トルコは広い国で、国土の上には様々な時代の文化・歴史が重層的に重なっている。
1万年以上前の先史時代の遺跡から、古代のアッシリア人の遺跡、ヒッタイト、ミケーネ、フリュギアにキンメリアにギリシャ、ローマ。博物館にはそれらの遺物がすべて「トルコの遺物」として並ぶことになる。なので、ぱっと見てどの時代の、どの文化のものか判別するのは広い知識…
去年の今頃のお山→これ
去年はツツジ・シロヤシオなど春の花はほぼ壊滅状態のハズレ年。今年はめっちゃ当たり年。
だが! 天気が! 週末はほぼ全滅!!
…ままならぬものです。
まあ、多少の雨なら登るんですけど。
さて、GWからこっち、山では無謀登山による事故が頻発している。
ニュースで…
何も! 分かりませんでしたぁ!!
いや、ていうかほんと何もわかってない遺物だったよアレ。
↓アレ
この石は、ヒッタイトの首都ハットゥシャの遺跡の「大神殿」と呼ばれる遺構の中にある。
チケットオフィスからすぐの場所にある立派な神殿遺跡の廃墟の中に、一つだけ色の違う、つるんとした立方体の石が置かれているのだ。どこから見て…
2012年に対馬から盗まれていた仏像のうちの一体が、ようやく返還のはこびとなった。
ようやくか…というのはあるが、これで韓国の文化財に対する扱いの信頼度がマイナス3億くらいからゼロに戻ったくらい。
”解決”したのは喜ばしいことだが、そもそも何でこんなに時間かかったんだよ。というところである。
対馬仏像、日本へ引き渡し完了 韓国…
ネットで定期的にドヤ顔で語られる、古代エジプトの三大「間違い雑学」は以下だと思う。
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1. クレオパトラはギリシャ人!
→ギリシャ系エジプト人
2.ピラミッド労働者は二日酔いで休んでた!
→その出勤簿は新王国時代の王家の谷の墓づくり職人のもの
https://…
奈良国立博物館と京都国立博物館で両方ともデカいイベントやってて、行き忘れるとあとで後悔するのはわかっていたのでハシゴしてきた。
サブタイトルは「異文化交流の軌跡」。こちらのイベントは「日本美術が異国からの影響をどう取り込んでいったのか」、「近代日本がどのようにヨーロッパ世界に日本美術を発信していったのか」というテーマである。
…
奈良の国立博物館で開催中、「すごいやつしかない」とは友人談なのだが、なんかほんとにすごいやつしかない(笑
日本史とか美術史の教科書で見たことあるやつだぁーこれー みたいな「会ったこと無い知りあい」くらいの距離感の品が並んでいて、なんだかちょっと懐かしくなる。そんな展示会。
https://oh-kokuho2025.jp/h…
少し前、エジプトで信仰されていたローマの宗教について調べていた。その一つがミトラス教/ミトラス秘儀。
これはエジプトでは痕跡こそあるものの、あまり流行っていた形跡がないため、おそらく一部の人だけの宗教で終わったのだろうと思われる。
エジプトに上陸したミトラス秘儀の痕跡についての覚書き
https://55096962.sees…
ディズニー映画の実写版白雪姫が、とんでもない悪評で早々に打ち切られてしまった。ディズニー好きの友達ですら「二回見るのはムリ」って言ってたくらいなので、相当評判が悪かったのだろうなと思う。
原因はおそらく、改変した内容が「ディズニー」ブランドに相応しくなかったことと、純粋に映画としての完成度が低かったことにある。川を渡ったあとに出て…
「ケルト学の現在」という論文集の中で、唯一、考古学寄りの内容で書かれていたのが「古代ケルト人の紛争解決と集会」という論文だった。
が、この論文の内容が、ほんとに複数人の学者で査読してこれなのか??? と思う内容で、疑問ばかりが湧いてくるものだったので、自分の考えをまとめておこうと思う。
この論文は前段と後段の二段構えになっている…
日本ケルト学会が創立50周年の記念として刊行した論文集、「ケルト学の現在」。タイトルからして最近の動向が盛り込まれてるのかなと思って読んでみたのだが、結果的に期待外れ。
というか、やりたいことに対してタイトルが合っていないなと感じた。
ケルト学の現在 - 日本ケルト学会, 梁川英俊, 森野聡子
まず最初に、自分が認識してい…
ヨルダンの赤い砂漠、ワディ・ラム保護区で岩に刻まれたラメセス3世のカルトゥーシュが見つかったという。
場所は「泉の近くのアクセス困難な場所」としか明らかにされておらず、出てる写真一枚なのだが、岩の色とか背景からして確かにワディ・ラムっぽい。
'Royal Egyptian inscription' of Ramesses…
ヴェルギナ1号墓の被葬者の骨の再調査が行われ、以前流れていた「フィリッポス2世の墓で確定!」という情報が否定された。というか前回のと調査に致命的な問題があったらしいことも発覚して、なんだこりゃ状態。
元論文を読まずに適当に書く記事もそのうち出てくると思うので、そうなる前に内容をまとめておく。
元論文
New scientifi…
ハットゥシャへの拠点となるのがトルコの首都アンカラ。
あまり見どころのない都市と言われるが、考古学ファンならここは逃せない。そう、アナトリア考古学博物館。
ここは重要な遺物が目白押しで、世界史の教科書に載ってるレベルの遺物がそこらへんにぽこぽこ置かれているので、わかるとめっちゃくちゃ時間取られる。
ただしいつもどおり説…
トルコに来たらばバクラバは食べねばならない。名物の甘いお菓子である。
日本人には甘すぎるし、ヘタなお店にいくとベッタベタに甘いだけで美味しくもなんともないのだが、美味しいお店はめちゃめちゃ美味しい。
というわけで、いろんなサイトでオススメされていたカラキョイ・ギュッルオール(Karaköy Güllüoğlu)へお茶をしにいく。…