"人文学"の記事一覧

プトレマイオス朝の首都アレキサンドリアを作った最初のギリシャ人入植者の墓の発掘がだいたい完了したらしい

エジプト関連ニュースを流し見していた時にたまたま見つけたこれ。アレキサンドリア最古の遺跡であり、おそらく街を建設した最初のギリシャ人コミュニティの墓だろうとされている Shatby Necropolis の発掘プロジェクトが一通り終わったよ、という記事。 The Shatby Necropolis: Resting Place o…

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黒海は奴隷交易の海でもあった。「ロシアと黒海・地中海世界」

古本屋の棚をあさっていたら、面白そうな本が出てきたのでとりあえずゲットしてきた。表紙にガレー船があることから察しがつくように、黒海を通じた交易、モノとヒトの繋がりを扱っている。 大航海時代というとポルトガルやスペインが主役で、「外洋」に出ていくことをイメージしがちだが、こちらは「内海」の奥へ入っていく航海。ロシア地域の発見、そして地中…

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カルナック神殿の塔門修復作業中にティベリウス帝の石碑を発見。ローマ皇帝の献納品とは面白い

エジプト中部、ルクソールにあカルナック大神殿のラメセス3世時代に作られた塔門を修復していたら、ローマのティベリウス帝の献納した石碑(ステラ)が見つかったらしい。ティベリウス帝はちょうどエジプトがローマ支配下に入った時のローマ皇帝なので、エジプトが属州となった直後の時代に献納したのだと思われる。 ただ、このステラ、ローマの皇帝がエジ…

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ペルシアvsアレクサンドロス「戦争に勝てないなら強い側に乗り換えればいいじゃない」理論の面白さ

調べ物があって本棚の本を読み返していたときに、ふと目に留まった内容があった。 アレクサンドロスがペルシアに遠征した際に、ペルシア側の高官たちは徹底抗戦の道は選ばず、多くが投降してアレクサンドロス側に寝返った件についての記述だ。 なぜ寝返ったのか。彼らの「忠義」がペルシア王との「互報(ごしゅう)関係」によるものであり、その関係が維持さ…

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バーレーンでディルムンの王墓発見!のニュース→墓自体は町中にあるし新発見ではないよ…調査が追いついてないだけで…

数日前にこういうニュースが出ていた。(元は共同通信の報道らしい) が、この書き方だと勘違いされるだろ…。と思ったので、勝手に補足しておこうと思う。 中東の謎の古代文明、王墓発見 日本の研究グループ報告 https://news.livedoor.com/article/detail/30814917/ まずバーレ…

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例年通り潜入してきた/第33回 西アジア発掘調査報告会 メモ

今年もそろりと参加。アジェンダ一覧はこちら。 2日間フルで聞くのはさすがにムリだったので、聞けた範囲だけメモを残しておく。 ******************** 冒頭イスラエルに関する声明を読み上げていた。被害を受けてる地域が発掘対象だし、さすがにスルーはしなかったなという感想。去年より長くその話をしていたのも、現在の…

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ホルムズ海峡封鎖で各国石油備蓄がピンチ。なのだが…そこ、実はめっちゃ遺跡ある

3月に入って以降、ニュースで見ない日はないイラン・中東情勢。イランがホルムズ海峡を封鎖することで世界に圧力をかけているのだ。 この地図が頻繁に報道に出るようになり、ずいぶん狭い湾だなと思った人も多かっただろうが、西アジアの考古学ではこの地図は別の意味でよく見かけるものである。 というのも、日本の発掘隊が発掘に入っ…

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古代エジプトのファラオ・メネスは蜂刺されのアナフィラキシーで死んだ? →ガセです

アレルギーに関する記事を読んでいたら、「アレルギーにおける最古の事例は、古代エジプトのファラオ・メネスが蜂に刺されて死んだという記述です。これはアナフィラキシー・ショックによるものとされています」という文章が出てきて、「は???」となった。 そんな話、聞いたことがないぞ…全くかすりもしない…。 第一王朝のファラオ、ホル・アハ王が…

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シュメール、世界最古の「自由」という単語 最近リベラルの運動に使われていてちょっとアレな件

世界最古の「自由」という意味の単語だとされているのは、シュメールの時代、エンメテナ王の時代の粘土板に書かれた「amagi」という言葉である。 それが何故か欧米でリベラルの運動に使われていて、「…?? え、そんな意味あったっけ…?」ってなった。 (おそらく、シュメールがギリシャより古いということで、シュメールを文明の起源とする風潮から…

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パピルスに使われた修正液はなぜ白いのか/新品のパピルスは白かったから…

1922年にウィリアム・フリンダーズ・ペトリーが発見し、現在はイギリスのフィッツウィリアム美術館に収蔵されている「死者の書」に、修正液の跡が見つかった、という記事を見つけて読んでいた。 修正されていた箇所は「道を切り開くもの」という別名を持つウプウアウト(ウェプワウト)神の体だ。上下が白いラインで修正され、体を細くしている。(神に触れ…

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エチオピア北部、アクスム以前に建設された通商都市「ベタ・サマティ」について

日本語でググってもあまりいい情報が出てこないので、自分で書いておくことにした。 「ベタ・サマティ」はエチオピア北部、アクスム石柱群で有名なアクスム王国の隣接地に建設されていた都市である。紅海を通じてローマやインドとも繋がっていた重要拠点なのだが、完全に忘れ去られており、再発見されたのは2009年と最近のこと。 エチオピアとエリトリア…

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ベルベル音楽で使われていた謎の楽器「ベルブーカ」、正体は「ダルブッカ」(エジプトでいうタブラ)だった

年末年始の遠征でアルジェリアに行った時、現地のベルベル系トゥアレグ族の人たちが何やら太鼓みたいなものを抱えて陽気に歌い踊っていた。 その楽器、何? と聞くと、返ってきた返事は「ベルブーカ」だった。ん? 聞いたことないな… と思い、あとで調べようと思って忘れていた。 で、改めて調べてみたところ、「ベルブーカ」は方言みたいなもので、…

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古代人もレバノン杉で花粉症になっていたか。→そいつ和名は「杉」だけど実際は「松」だよ

レバノン杉だって花粉症を起こしていたに違いない…フンババは花粉症の化身…! みたいなのはSNSの軽いネタとしてはいいかもしれないけど、それフンババの前で言っちゃだめだぞ。ああ見えて繊細なんで傷つくからな。 という話はさておいて、このジョークを見かけた時に、「ああ、レバノン杉って名前だからみんな杉だと思ってるんだな…」と今更のように…

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楔形文字の書かれた粘土板、焼かれてないやつも多いぞ。焼成されたものだけが残ってるわけじゃないよという話

某所で「粘土板は火災で焼けたのでたまたま残ったのです!」みたいな話を見かけて、は? 焼かれてないやつのほういが多いぞ? むしろ焼けてるやつのほうが珍しいんだが…と思ってしまった。 確かに焼かれて出土した粘土板はある。ニネヴェにあった、アッシュールバニパル王の図書館の粘土板は、宮殿が火災に見舞われた際に焼き固められたことで保存状態良…

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インドの仏像に仏教っぽくないものが混じっているのは何故なのか「ガンダーラ仏教美術の謎」

ガンダーラというと「♪ガンダーラ ガンダーラ 愛の国ガンダーラ♪」の曲で覚えているのは私も同じだが、人文学的に言うとガンダーラは「仏像の故郷」とされる。 グレコ・バクトリア、つまりギリシャ文化が現地文化と混じりあっていた時代があり、ギリシャ様式の彫刻が仏教に取り入れられて仏像というものが誕生する。仏像の源流はギリシャ、そしてギリシャ文…

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