"その他"の記事一覧

報道されていないだけで、今年の日本は歴史的な「渇水」だったのでは…? データをざっと見してみた

体感的に、今年は春以降の雨が異様に少なかったなと思う中の人ですよ。いやだって、晴れた週が多すぎたもん。めっちゃ山行ったもん。そんで山行き過ぎてちょっと飽きたりしてたもんw というわけで、気象庁のデータをちょっと眺めてみた。 まだ一年終わっていないので年間トータルの数値は出ていないんだけど、ここ3ヶ月分とか。 htt…

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助けて! クマの被害が増えてるの! →実際は多くの地域で絶滅しそう、問題は「人間がナメられるようになった」では

今年はクマ被害の報道が多い。主に東日本の被害である。 西日本はツキノワグマがだいたい絶滅危惧種で、四国などは特にこの状態だ。中の人が子供の頃に登りまくった山では昔からクマはとてもめずらしい存在だった。 四国のツキノワグマ3年間の調査結果 剣山系付近にのみ16〜24頭生息 https://www.nacsj.or.jp/2019…

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ガザは現代の「ゲルニカ」なのでは。なのに批判も絵も描かれないのは不思議で仕方がない

詳しい人が散々語り尽くしているだろうから、ここでは細かい説明はしないが、いま起きているイスラエル軍によるガザ空爆は、はっきり言えば報復の域を越え、もはやテロとの戦いですらなく、民間人の無差別虐殺である。ニュースを見ながら思い出していたのは、ピカソによる有名な絵画「ゲルニカ」だ。 今この状態。 なのに、かつてナチス・ド…

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エジプト東部砂漠の金鉱開発、カナダ企業が落札。多額出資へ…ペイするかどうか見届けよう!

2020年に記事にした、東部砂漠での金鉱採掘権の入札。一回ポシャったので条件を緩和して入札してたのをカナダのLotus社が落札。第二回の落札もと同社落札で調印したそうなので、これで正式スタートですかね。さてどうなることやら。 [>過去記事 あの栄光をもう一度。エジプトさん、東部砂漠の金の採掘権の入札開始 https://…

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エジプトとイスラエルとパレスチナ…近代エジプトの歴史では外せない「中東戦争」

先日の衝突以来、イスラエル・パレスチナ問題のニュースが多くなっている。どちらを支援するか、という話はさておいて、ガザ地区に隣接するエジプトさんの動向が気になっている。 実は今年は、第四次中東戦争(エジプトでは「10月戦争」と呼ばれることが多い)から50周年で、ちょうど今、エジプトメディアで50周年の振り返り特集などをやっているので…

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ナミブ砂漠で有名な「フェアリー・サークル」、実は世界中に広く分布していることが判明。発生メカニズムがさらに謎に

ここまでの経緯は、過去記事を参照。 アフリカ南西部にあるナミブ沙漠に多数出現する、フェアリー・サークルと呼ばれる草の生えない丸い裸地が、どうやって出来るのかが分からんというので長年学者たちが研究しているのだ。有毒な物質を出すユーフォルビアという植物が原因、というかつての説は完全に否定。有力とされたシロアリ説も否定され、現在は、周囲…

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オシリス・レックス、「王の帰還」なる。そして第二章へ

小惑星からのサンプル・リターンを目指して打ち上げられたNASAの探査機、「オシリス・レックス」がついに地球に戻ってきた。 中身はわからないが、試料の入ったカプセルは無事に回収されたとのことで、これからの分析が楽しみだ。 で、「何でオシリス?」とかいう人のために、これまでの経緯をかるくおさらいしておこう。 思い起こせば、あれは1…

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中の人、Kindleを新調する。そしてまさかの事態に…

Kindleが古くなってきてバッテリーがあまり持たなくなったのと、しょっちゅうフリーズするようになってきたので、10年ぶりくらいに新しいものを買うことにした。 電子書籍リーダーなら他にもあるにはあるが、スマホでは小さすぎ、雑誌読む用のタブレットでは大きすぎるので、中間サイズ、かつ今までに購入した本が読めるものということで特に他に乗り換…

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ナイルの宿命:寄生虫の現在、エジプトは寄生虫被害が減少しているらしいが上流では拡大中

ナイル川には、命に関わる危険な寄生虫がいる。 エジプト観光に行く人は水に触れないように、と言われるのはそのため。ナイルの水を飲んだものはナイルに戻ってくる、というジンクスに則って水を飲むのも危険だ。 その寄生虫とは、ビルハルツ住血吸虫(S. haematobium)。そしてマンソン住血吸虫(Schistosoma mansoni…

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ウォレス線はどうやって形成されたのか。生物種の境界には「気候変動時の適応力」が関係するのでは、という説

まずは前提知識だが、オーストラリア大陸は元々は南極近くにあり、アジア方面に向けて北上してきて今の位置になった。 実はオーストラリアの北にあるニューギニア島もオーストラリア大陸の一部であり、一緒に北上してきている。長らく他の大陸と繋がっていなかったオーストラリアでは、独自の生き物が多数進化した。 このニューギニア島では、オ…

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サハラの砂嵐はカリブ・南米にも届く。大西洋版の「黄砂」とは

エジプトで大規模な砂嵐が発生した、というニュースを見て、ふと思い出したことがある。 リビア沙漠で発生して東へ向かう砂嵐は、エジプトやサウジアラビアなど北アフリカ~中東あたりに届くのだが、西へ向かう風に乗る砂嵐もある。 大規模な砂嵐が発生して貿易風に乗ると、そのままカリブや南米北部に到達する。 サハラの砂嵐は、実は海を越えるのだ。 …

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現代の旅行、めっちゃ楽。…だが落とし穴もある。情報時代の「未知の土地へのアプローチ」

中の人は旅行はそれほど好きではない。よく旅行に行ってるように見えるが、それは「旅行が」好きというより、「遠出しないと見たいものがもれない」からである。遺物とか、遺跡とか、資料とか。知りたいものが遠くにあるから遠出するのであって旅自体は手段だと思っている。 まあそれはともかく、昔に比べて旅行はとても楽になった。 まず、行きたい…

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三葉虫には「第三の眼」があった、カブトガニ形式の外界認知方法

三葉虫の化石を詳細に調べたところ、全面にある一対の複眼の真ん中に「第三の目」の痕跡が見つかったらしい。 この眼は正中眼というもので、カブトエビなどにもあるもの。複眼とは別に、光などを感知するために使われる別用途の眼だそうだ。眼という器官の進化系統が少し書き換わりそうな話。 The median eyes of trilo…

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200万年前のグリーンランドは本当に緑の島だった。環境DNAから探る古代の生物たち

グリーンランドというと現代では氷の世界だが、気候変動で温暖になっているため氷は解けつつあるという。 で、全部溶けたらどうなるのか? という話だが、実際に200万年前には全部氷が溶け、南の方にしか住んでいなかった生物が北上してきていたという。北極圏の生き物から温帯の生物まで入り混じった不思議な生態系が作られていたのだ。 200万年…

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恐竜の翼はどこから進化したか。羽毛恐竜もパタパタしてた可能性が出てきたぞ

まず「地球惑星科学」っていう名前がクッソかっこいい。 科学ニュースのヘッドラインで流れていたのでちょっと見てみた。東大のプレスリリースによると、鳥の翼の原型は祖先であるマニラプトル類の時点ですでに出来ていたという。名前に「ラプトル」って入ってるので、恐竜の名前をちょっと知ってれば姿の想像はつきやすい。 こういう↓感じの小型の恐竜…

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