一体ずつ作っていたわけでもないらしい。ただ、たまに名前を書いた像も出てくることから、「名のしれた代表格の偉大な祖先」とか「始祖にあたる人物」とかを像にしていたのかもしれない。
この像の前に供物台があり、捧げられていたものは食べ物や花。これは、祭壇そのものに模様としても刻まれているため分かりやすい。
また、水を捧げる水盤などもあったらしいので、完全に日本でいうところの「お仏壇」である。
もちろん完全に一緒というわけではなく、ご先祖と一緒に信仰する神様も祀っていたので、「神棚」の役割も兼任している。
祀る神様は、妊婦さんが居るならお産の神、家業が工芸系なら工芸の神、お役人やってるなら書記の神、など家によって選択していた形跡もある。
日本だと、お仏壇に如来像とか一緒に置いたりするが、たぶんあの感覚。
墓は墓として作って、自宅内には祖先を讃えるための祭壇を置く。そしてそれぞれにローカルな守り神も持つ。古代エジプト人の庶民の宗教概念は、現代日本のものにかなり近く、日本人なら理解しやすいものではないかと思うのだ。
なお、このへんは↓の本にもよく纏っている。

古代エジプト人の祈り―信仰のエジプト学 - 和田 浩一郎
どうにも欧米の人たちは宗教の根本的な概念が違うせいか、古代エジプト人の宗教評がトンチンカンなことも多くてツッコミたくなることもしばしばなのだが、近いことやってる我々は彼らほど苦労せずに古代人の懐に入り込んで思考できるんじゃないかと思うんですよ。
実物は新王国時代以降のものしか見つかっていないが、そもそもそれ以前の時代の住宅などはほとんど見つかっていないため、概念としては昔からあった可能性はある。
代表例としては、民家がまとまった村単位で発掘されているディル・エル・メディーナのもの。
こんな感じで、一段高いところに祭壇を作っていたのである。
実際の発掘事例としてはエドフで見つかったこちらとか。
途中の写真でなんか胸像みたいなものが転がっているが、これがご先祖様の像、いわば「お位牌」みたいなポジションにあたる。
Ancient urban villa with shrine for ancestor worship discovered in Egypt
https://news.uchicago.edu/story/ancient-urban-villa-shrine-ancestor-worship-discovered-egypt
ご先祖様の像といっても、顔はご先祖本人に似せているわけではない。また、ご先祖一人に一体ずつ作っていたわけでもないらしい。ただ、たまに名前を書いた像も出てくることから、「名のしれた代表格の偉大な祖先」とか「始祖にあたる人物」とかを像にしていたのかもしれない。
この像の前に供物台があり、捧げられていたものは食べ物や花。これは、祭壇そのものに模様としても刻まれているため分かりやすい。
また、水を捧げる水盤などもあったらしいので、完全に日本でいうところの「お仏壇」である。
もちろん完全に一緒というわけではなく、ご先祖と一緒に信仰する神様も祀っていたので、「神棚」の役割も兼任している。
祀る神様は、妊婦さんが居るならお産の神、家業が工芸系なら工芸の神、お役人やってるなら書記の神、など家によって選択していた形跡もある。
日本だと、お仏壇に如来像とか一緒に置いたりするが、たぶんあの感覚。
墓は墓として作って、自宅内には祖先を讃えるための祭壇を置く。そしてそれぞれにローカルな守り神も持つ。古代エジプト人の庶民の宗教概念は、現代日本のものにかなり近く、日本人なら理解しやすいものではないかと思うのだ。
なお、このへんは↓の本にもよく纏っている。

古代エジプト人の祈り―信仰のエジプト学 - 和田 浩一郎
どうにも欧米の人たちは宗教の根本的な概念が違うせいか、古代エジプト人の宗教評がトンチンカンなことも多くてツッコミたくなることもしばしばなのだが、近いことやってる我々は彼らほど苦労せずに古代人の懐に入り込んで思考できるんじゃないかと思うんですよ。