ハットゥシャ(ヒッタイトの首都)へ行こう②

というわけで、ハットゥシャ(遺跡名: ボアズキョイ)本体へ行く。 まず頭に入れといてほしいのは、遺跡全体の構造である。等高線の入った図がこれ。 道は遺跡の間を縫うようにして走っており、一般的な巡回ルートは以下である。最初に、ゲートを辿りながら最高点のスフィンクス門を目指し、そこから途中の遺跡を辿りながら降りてくる。今回の…

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ハットゥシャ(ヒッタイトの首都)へ行こう①

ヒッタイトの首都・ハットゥシャだったボアズキョイ/ボアズカレ遺跡へは、トルコの首都アンカラからアクセスする。アンカラ→ハットゥシャが4時間くらい。ハットゥシャ遺跡と、近くにある聖域ヤズルカヤを急ぎ足で周って日帰りするツアーが一般的である。 が、これだと遺跡本体の滞在時間がかなり短く、せっかく行ったのに勿体ない…。 というわけでア…

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トロイ関連の遺物を見に行こう(イスタンブール考古学博物館)

トロイ遺跡からイスタンブールに引き返したら、イスタンブールの考古学博物館へGO。 この巨大な博物館、長年かけて改装中で現在ほとんどのエリアが改装中のままなのだが、トロイ遺物のある2Fエリアは改装が完了している。前回来た時は雑多な倉庫みたいになってて、窓開けて換気してたのが、なんとちゃんと説明ついてて空調もある近代的な博物館に進化してい…

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ヒサルルクの丘(通称:トロイ遺跡)に行こう③

遺跡本体を見たら、次は近くにあるトロイ博物館へGO。ツアーだとさらっと飛ばされることもある博物館だけど、ここがなかなか見どころがあって、気がついたら2時間半ほど経過していた。その間にホテルからの送迎のドライバーさんが寝ちゃってたw(チップ多めに払いました…) なのでほんの1時間くらいで飛ばすのは勿体ない。 もし時間が無いなら絶対…

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ヒサルルクの丘(通称:トロイ遺跡)に行こう②

というわけで、遺跡の入口から順番に周っていこう。 前の記事に書いた通り、この遺跡は天然の岩盤の上に最古のⅠ層(古代のアナトリア文明)があり、そこからⅨ層(ローマ)まで時代順に層が重なっている。シュリーマンが乱暴に層を引っ剥がしてしまったせいで見えている層はまちまちだが、どの時代も街の形は丸くなっているため、その丸い城壁に沿うようにして…

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[遠征]トルコ遺跡・博物館巡り まとめ

ヒサルルクの丘(通称:トロイ遺跡)に行こう① ヒサルルクの丘(通称:トロイ遺跡)に行こう② ヒサルルクの丘(通称:トロイ遺跡)に行こう③ トロイ関連の遺物を見に行こう(イスタンブール考古学博物館) ハットゥシャ(ヒッタイトの首都)へ行こう① ハットゥシャ(ヒッタイトの首都)へ行こう② ハットゥシャ(ヒッタイトの首都)…

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ヒサルルクの丘(通称:トロイ遺跡)に行こう①

やっぱ一度はいっときたいよなぁ、というわけで、トルコにあるヒサルルクの丘へ行ってきた。 ここは通常、トロイ遺跡と呼ばれている。「通常」と言ったのは、実はここがトロイである証拠は何も見つかっておらず、シュリーマンがそう言って宣伝し、慣習としてトロイと呼ばれているからである。 このへんの事情は、いい本が何冊も出ているので本で読んだほ…

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戻りました。

前回は日数も無く周りきれなかったアナトリアの主要遺跡&博物館を周って来ましたぞ…! 資料まとめはボチボチやります。 ※ちなみに前回の訪問はこちら [遠征]2012年 ~カッパドキア&イスタンブール まとめ https://55096962.seesaa.net/article/201208article_24.html

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エジプトに上陸したミトラス秘儀の痕跡についての覚書き

ミトラス秘儀、またはミトラ教という名前で呼ばれるものは、古代ローマで1世紀以降に隆盛を誇った宗教である。秘儀って名前ついてることから分かるとおり神秘的な儀式や謎めいた言い回しを特徴とする宗教で、現代でもオカルト主義者にも人気。(?) ローマがキリスト教を国教とするにあたり地下に潜ったあとは消えてしまうため、信仰された期間はそれほど長く…

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エジプト・サッカラから第5王朝の王子の墓が見つかる。(後世に再利用済み)

エジプト・サッカラの発掘現場から、第5王朝さいしょの王ウセルカフの王子の墓が出てきたとのこと。 発掘監督がザヒ・ハワス博士ということで、エジプトさん速攻で大々的に宣伝してきてます。ちなみに外国人が発掘監督だった場合はエジプト政府が適当な時に発表するので、他に発表したいことがある場合はしばらく塩漬けにされてタイムラグが出ます。独裁国家あ…

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そろそろGWだね。というわけで、オススメの歴史ミステリー・謎解き小説を紹介しておくぞ!

タイトルどおり、「これは歴史とか知識・教養ものの謎解きが好きな人には絶対ぶっ刺さる、読んでないなら人生損してるくらいの勢いだ。読め」というオススメ本を紹介しておきたいと思う。 今年のGWは自宅で過ごす人も多いらしいので! ぜひ! ●「時の娘」 ジャンルでいうと安楽椅子探偵もの。 悪名高い15世紀のイングランド王リ…

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「緑のサハラ」に暮らした7,000年前の人骨のゲノム調査から、サハラ北部への外部影響が限定的だったことが明らかに

サハラ北部のリビア南西部、リビア砂漠のはじっこのほうにあるタカルコリ遺跡(The Takarkori rock shelter)で発見された、約7,000年~6000年前の女性2人の人骨からフルゲノムを採取することに成功、遺伝情報を調べてみたところ、 ・サハラ南部とのつながりがほとんど見られず、サハラ砂漠をはさんだ人の移動はほぼ無…

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砂漠が緑に変わる時。インド-パキスタン間のタール砂漠、気候変動と人為的原因より緑化が進む

気候変動と人為的な地下水の組み上げによって、インド・パキスタン国境に広がるタール砂漠の緑化が、ここ二十年ほどの間に急速に進みつつあるという。この地域はインダス文明の栄えた場所であり、インダス文明衰退の原因は雨量の減少によって川の流れが変化したことではと言われていることを踏まえると、なかなか面白い話だなと思う。 Monsoons a…

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エジプト地中海沿岸の遺跡から新王国時代の層が発見される。アクエンアテン時代やラメセス王朝の遺物も

エジプトの北端、地中海に面した遺跡 Kom el-Nugus の発掘で新王国時代の遺物が出たという報告が上がっていた。 この遺跡はアレキサンドリアの43kmほど西にあり、もともと前7世紀(末期王朝時代)までしか遡れない、比較的新しい遺跡だと思われていたのだが、意外にも古い歴史があった、という話である。 A new Ramessi…

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