"人文学"の記事一覧

エジプトさん、博物館で遺物の腕輪を紛失→盗難され既に融解済み(!!!??)

えー…エジプトさん、またやらかしましたよこれ…。 カイロ博物館で修復中だったアメンエムオペ王の副葬品の腕輪を紛失。というニュースが流れ、大々的に捜査が始まった翌日に犯人が逮捕された。なんと博物館の遺物修復スタッフが盗んで売っ払ってしまっており、売られた側は単純な金製品として融解してしまったことが判明しました。 あまりにもショ…

続きを読むread more

エジプト・ナイル東部からヒエログリフのみの「カノポス法令(カノポス勅令)」が見つかる→何のためのものなのか

古代エジプトの碑文で、ギリシャ語とエジプト語併記のものといえば、なんといっても「ロゼッタ・ストーン」が有名だろう。 ヒエログリフ解読に大いに貢献した品であり、イギリスとフランスで取り合いをし、最終的にイギリスに引き渡されて大英博物館入りしたものの、今もエジプトさんが強く変換を求めている品でもある。 だが、実は二か国語併記の碑文は…

続きを読むread more

古代エジプト人の認識していた「髪の色」は何色か。地毛はおそらく黒だがカツラは茶髪の可能性あり

古代エジプト人の髪型を描く時、創作物では「ぱっつん」「ストレート」にされることが多い。 だが実際の壁画や彫像、遺物などではストレートヘアはほぼ無く、ドレッド風や編み込みのされた髪型がほとんどである。 …という話は以前まとめた。 古代エジプト人を描く時、なぜか高確率で「黒」にされることが多い。 これは実際に地毛が黒だったからだ…

続きを読むread more

古代からある? 乾燥地域の風土病「エジプト眼病」について

古代エジプト人のアイシャドウは、眼病予防のためだという話はよく言われる。 曰く、乾燥地域で砂漠の砂が舞い上がって目を傷つけやすいので、目尻に刺激物を塗っておいて定期的に涙を流させることで予防するのだ…など。 しかしそもそもアイシャドウを入れてること自体が病気の原因になっていた可能性もあるという話を見つけて、ほほうと思った。 …

続きを読むread more

古代エジプト人はスズメが嫌い。収穫シーズンと雀の害について

おコメはそろそろ収穫シーズン、田んぼには黄金色の穂が見え始める季節となってきた。 かつて日本の水田にはスズメがつきものだったはずだが、最近ではスズメの数は減り、収穫シーズンになっても姿はほとんど見えない。「スズメにコメ食われて収穫量が減るんだけど?! スズメ駆除したい💢」という農家の怒りが世の中を騒がせていた時代など、もはや遠くなりつ…

続きを読むread more

サガ研究の意識高い勢、もしかして40年前からいる…? 古参研究者の思い出記述から

「サガ」というのは、中世の北欧諸国で作られた物語群のこと。特に日本だとアイスランド・サガの研究量が多くて資料も豊富。北欧神話との関連が深いので、セットで勉強すると理解が進んで良い。 そのサガについて、本体サイトの2号館、サガ・コーナーを作る時にお世話になった本の著者の一人がこの↓先生である。 北欧中世史の研究: サガ・戦争・…

続きを読むread more

9/8早朝は久々の皆既月食! ところで古代エジプトって月食の神話無いよね…

9/7から9/8に日付が変わるくらいの深夜から、皆既月食が楽しめるというので中の人はちょっと楽しみにしている。 見え方とか見える時間とかは天文ニユースサイトなどで詳しく解説されているので、見てみたい人は以下とかどうぞ。 https://www.astroarts.co.jp/special/20250908lunar_eclip…

続きを読むread more

ギリシャ・ペトラロナ洞窟から見つかった鍾乳石と一体化した髄骸骨、分析し直しで約30万年前という結果になる

約50年ほど前に鍾乳洞の中で発見された、鍾乳石と一体化した古い時代の人骨について、学者ごとに年代が全然一致してなかったから再分析してみたよ! 最新の技術だと約30万年前で、ホモ・ハイデルベルゲンシス系統の最終段階にあたるヒト族っぽいよ! という研究。 何しろ鍾乳石に覆われているので、通常の分析方法は使えない。どうするのかというと、…

続きを読むread more

ラメセス2世の即位年と4人の皇太子:ド平民が伝説の王になるまで

こないだ、第19王朝の王たちは平民出身で、王権の根拠である「神(アメン神)の子」とは名乗れなかった、という話をした。 で、ふとラメセス2世ってそもそもいつ生まれたんだっけな…と年表書いて逆算してみた。 死亡したのが90歳くらい、治世67年。父セティ1世は12年統治、祖父ラメセス1世は2年統治なので、逆算すると…なんと第18王朝最…

続きを読むread more

エジプトから始まった古代のペスト・パンデミック、「ユスティニアヌスのペスト」の菌がヨルダンで分離される

ペスト(黒死病)のパンデミックは歴史上何度か起きているが、そのうち初回の世界規模の大流行とされる「ユスティニアヌスのペスト」で死亡した遺体から、原因となったペスト菌(Y. pestis)を分離出来たよという論文が出ていた。 分析されたのはヨルダンにあるジェラシュの、ローマ時代の競馬場跡に集団埋葬されたパンデミック発生時の遺体。いわ…

続きを読むread more

古代エジプト、ペルシア支配の時代に貢献した神官ウジャホルレスネト、歴史的に美味しいポジションだな…って

古代エジプト末期、王国としての勢力が衰え、新興勢力であるペルシアに押され始める時代が末期王朝。 この時代にエジプトは、2度のペルシアによる支配を経験している。そのうち1回目、「第一次ペルシア支配」または「第二十七王朝」として区分される時代に、エジプト側でペルシアの信頼を得てネゴシエーター的な立ち回りをした人物がいた。 ウジャホル…

続きを読むread more

「ラムセス大王展」もいよいよ来週末まで…イチオシの一級品「銀の棺」について ※その後、延長告知あり

★その後、延長告知あり。会期は2026/1/4までに変更されました (あれだろ…大エジプト博物館の開館も延期したから収納先がまだ準備出来てないとかだろ…とちょっと思ったのは内緒) *************************** 豊洲で開催中のラムセス大王展もついにあと10日ほどで閉幕。国宝級の遺物を日本で、至近距離…

続きを読むread more

「神の子」と主張出来なかった第19王朝創始ファラオたち、ラメセス2世はいかにして「王権の正当性」を主張したか

まず前提として、古代エジプト、特に新王国時代には、王家の血統は「最高神アメン神の子」である、という主張がなされていた。 古代エジプトの王家は万世一系ではなく、王家の純血的な血筋にこだわりはなかった。近親婚も多かったが、必ずしも兄弟姉妹で結婚していたわけではない。にも関わらず王が王位の正当性を主張出来たのは、王に宿った神が王妃と交わ…

続きを読むread more

【n度目の正直】大エジプト博物館、グランドオープン日程が発表される。

7月に正式開館しまぁす! という告知して、一ヶ月前に急に「イスラエルさんが暴れてるので近隣情勢を見て開館延期しまぁす!」とリスケされていた大エジプト博物館のグランドオープン。 もう10年近く、開館するする詐欺で延期されてきたわけですが…今度こそようやく…開館するのか…? ※ここまでの流れおさらい。 新たに発表された開館スケ…

続きを読むread more

イングランド/7世紀の墓から西アフリカ系の埋葬が発見される。これ多様性って言っちゃって大丈夫…?

イングランドの7世紀の墓から、西アフリカ系の祖先を持つ人物の骨が見つかった、という話。 場所はイングランド南部のケント州アップダウンとドーセット州ワース・マトラヴァースのニ箇所で、それぞれ1人ずつ西アフリカ系の祖先を持つ人骨が見つかっているらしい。この2人に直接的な血縁関係はなく、母方から遺伝するミトコンドリアDNAは北欧系だが、…

続きを読むread more