ヨーロッパの外国人参政権と「英連邦」の投票制度の歴史。もしかして「大日本帝国」崩壊して正解ルートだったのでは、という話

ノルウェーの選挙で移民が躍進して大乱戦に、みたいなニュースを見かけて、ん?なんで移民が投票権持ってんの? と思ったのだが、調べてみたらなんとノルウェー、一定期間住んでたら投票権アリになるシステムだった。そりゃ居着いちゃってなし崩しで権利得てる人も出そうだよな。と思った。

そして外国人参政権を与えている国、EUにはけっこうある…。
Wikipediaで見てみると、以下のような感じだ。

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日本では外国人には投票権はないので、「このまま移民が増えたら日本もいつかノルウェーみたいになるぞ」みたいな騒ぎ方してる人は勘違いだろうと思うのだが、それはそうとして、何でこんな制度導入したのかという経緯は興味深い。

その経緯がわかりやすかったのが、上記の図で緑色になっているイギリス。
というか、正確には グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 の制度であり、アイルランド、スコットランド、そしてコモンウェルスと呼ばれる、かつてイギリス植民地だった国々を範囲に含んでいる。

そう、投票制度が大英帝国時代に作られたものを下敷きにしているため、かつての「帝国」版図の外国人にまで投票権を与えちゃっているのだ…。

Who can vote in UK elections?
https://commonslibrary.parliament.uk/research-briefings/cbp-8985/

英国議会の投票権については、「北アイルランドおよびコモンウェルスの市民」とばっちり書かれているのが分かると思う。
また地方選挙については「一部のEU市民」もOKとなっている。
なおイギリス連邦(=コモンウェルス参加国)は現在、56カ国。多い…。

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これらの英連邦参加国からの投票を認めないのであれば、コモンウェルスや英連邦という概念は崩壊する可能性がある。また、オーストラリアやカナダなど同君連合の意味を問われてしまうことにもなるだろう。「お前達は英連邦の一部やで」と一つにまとめるからには、それにふさわしい権利も与えなければならないのだ。

しかし、人の流れが流動的になり、移民の数が元々の住民の数を凌駕するケースも出てきている今、この制度は一つ間違えば乗っ取りと表現されるべき事態も生み出しかねない。
ヴィクトリア女王はコモンウェルスを大事にしていた女王で、即位してすぐこれらの国々を周ったとも言われるが、今後は制度見直しをしたほうがいいのでは…。いやまあ、もう今さらなんで方向転換には遅い気もするんですが…。求心力のある政権はずっと出てきてないし、チャールズ国王の次の代は荒れるの判ってますしね…。


で、これらを調べていたとき、ふと、「大日本帝国が生き残っていたらい今頃どうなっていたのか」と考えてしまったのだ。
周知の通り、大日本帝国全盛期には朝鮮半島も満州も「日本」だった。太平洋の島国もそうだ。住民は日本人としてカウントされ、日本の教育と権利を認められていた。(なので、日本の敗戦まで、日本にいた朝鮮半島ルーツの人たちは「日本人」だった。敗戦後、韓国や北朝鮮が誕生する過程で「在日コリアン」という身分が出来た)

もし帝国が完全に崩壊せず中途半端にでも残っていたなら、今も征服地が日本領土として残る、もしくは緩やかな連合国になっている状態だったなら、選挙権が海外領土の国民にも与えられて歴史の流れがかなり変わっていたんではないかと思うのだ。
帝国…崩壊して良かったのかもしれないね…。面倒くさいことにならずに済んだと思えば…。(別の問題は色々あるんだが)



イギリスに話を戻すと、イギリスさんは、へたに戦勝国になってしまったがために、大英帝国の栄光が過ぎ去ったあとも微妙に帝国的な制度が残っちゃったんじゃないだろうか。
併合した国民のほうが数が多くなって文化が逆転するとかいうパターン、ローマ帝国末期でも見たなあ…。(遠い目)
移民の皇帝が立った時が分裂の始まりなんで、まあ、ちょうど今かなーという気はしている。


英ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの首長らが初会合
https://www.bbc.com/japanese/articles/cvgyrvnxenzo


というわけで、他の国の選挙制度調べてみると歴史的経緯とか面白いということと、それぞれの国独自の事情があるので「よその国ではこうだった!」とか言い出す人は視野が狭いだけということが判った。

選挙やってれば民主主義だと思う人が大半だと思うけど、実際には選挙の内情とかルールとかが国ごとに全然違うんだよ。というお話。