こないだ行ってきた昆虫展に、エジプトのフンコロガシの標本があった。(正しい日本語名としては「タマオシコガネ」と上品になっている。玉=球状のウ●コ)
おおーこれこれ、これだよ古代エジプト人が神聖視していたスカラベのフォームだ! と大喜びしながら写真撮っていたのだが、この実物にこそ、古代エジプトもののイラストやマンガでスカラベを描く上で重…
ここ最近、当たり前のように古代エジプトネタの創作物に顔を出すようになった「メジェド」という神がいる。
だが、この神が一躍有名になったのは2014年のことで、しかも日本ローカルの話である。
うん、めっちゃ最近なんだ。
でも10年前だから、当時のことを知らない人は経緯とか初耳かもしれないよね。だから書いておくよ。
●有名…
少し前、「セミの成虫の寿命は一週間ではなく一ヶ月が正しい。一週間というのは俗説」という研究が出た。
https://www.asahi.com/articles/ASQ8C67CFQ85UTFL00R.html
実際に捕まえた個体に記しをつけて確認した結果なので妥当性は高く、専門誌に論文も載った。だが、その時は話題になったものの…
上野でやってる昆虫MANIACは当然いくでしょ。虫好きだし。
というわけで行ってきた。みっちり2時間くらい気になるコを眺め回してきた。
公式
https://www.konchuten.jp/
で、本編の部分は置いといて、会場で紹介されていた昆虫関連の論文について。
帰ってきてから調べてとりあえず読んでみたのだ…
少し前、トルコのチャタル・ホユックという遺跡で、発掘していた学者が遺物を捏造していたり、発見した遺物の解釈を故意に歪めていた可能性が発覚したりして騒ぎになったことがある。
(2018年に書いたやつ)チャタル・ホユック、「世界最古の地図」と呼ばれた壁画の解釈問題が再燃https://55096962.seesaa.net/artic…
図書館で適当に漁っていて見つけた本。軽いお読み物が欲しかったので読んでみた。
十二支になった動物たちに関する考古学で、主に日本史における各動物の関わりを紹介している。
十二支になった 動物たちの考古学 - 設楽 博己, 設楽 博己
いろんな視点から書かれているので切り口がけっこう面白くて、たとえばネズミの章では、「貝塚から…
ウォッチの範疇外なのでふーん大変だねって感じで流してるバッタウォッチャーの中の人ですこんばんは。
いやエジプトにも飛来することがあるサバクトビバッタはわりとウォッチしてるんですけど、南米のバッタはその…それほどでは…。
2016年に「過去最大級の」バッタ大量発生を食らい、その後も2020年くらいまで定期的にバッタ大量発生のニュー…
いやティタン族っていう言い方が正しいかどうかわかんないんだけど。
目玉はパタゴニアで見つかった巨大な恐竜パタゴティタン、福井県で見つかったフクイティタンとかで「xxティタン」って名前ついてるから、ギリシャ神話勢はニッコニコになるやつだと思う。ティタン(巨人族)、マジでデカい。
ちなみにティラノティタンというのもいて、名前のせいでティ…
古代エジプトの石材の切り出し方、なんか「木材に水を掛けて膨張させた」「杭を打ち込んで割った」という話を書いてる本をいまも結構見かける。たぶん、想像されているのは↓こういうシーンだと思う。
でもこれ、もう古い。
古いというか、くさびを打ち込んで石材を切り離す手法自体は確かにあったのだが、これだけで石が割れるはずがないんであ…
ひょんなとこから、「エジプトミイラになりたくて実際にその処置をしてもらった貴族がいる」という話を読んだ。ハミルトン公爵10世、アレグザンダー(Alexander Hamilton, 10th Duke of Hamilton)という人物。イギリス貴族である。
エジプトミイラに魅了され、その永遠を手に入れんと、死の30年前から準備を…
奈良の県立博物館が収蔵品を処分するとしたことに対して、無責任に非難していた人たちがいて、ああーよくある実情を知らんのに騒いでるやつね、とスルーしていたのだが、ちょっとあまりにも現場に対する無礼がすぎるなと思ってきたので少し書いておこうと思う。
県立民俗博物館 山下知事“保存資料の廃棄も検討”
https://www3.nhk.o…
考古学系のサイトでちょっと話題になってたやつ。
最初のピラミッドである、ジェセル王の階段ピラミッドは水圧式エレベーター(水力装置)を使って作られたのでは、という説が出たらしい。ただし考案したのは専門の学者ではなく、査読ありの論文としては出ていない。内容を見ると確かに”面白み"はあるのだが、エジプトマニア的には「あーまたこういうのっすか…
ワニ神セベクが金髪ガングロギャルになった「セベクちゃんは噛みつきたい」という学習マンガ、絵がかわいいのとノリがいいので私は好きです。
好きですが…これ、学習マンガとしてはかなり致命的な間違いが多くて、「え、これでキッズに覚えさせるつもり? それはやめてほしい」というのが正直な気持ち…セベクたんは推し…だけど内容が…エジプトマニア的には…
アマゾン奥地の岩絵にアクセスできるようになったので、ドローン飛ばして画像記録して研究はじめたよ! という論文が出ていた。付近には先住民のNukak Makú、Jiw、Tukano、Desanaなどの部族が住んでいるそうなので、おそらく保護区の一部とかなのかと。
先住民はこの岩絵を描いた人たちの直接の子孫の可能性があり、絵があること自体…
本屋の新刊コーナーにあったので、移動中に読もうと思って手に取った。著者プロフィールを見ずに読み始めたので、てっきり中国人が日本語で書いていると思っていたのだが、なんとモンゴル人で、ある意味関係者だった(笑)
途中で「私の一族の場合」とか出てきて、「???」と思ったのだが、著者名は中国語ペンネームで、本名のモンゴル語名と帰化後の日本名も…