"その他"の記事一覧

ウォレス線はどうやって形成されたのか。生物種の境界には「気候変動時の適応力」が関係するのでは、という説

まずは前提知識だが、オーストラリア大陸は元々は南極近くにあり、アジア方面に向けて北上してきて今の位置になった。 実はオーストラリアの北にあるニューギニア島もオーストラリア大陸の一部であり、一緒に北上してきている。長らく他の大陸と繋がっていなかったオーストラリアでは、独自の生き物が多数進化した。 このニューギニア島では、オ…

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サハラの砂嵐はカリブ・南米にも届く。大西洋版の「黄砂」とは

エジプトで大規模な砂嵐が発生した、というニュースを見て、ふと思い出したことがある。 リビア沙漠で発生して東へ向かう砂嵐は、エジプトやサウジアラビアなど北アフリカ~中東あたりに届くのだが、西へ向かう風に乗る砂嵐もある。 大規模な砂嵐が発生して貿易風に乗ると、そのままカリブや南米北部に到達する。 サハラの砂嵐は、実は海を越えるのだ。 …

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現代の旅行、めっちゃ楽。…だが落とし穴もある。情報時代の「未知の土地へのアプローチ」

中の人は旅行はそれほど好きではない。よく旅行に行ってるように見えるが、それは「旅行が」好きというより、「遠出しないと見たいものがもれない」からである。遺物とか、遺跡とか、資料とか。知りたいものが遠くにあるから遠出するのであって旅自体は手段だと思っている。 まあそれはともかく、昔に比べて旅行はとても楽になった。 まず、行きたい…

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三葉虫には「第三の眼」があった、カブトガニ形式の外界認知方法

三葉虫の化石を詳細に調べたところ、全面にある一対の複眼の真ん中に「第三の目」の痕跡が見つかったらしい。 この眼は正中眼というもので、カブトエビなどにもあるもの。複眼とは別に、光などを感知するために使われる別用途の眼だそうだ。眼という器官の進化系統が少し書き換わりそうな話。 The median eyes of trilo…

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200万年前のグリーンランドは本当に緑の島だった。環境DNAから探る古代の生物たち

グリーンランドというと現代では氷の世界だが、気候変動で温暖になっているため氷は解けつつあるという。 で、全部溶けたらどうなるのか? という話だが、実際に200万年前には全部氷が溶け、南の方にしか住んでいなかった生物が北上してきていたという。北極圏の生き物から温帯の生物まで入り混じった不思議な生態系が作られていたのだ。 200万年…

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恐竜の翼はどこから進化したか。羽毛恐竜もパタパタしてた可能性が出てきたぞ

まず「地球惑星科学」っていう名前がクッソかっこいい。 科学ニュースのヘッドラインで流れていたのでちょっと見てみた。東大のプレスリリースによると、鳥の翼の原型は祖先であるマニラプトル類の時点ですでに出来ていたという。名前に「ラプトル」って入ってるので、恐竜の名前をちょっと知ってれば姿の想像はつきやすい。 こういう↓感じの小型の恐竜…

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言われてみれば確かにそう。「サケとかマスの放流をしすぎると生態系壊れる」

魚を増やすためと放流事業が続いているけど、そもそも人間が育てた稚魚を大量放流したら生態系ぶっ壊れるんですけど。 という、言われてみれば確かにそうやな…っていう研究が出てた。 “魚の稚魚 放流しすぎると魚減らす” 日米共同研究チーム発表 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230215/k100…

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ブルーチーズを食べると変な夢を見るか? →科学的エビデンスのない都市伝説だった

英国のブルーチーズ、スティルトン。食べると変な夢を見る、とネットで話題になってるのを見かけたことがあり、その時は「ふーん」で流していた。てっきりカビが幻覚作用でも持ってるんだろう、くらいに考えていたのだが…ふと気になってちゃんと調べてみたところ、話が全然違っていた。 結論から言うと、近年話題になっている「ブルーチーズと夢」の話は、販促…

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食虫植物「いいこと思いついた。お前、俺の中で糞をしろ」※学術的な話です

食虫植物であり、観葉植物としても売られているネペンテス。 ウツボカズラとも呼ばれる。こういう感じのツボの中に溜めた液体で、足を滑らせて落ちてきたハエやアリなどを溶かしてしまうというやつだ。 これらの植物は、栄養素の乏しい土地でなんとか生き延びるために肉食になったのだと考えられている。だが最近では、なんと「虫をとらえて栄養…

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レーザーで害虫を撃ち落とせ。マンガみたいな技術が実用化されようとしている件

ここ最近、農業従事者の人口減で手間の掛からない農業が求められるようになってきている。 そんな中で害虫駆除はけっこう大きな問題で、特に夜に出現するガは農薬でも駆除しづらくてなかなか厳しいという話を聞いていた。だがなんと、低出力のビームで撃ち落とせる技術が開発されているというのだ。 ビームで! ガを撃ち落とす! なんかあれで…

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ネアンデルタール人のDNAが現代人の免疫を左右する。新たな知見が開く「現生人類生存の理由」

まず、ここまでの流れを自分の把握できている範囲でおさらいしたい。 ●ここ15年くらいでDNAの分析技術が発達し、現生人類とネアンデルタール人、デニソワ人が混血していたことが明らかに  ⇨人類の祖先とネアンデルタール人、多くの子孫残していた ●デニソワ人の骨はチベット~ロシアあたりから多く発見されており、混血が起きたのもユー…

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ナミブ砂漠のフェアリー・サークル、シロアリ説も否定。最後に残ったのは「植物界の水利権」

ナミブ砂漠には、植物が生えてこない丸い地面が点在しており、半世紀も前から色んな学説が出ては消えている状態で、どうやって出来るのかが謎のままとなっている。 そんな中、近年、一つずつ仮説が否定されていっている まずはこれ、「有毒な植物が他の植物の成長を阻害している」説の否定。 妖精は砂漠に踊る。ナミブ砂漠に出来る謎の「フェアリ…

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【マジか】北海道の天然記念物「ヒブナ」、実は100年ほど前に新たに誕生した種だったことが判明

鮮やかな体色を持つ「ヒブナ」、色合いからして「金魚との交雑」説があったものの決定打もなく、「突然変異では?」と言われてきたのが、やっぱり金魚との交雑で、しかも100年ほど前に新たに誕生した種だったことがDNAの解析から判明。 種ってそんな簡単に発生するものなんだ? っていうのと、従来言われてきた「フナと金魚は交雑出来ない」っていうのは…

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トンガ噴火で気候変動? その理由は火山性ガスではなくまさかの「水蒸気」

今年1月に起きたトンガの大噴火。 火山噴火は大量の火山性ガスを噴出するものだし、今回は成層圏まで到達するような大噴火だったので、寒冷化など気候変動に結びつく可能性はあるのでは…。と思っていた。 その研究で興味深い論文が出ていた。 今回の噴火は火山性ガスとしてはあまり出ていない。(おそらく海水に吸収されて放出されなかった) た…

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