古代デンマークの「太陽石」、噴火で一時的に失われた太陽復活を願ったものか? 発掘調査の結果から

デンマーク領ボーンホルム島の溝から大量に発掘された、太陽に似せて作られたと思われる丸い石が、紀元前2,900年頃に集中していて、ちょうどその頃に火山が噴火して一時的に寒冷化していたので関係があるのでは? という、ちょっと面白そうな論文。放射線状の模様の刻まれた丸い石は「太陽石」と呼ばれてきたのだが、ほんとに太陽を復活させるための石として…

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遺跡おさらい本「アンコール・王たちの物語」

シェムリアップに行ってきたので、現地で見た建造物と歴史のおさらいでもするかーと思って図書館にあった本を読んでみた。 いやまあ行く前に読めよって話なのだが、行く前だと頭に入らないんだなこれが。現地で遺跡まわって、なんとなく王名とか地名が分かってから読むとすんなりいく。 ていうか、現地に行ってから読んだからこそ気付いた点もあった。 …

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ロンドン郊外のローマ時代の遺跡から彩色された陰茎骨が見つかる。豊穣の儀式か何か…?

ちょっとめずらしい発見を見つけたのでメモ代わりに。 ロンドン郊外、ネスコットで見つかった1世紀~2世紀ごろのローマ支配時代の採石場の縦坑から、彩色された犬の「ペニスの骨」が見つかったという。 ペニスの骨というのがまず何のことか分からなかったのだが、陰茎骨(baculum)のことらしい。ヒト以外の多くの哺乳類のペニスには中に骨があ…

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「ヨーロッパ最古の都市文明」、ククテニ・トリピリア文化について/主要遺跡がウクライナにあるので発掘進まないらしい…

あまり有名ではないのだが、ルーマニアからウクライナにかけての地域に、ククテニ・トリピリア文化と名付けられた文化圏がある。紀元前5000年くらいから紀元前2000年くらいまで栄えた都市文明で、ヨーロッパ圏で都市を持つ文化としては最古と言われる。 ぶっちゃけ「ヨーロッパ」という現代の括りで最古と喧伝することに意味は見いだせないし、遺物の雰…

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古代エジプト・サッカラ、古王国時代の墓の碑文から「歯科医」という職業が判別される

古代エジプトの医師は、内科医、外科医、婦人科医、歯科医など専門的な分業がされていたと推測されている。 理由は、発見されている医療パピルスの内容が専門別に分かれていること、特定の病状や分野に特化した内容のものが多く見つかっていることからだ。ただ、医療パピルスのほとんどは新王国時代以降のもので、ピラミッド作ってた古い時代からそうだったのか…

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シェムリアップ(6) 遺跡の保全とカンボジアの歴史

さて、アンコール遺跡の見学について、最後に「他の国の遺跡との比較」をしておきたい。 具体的には、世界遺産として指定されたエリア内のアクセシビリティ等である。 アンコール遺跡群のある広大な地域は、エリア指定で世界遺産となっている。観光客はエリアの入口でチケットの確認をされる。地元民は無料で入れる。この方式は他の国でも広く採用されて…

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シェムリアップ(5) 街歩きに行こう

知らない街に行ったら、とりあえず宿の周辺マップは頭に入れておくのが定石である。 初日はとりあえず街歩きから始めたので、街中の観光案内も兼ねて書いておく。 カンボジアの正月は4月らしく、日本とは年末年始の感覚が違う。12/31のカウントダウンはするけど、1/1は普通にお店や学校やっている。日本で言うと、12/25のクリスマスも普通…

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シェムリアップ(4) 水上生活村へ行こう

シェムリアップの少し南、トンレサップ湖には水上生活者の村があり、観光が出来る。 暑い遺跡巡りにちょっと飽きたところで、涼しいところに行くのもいいなと思い混成ツアーにお邪魔して連れていってもらった。 トンレサップ湖は、アンコール遺跡の横を流れている川が辿り着く先であり、雨季になると面積が倍くらいになる海みたいにどデカい湖である。 …

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シェムリアップ(3) 遺跡はどのように壊れたか:樹木による破壊の観察

さて、アンコール遺跡群は、放棄されたあと、いちど樹林に埋もれてからフランス人によって再発見され、観光地として整備された、というのが前提となる。前の記事に書いたとおり、遺跡の石の再利用などはされていない。 にもかかわらず、全ての遺跡が派手に壊れており、きれいに見えるものは例外なく再建されたものである。 なぜ壊れたのか。 主な要因…

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[遠征]カンボジア・シェムリアップ まとめ

シェムリアップ(1) アンコール遺跡に行こう シェムリアップ(2) アンコール遺跡群に見る支配者の思想は世界共通…ただし遺跡の作り方が違う シェムリアップ(3) 遺跡はどのように壊れたか:樹木による破壊の観察 シェムリアップ(4) 水上生活村へ行こう シェムリアップ(5) 街歩きに行こう シェムリア…

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シェムリアップ(2) アンコール遺跡群に見る支配者の思想は世界共通…ただし遺跡の作り方が違う

出発前に、カンボジアの密林寺院群に、古代エジプトのピラミッドと共通する思想は読み取れるのかということを考えていた。 で、今回、現地にいって確かめてみて、似てるところと違うところがあるなと思ったので内容を纏めておく。 ●寺院に戦勝記念の彫り込みがある これエジプトでいうカデシュの戦いのレリーフだな? と思ったのがバイ…

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シェムリアップ(1) アンコール遺跡に行こう

というわけで今回は、カンボジアのシェムリアップを観光してきた。 シェムリアップって言ってわかる人は少ないのだが、「アンコール・ワットあるとこだよ」って言うとだいたい通じる(気がする)。 そう、アンコール・ワットを含む寺院遺跡群のあるところ、それがカンボジア北部のシェムリアップ。 これね! 写真見せたら「あー見たことある!」ってなる…

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戻りました!

というわけで、ベトナムとカンボジア回ってきました。 ベトナムは移住した人冷やかしに行くだけの滞在だったので特に面白いところはなし。カンボジアはシェムリアップのアンコール遺跡巡りですた。 久しぶりのアジア系遺跡でございます。 熱帯雨林に埋もれた遺跡、なかなかの見応えでした。ただし暑かった。連日34度とか。マジで暑かった。…

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しばらく いません!

冬Samiiii! → 衝動的に暖かい国行きのチケットをポチる → いまここ(どこ?) というわけで、暖かいところにいます。 仕事はじめまでには帰ります。

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