大英博物館、解雇した職員の不正侵入でシステムトラブルに逢う。いい教材をありがとう!(IT管理者目線)

なかなか愉快なニュースが流れており、IT業界の管理者の皆さんは後方で腕組みしながらニヤァ…ってしていることでしょう。 いやなんていうか、こんな研修資料にオススメな事例の提供どうもありがとうございます。みたいな感じですよ。 大英博物館 解雇された元職員が館内のシステム破壊 展示中止など大混乱に https://news.…

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無難な展示だが全体テーマは行方不明「ブルックリン博物館所蔵 古代エジプト」展へ行ってきた

久しぶりに普通のエジプト展だぜ! というわけで初日からいそいそと出かけてきた古代エジプト展。 今回はアメリカのブルックリン博物館の所蔵する品からの来日である。 公式 https://egypt-brooklyn.exhibit.jp/ 展示品、展示内容ともに無難なエジプト展。満足度はまあまあ。 一般人は楽しめる…

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対馬と韓国と憎いアンチクショウ「中世の対馬 ヒト・モノ・文化の描き出す日朝交流史」

対馬で盗まれた仏像が、12年ぶりにようやく日本に返還されるかもしれない。というニュースが流れていた。 先に返還されたほうの仏像は指先が欠けているなど破損していたうえ、これから戻って来ると思われるほうの仏像も金箔貼りにされそうになっていたくらいなので、無事に戻ってきて元のお寺に納まるまでは気が抜けないなぁと思っている。 あと、そもそも…

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「そのクラファン、本当に大丈夫?」最近多い、学術系クラファンの落とし穴について

最近、研究資金集めや何かの調査をお題目にして、クウドファンディングでお金を集めているものをよく見かけるようになった。 本職の学者が関わっているものもある。 が、本職の学者が関わっているからといって、まともな研究にお金が使われるとは限らない。 なので、「xx大学名誉教授」とか「xx博士」とかが前面に立っていても、それだけで信…

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有名な「アレキサンダー大王のモザイク画」、構成要素が分析される。

あんまりおもしろい論文ではなかったけど、分析したの初めてらしくて、着眼点としては今後の発展がありそうなので、いちおうメモがわりに。 対象は、ポンペイで発掘されたモザイク画。アレキサンダー大王といえば、多くの人がこの顔を思い浮かべると思う。そのくらい、アレキサンダーいうたらこれでしょ っていう感じになっているやつである。 …

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ローマ時代の「呪詛の巻物」が墓から発見される。ガリア語の呪文とかもあるらしい

フランス・オルレアン市の地下からローマ時代の墓が見つかり、60体ほどの人骨が出てきた。その時に、一緒に21枚の「呪詛の巻物」が発見されたそうだ。巻物と表現したが、実際には薄い鉛の板を巻物状に巻いたもので、原文ではタブレット(石板)となっている。でも見た目巻物なんですよね… Curse tablet found in Roman-e…

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古代デンマークの「太陽石」、噴火で一時的に失われた太陽復活を願ったものか? 発掘調査の結果から

デンマーク領ボーンホルム島の溝から大量に発掘された、太陽に似せて作られたと思われる丸い石が、紀元前2,900年頃に集中していて、ちょうどその頃に火山が噴火して一時的に寒冷化していたので関係があるのでは? という、ちょっと面白そうな論文。放射線状の模様の刻まれた丸い石は「太陽石」と呼ばれてきたのだが、ほんとに太陽を復活させるための石として…

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遺跡おさらい本「アンコール・王たちの物語」

シェムリアップに行ってきたので、現地で見た建造物と歴史のおさらいでもするかーと思って図書館にあった本を読んでみた。 いやまあ行く前に読めよって話なのだが、行く前だと頭に入らないんだなこれが。現地で遺跡まわって、なんとなく王名とか地名が分かってから読むとすんなりいく。 ていうか、現地に行ってから読んだからこそ気付いた点もあった。 …

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ロンドン郊外のローマ時代の遺跡から彩色された陰茎骨が見つかる。豊穣の儀式か何か…?

ちょっとめずらしい発見を見つけたのでメモ代わりに。 ロンドン郊外、ネスコットで見つかった1世紀~2世紀ごろのローマ支配時代の採石場の縦坑から、彩色された犬の「ペニスの骨」が見つかったという。 ペニスの骨というのがまず何のことか分からなかったのだが、陰茎骨(baculum)のことらしい。ヒト以外の多くの哺乳類のペニスには中に骨があ…

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「ヨーロッパ最古の都市文明」、ククテニ・トリピリア文化について/主要遺跡がウクライナにあるので発掘進まないらしい…

あまり有名ではないのだが、ルーマニアからウクライナにかけての地域に、ククテニ・トリピリア文化と名付けられた文化圏がある。紀元前5000年くらいから紀元前2000年くらいまで栄えた都市文明で、ヨーロッパ圏で都市を持つ文化としては最古と言われる。 ぶっちゃけ「ヨーロッパ」という現代の括りで最古と喧伝することに意味は見いだせないし、遺物の雰…

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古代エジプト・サッカラ、古王国時代の墓の碑文から「歯科医」という職業が判別される

古代エジプトの医師は、内科医、外科医、婦人科医、歯科医など専門的な分業がされていたと推測されている。 理由は、発見されている医療パピルスの内容が専門別に分かれていること、特定の病状や分野に特化した内容のものが多く見つかっていることからだ。ただ、医療パピルスのほとんどは新王国時代以降のもので、ピラミッド作ってた古い時代からそうだったのか…

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シェムリアップ(6) 遺跡の保全とカンボジアの歴史

さて、アンコール遺跡の見学について、最後に「他の国の遺跡との比較」をしておきたい。 具体的には、世界遺産として指定されたエリア内のアクセシビリティ等である。 アンコール遺跡群のある広大な地域は、エリア指定で世界遺産となっている。観光客はエリアの入口でチケットの確認をされる。地元民は無料で入れる。この方式は他の国でも広く採用されて…

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シェムリアップ(5) 街歩きに行こう

知らない街に行ったら、とりあえず宿の周辺マップは頭に入れておくのが定石である。 初日はとりあえず街歩きから始めたので、街中の観光案内も兼ねて書いておく。 カンボジアの正月は4月らしく、日本とは年末年始の感覚が違う。12/31のカウントダウンはするけど、1/1は普通にお店や学校やっている。日本で言うと、12/25のクリスマスも普通…

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シェムリアップ(4) 水上生活村へ行こう

シェムリアップの少し南、トンレサップ湖には水上生活者の村があり、観光が出来る。 暑い遺跡巡りにちょっと飽きたところで、涼しいところに行くのもいいなと思い混成ツアーにお邪魔して連れていってもらった。 トンレサップ湖は、アンコール遺跡の横を流れている川が辿り着く先であり、雨季になると面積が倍くらいになる海みたいにどデカい湖である。 …

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