"人文学"の記事一覧

「アフリカ」ってそういう意味だったのか! 「ローマ帝国とアフリカ」

本屋を通りかかったときに目に留まったので読み始めた本。 タイトルのとおリ「ローマ帝国」と「アフリカ」の関係について書いた本で、「ローマ帝国の中のアフリカ」ではなく、「ローマ帝国領としてのアフリカ」でもない。アフリカはアフリカのままであり、ローマの支配がそこに入ってくる。 時代は、サブタイトルのとおり「カルタゴ滅亡からイスラーム台…

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一昔前に一部で話題になった「古代の携帯電話」なオーパーツ、名前ついてた。お前そんな名前だったのか

「古代の携帯電話ってなんだよ」と思われるかもしれないが、一昔前にインターネット上で話題になった(主にオカルト系で)、これである。 オーパーツネタとかオカルト系古代文明トレンドとか追ってる人なら、「あーあー、あれね」ってなるんじゃないかな楔形文字の刻まれた携帯電話、という、どう見てもジョーク品にしか見えないシロモノなのだが、本物の古代遺…

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ローマ軍の使用した伝説の兵器「ポリボロス」は実在したか。もしこの仕様なら廃れたのは当然としか…。

ローマ軍の使用した伝説の兵器ポリボロス! 3世紀に転載によって発明された古代のオートマチック・マシンガン! …と書くとなんだかすごい兵器のように思えるが、実在した証拠はなく、その兵器の系譜が次世代に受け継がれることはなかった。 ビザンチウムのフィロン(紀元前280~220年頃)が『ベロポエイカ』(Βελοποιικά)で記録し…

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遺跡を発掘出来ないのは「残念」なことなのか。考古学における研究の目的と意義とは

移動中に読んでいた本に、「遺跡を発掘できない。残念」という考古学者の言葉が出てきて、ん…? と手が止まった。 対象はとある有名な遺跡で、いまもそこに人が住んでおり、上に街が乗っかっているので発掘できない。歴史に書かれた古代に何が起きたのか、当時の街の規模や構造がどうなっていたのかを調べることが出来ない。だから「残念」、というのだ。 …

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初版時はなかった章を付け足して完全体に…「エリザベス女王 増補版」

エリザベス女王のストーカー…いやイギリス王室の熱心な研究者である著者によるエリザベス女王の生涯を書いた本、初版時には女王がまだ存命だったので途中までで終わっていたものが、最終章に人生の締めくくりを付け足して、ある意味で完全体になって出版され直していた。 ので、改めて通しで読んでみた。 エリザベス女王 増補版 史上最長・最強の…

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「ヨーロッパの古代民はペストで壊滅した」ヤムナヤ文化との入れ替わりが病原菌起因という説について調べてみた

適当に流し読みしていた本に、「ヨーロッパの古代民はペストで壊滅した」、「ヤムナヤ文化との入れ替わりはそれが原因かもしれない」という説が出てきて、なんだこりゃと思って出どころを調べてみた。 発端は2018年に出た↓このあたりの研究らしい。 Ancient DNA reveals possible cause of mysterio…

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ファイユームと並ぶミイラ・ポートレート出土地「アンティノポリス」、エジプト中部の消えた都市

ファイユーム・ポートレートとは、エジプトに移住してきたギリシャ人が棺に貼り付けていた肖像画のこと。ギリシャ人入植地でギリシャ人の多かったファイユーム地方で多く発見されることからこの名前で呼ばれるが、実際にはもうひとつ、ファイユームから離れたアンティノポリスという都市でも多く発見されているという。 古代エジプト遺物だが美術様式的には…

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セト神と鉄の関係:「鉄は外来のものなのでセトと結びつけられた」という説の裏取りをしに行ってきた

まず前提として、古代エジプトが鉄器時代に入るのは紀元前1,000年ごろから後である。 鉄器自体は隕鉄として先王朝時代から使用していた形跡があるが、人工的に鉄鉱石から鉄を作り始め、その鉄器が一般的になりはじめるのが紀元前1,000年頃、という意味である。 ちなみに鉄器の製造技術がヒッタイト帝国の崩壊とともに流出したというのは古い説…

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エジプトの神々は周辺国で何と呼ばれていたか。調べてみるとやっぱりバリエーション多いのはあの神…

古代エジプトの歴史は約3,000年ある。これだけ長いと言語の音も変化する。 昔の日本語と今の日本語はかなり違っている、という話があるが、その場合に参考にされる日本語は奈良時代とか平安時代くらいなので、最大遡っても、今からせいぜい1,300年前とかそのへん。エジプト語で比較される最古と最新は、その二倍以上の期間が空いている。かなり変わっ…

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日本の調査隊が発掘している「テル・シンカー」遺跡、これまでの調査経緯などを調べてみた

アッカド王朝初代首都「アガデ」かもしれない、として日本の調査隊が発掘に入っているイラクのテル・シンカー遺跡。巨大な遺跡で、周辺に散らばっている遺物(表面採集)から、おそらくアッカド王朝時代からある古い都市遺跡のはずだというのだが、そのわりに最近になるまで着目されてこなかったのが不思議だなあ。と思った。 それでこれまでの経緯をちょっ…

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アメリカ先住民1万年以上前からサイコロを使っていた!→「サイコロ」という概念の定義の問題では…

世界最古のサイコロが見つかった! みたいな記事を見つけて、ちょっと中身を調べに行ってみたのだが、結論を簡単にまとめると、 ・新たに発見された遺物の話ではなく既に見つかっている遺物の新解釈 ・1万2千年ほど前に見つかった遺物が、近代のネイティブ・アメリカンの使っていたダイスによく似ているため、ダイスと定義づけられるのではという論文…

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この10年の差分を振り返る本「イスラームと文化財」

適当に図書館で読むもの探して掘り出してきた本。「イスラム教徒は他宗教に不寛容で文化財を破壊するイメージがある、だが実際はどうなのか」というのを各国の状況とともに記載した内容になっている。 とはいえ最近出たものではなく、本が出たのが10年前なので、自分的には、最新の情報を得るというよりは、この10年を振り返るというか、本に書かれた10年…

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フランスのぶどうの遺伝子調査:接ぎ木技術が発展してからはずっとクローン栽培なのでDNA一致するらしい

フランスでワインづくりに作られるブドウ品種のDNAを古代の品種と調べてみた、という論文を見つけたのでちょっと読んでみた。 ローマ時代に広まった品種が今の系統に繋がっていることも面白かったが、600年くらい前からは接ぎ木技術が普及したのでクローンでぶどうを増やしていて、中世のブドウの一つは、現代の「ピノ・ノワール」という品種とDNAが一…

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プトレマイオス朝の首都アレキサンドリアを作った最初のギリシャ人入植者の墓の発掘がだいたい完了したらしい

エジプト関連ニュースを流し見していた時にたまたま見つけたこれ。アレキサンドリア最古の遺跡であり、おそらく街を建設した最初のギリシャ人コミュニティの墓だろうとされている Shatby Necropolis の発掘プロジェクトが一通り終わったよ、という記事。 The Shatby Necropolis: Resting Place o…

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黒海は奴隷交易の海でもあった。「ロシアと黒海・地中海世界」

古本屋の棚をあさっていたら、面白そうな本が出てきたのでとりあえずゲットしてきた。表紙にガレー船があることから察しがつくように、黒海を通じた交易、モノとヒトの繋がりを扱っている。 大航海時代というとポルトガルやスペインが主役で、「外洋」に出ていくことをイメージしがちだが、こちらは「内海」の奥へ入っていく航海。ロシア地域の発見、そして地中…

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